STARLUXが最初のA350-900引き取り

【台北2022年10月31日PR Newswire】

*太平洋を越える市場への進出準備

STARLUX Airlines(SJX、星宇航空)は29日、フランスのトゥールーズにあるエアバス本社で最初のA350-900を引き取った。引き渡し式を主宰したSTARLUX Airlinesの会長K.W. Chang、最高経営責任者(CEO)Glenn Chaiの両氏は、新たな節目に興奮を隠せなかった。

 

Chang氏は引き渡しプロセスに参加し、この新型A350-900を個人的に操縦して台湾に戻るためトゥールーズを訪れた。同機は10月29日午後3時(現地時間)に台湾桃園国際空港仁到着する予定。


To commemorate STARLUX’s first A350-900 delivery, as well as the union of three Airbus flight models: A321neo, A330neo and A350-900 into its fleet, STARLUX cooperated with Airbus and the professional production team Master Films to take Airbus test flights as an opportunity to shoot an air-to-air video of all three models in flight.

STARLUXの会長は「この引き渡しはSTARLUX Airlinesにとってマイルストーンである。A350-900は当社初の大型ワイドボディー機で、STARLUXの長距離ルート市場進出を可能にする。また、今後A350をさらに17機受け取ることになっており、エアバスとのパートナーシップで次の段階を期すものでもある。A350-900を加えることによって、STARLUXのフリートは現在、短距離、中距離、長距離フライトをカバーし、アジア以外の乗客にサービスを提供できるようになる」と語った。

STARLUX First A350-900 delivered today
STARLUX First A350-900 delivered today

エアバスの最高商務責任者兼Airbus International責任者のChristian Scherer氏は「全て新世代、全てエアバスのフリートで、STARLUXは新水準の快適性と効率を高級市場にもたらす。フリートの旗艦航空機として、A350-900は新市場を開拓する航空会社のブランドを最長距離ルートに運ぶことになる。われわれは、世界中のより多くの目的地に翼を広げる航空会社の成功をあらゆる面で祈っている」と語った。

Rolls-Royce Civil AerospaceのEwen McDonald最高顧客責任者は「最初のA350旅客機を引き取ったSTARLUXにおめでとうと申し上げたい。これはRolls-Royce Trent XWB-84エンジンを搭載している。この引き渡しは、当社Trent 7000エンジンが駆動するA330neoの1号機を年初に引き取ったSTARLUXとのパートナーシップの上に構築される。われわれはSTARLUXがフリートのパフォーマンスを最大化し、運航上の卓越性を達成するため、さらにサポートすることを楽しみにしている。ロールスロイスを信頼するSTARLUXに感謝し、信頼できるパワーと世界クラスのサービスを提供し、STARLUXがより高く、より遠くに飛べる役に立つコミットメントを継続する」と語った。

B-58501の引き渡しはSTARLUXが発注したA350 18機の第1弾で、承認手続きと必要とされるクルーの訓練を経て、来年1月に就航する計画である。年内にもう1機のA350-900がフリートに加わる。A350-900は当面アジア太平洋の主要都市に運航、2023年4月ロサンゼルス便が就航する。

A350-900はRolls-Royce Trent XWB双発エンジンに駆動されるが、名高いロールスロイスTrentファミリーの中で最大であり、今日飛行している最も効率的な大型航空エンジンである。エンジンはエアバスA350ファミリー向けに特別に設計、最適化されており、A350の燃料燃焼の25%改善に寄与し、航空機の全体的な騒音フットプリントの軽減に役立っている。STARLUXは現有のA330neoフリートとともにロールスロイスエンジンのA350全機に対する長期TotalCareサービス契約も結んでおり、同社のジェットエンジンメーカーとのパートナーシップをさらに強化している。

STARLUXのA350は、世界でファーストクラスがある最初のA350である。カーボンファイバーなど先進素材が約70%使われており、CO2排出量はクラス最少。また、アジア太平洋で最新の進化をとり入れた最初の航空機で、性能とキャビンスペースの改善を含んでいる。今日運航中のほかのA350と比べて、STARLUX向けの新A350-900のキャビンは幅が4インチ、奥行きが35インチ長く、各クラスの乗客により広いスペースを、キャビンクルーにもより大きいギャレーを与えている。

この航空機には最先端の電気調光ウインドーがあり、可視光線の99.99%を遮断し、前世代の2倍の速度で切り替えられる。STARLUX機は新型ウインドーを本番稼働させる、まさに最初のA350である。さらに、STARLUXは航空会社として初めて、ダイナミックセカント発光パネルをA350に搭載した。2つの出入り口とビジネスクラスの一番端に設置された3つのモーションパネルが、葉が徐々に伸びていくさまざまな形の陶器を表現して乗客にくつろぎを与える。A350-900は長距離路線を運航するため、STARLUXの客室はフライトのステージに応じてアンビエント照明でカスタマイズが可能である。また、季節ごとに「旧正月」「ホワイトクリスマス」「中秋節」の3つのテーマから選ぶことができる。

座席レイアウトはプレミアムな4クラス形式で、ファーストクラスが4席、ビジネスクラスが26席、プレミアムエコノミークラスが36席、エコノミークラスが240席の構成だ。STARLUXはファーストクラスを導入した初の台湾航空会社である。ファーストクラスは60インチのドアウオールで作られており、乗客は機内で自分だけのスイートルームを持つことができる。また、荷物を収納するための個人用ワードローブも用意されている。ビジネスクラスの座席は48インチのドアと、暖かさを提供する居心地の良い照明を備えている。ファーストクラスとビジネスクラスの座席はフルフラットのベッドにできるほか、「ゼログラビティー」機能を備えてさらなる快適さとくつろぎを提供する。プレミアムエコノミークラスのシートはレッグレストとフットレストバーを備えた特別仕様である。エコノミークラスでの足のしびれを防ぐため、各シートの厚みを薄くし、独自のS字形状に設計し直し、より広いレッグルームを確保した。

A350の機内エンターテインメントは新たな次元に高められている。ファーストクラスでは各座席に32インチの4Kスクリーンが用意されており、ビジネスクラスでは24インチのスクリーンで同社の4K解像度映像を楽しむことができる。プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの乗客も、それぞれ15.6インチと13インチのスクリーンで4K解像度の映像を楽しめる。さらに、A350-900ではすべての乗客がBluetoothを利用して自分のヘッドホンを接続することができる。

STARLUXへの初めてのA350-900納入と、Airbusの3機種の航空機を同社が保有することを記念して、STARLUXはAirbusおよびプロの制作チームであるMaster Filmsの協力のもと、Airbusのテストフライトの機会を利用して3機種すべての飛行中の空対空ビデオの撮影を行った。また、STARLUXは近年、AirbusのA321neo、A330neo、A350の3機種すべてによる編隊飛行を完成させた唯一の航空会社でもある。この編成は複雑で、撮影の詳細を決定するのに約1年を要した。STARLUX、Airbus、Master Filmsは、航空機のフォーメーション、撮影アングル、飛行経路など、ビデオコンセプトについて徹底的に話し合った。前例のないミッションを完璧に遂行するため、Airbusは最も経験豊富なパイロットを航空機の操縦に配置した。この空対空撮影はSTARLUXのプロモーションにとどまらず、航空への愛着を高めるものであり、空対空撮影の新しいスタンダードを設定するものである。

STARLUXは新型機A350-900の納入により新たな段階を迎えた。明日納入予定のもう1機のA321neo - B58211を加え、STARLUXはA321neoを11機、A330neoを4機、A350-900を1機保有することになる。年末までにはさらに2機のA321neoと1機のA350-900の納入が予定されており、アジア以外の市場へのサービス開始に向けてSTARLUXのキャパシティーが拡大することになる。台湾の国境が再び開かれ、より多くの航空機の納入が可能になることで、STARLUXはより多くの乗客にラグジュアリーなサービスを提供し、最も効率的にネットワークを拡張することができるようになる。