ムンバイ、インド、, 2022年11月2日 /PRNewswire/ -- 世界貿易機関(衛生・植物衛生委員会)の次回の会議でEUが課した矛盾した貿易措置の 取消しを求めるための合理的な努力が現在進行中です(2022年 11月7日-11日)。問題は、大部分の農薬に関する欧州連合インポートトレランスの最大残留基準(MRL)0.01 ppm(100万分の1)の有効性 に関するものです。この数値は、100トンの食品あたりの農薬の残留物1グラムに相当します。この微量のレベルでは、農薬残留物は生物学的、薬物学的、または環境的に適切なものではありません。これらの貿易協定は、インドや他国からのEUへの農業輸出に悪影響を及ぼす可能性があります。
世界貿易機関(WTO)の設立と共に1995年1月1日 から施行された「衛生植物検疫措置の適用に関する協定(SPS協定)」には、農薬の最大残留基準(MRL)を適用するための厳格な科学的根拠を備えた規則が適用されます。MRLは、取引時に農業商品に対して法的に許容される農薬残留物の中で最も高いレベルです。 これらの商品には、穀物、果物、野菜、肉などが含まれる場合があります。「MRL」は、WTOの用語ではSPS協定と呼ばれています。WTO法によると、全加盟国が国際貿易を拡大する機会を得られるように、SPS協定はWTOの全加盟国に平等に対処する必要があります。
この問題に対してコメントを出しているCENTEGRO (農場経済の改善に取り組む非利益シンクタンク)のアドバイザー、S Ganesan氏は次のように述べています。「最大農薬残留レベルに関するEU規制(EC) 396/2005によって、農薬がEUでの使用を許可されなかったり、あるいはEU市場から撤退した場合、 0.01 ppm というデフォルト値がインポートトレランスMRLとして設定されます。 欧州食品安全局(EFSA - 2021)によると、1300種類以上の農薬に関してMRLが設定されています。これに関して、0.01 ppmというデフォルト値のMRLは690種類もの農薬に適用されます。つまり、EUの農薬の50%以上について、インポートトレランスのMRLとして0.01 ppmが適用されているということになります。これは、ゼロトレランスと同程度のものです。」
「輸出委託品がWTOの矛盾した0.01ppmというMRLを適用することにより、インドだけでなく 他の開発途上国でも農業生産、価格、農家の収入に深刻な結果がもたらされます。農薬の使用は、気候や作物の栽培、害虫や病気の蔓延に応じて広く異なります。 」
WTOのSPS協定では、WTO加盟国が負の貿易効果を最小限に抑えるべきだと規定されています。現在の0.01 ppmというEUのMRLは、WTOのSPS協定およびGATT(関税および貿易に関する一般協定)の規定に完全に矛盾しています。これらの対策は、WTOの調査の対象とならないため、国際貿易に対する偽装制限となる可能性があります。EUやその他の利害関係者に輸出するすべての国は、SPS協定とGATTの関連規約の下で、WTOの0.01 ppmというインポートトレランスのMRLを再検討するよう、共にEUを説得しなければなりません。EUが0.01 ppmというというWTOの一貫していないSPS協定を撤回すれば、発展途上国と、さらには第3世界の各国で農業製品の輸出を可能にする上で大きな役割を果たすことになるでしょう。
お問い合わせ先:
Mr. S Ganesan、 環境および農業センター(CENTEGRO - ムンバイ、インド)
のアドバイザー、電話:+ 919959552725
Eメール:ganesanicc@gmail.com/ info@centegro.org
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