ランキング第5位、四川省成都市。天府の国と呼ばれ古代蜀国の都です。成都の人は少々度の過ぎた冗談は好きですが、北京人のようには洗練はされていません。料理は見た目よりも味を重視、成都の街は現代都市のような華やかさはありません。ただし「天府の国」、成都が宝のような街であることをわかっていただけると嬉しいです。
ランキング第4位、河南省南陽市。南陽は「南都帝郷、五聖の故郷、千年の玉都、中国の水城、臥龍の地、中華薬都」などと呼ばれています。歴史上、屈原の「釦馬諫王」、軍師諸葛孔明の生まれ故郷とも言われています。秦と楚の「丹陽の戦い」、三国志「三顧の礼」の地(劉備玄徳が諸葛孔明をスカウトした場所)でした。南陽は諸葛孔明の他、医者の聖人張仲景、科学の聖人張衡、商の聖人範蠡、謀略の聖人姜子牙など歴史上の人物を輩出した街です。
ランキング第3位、河南省洛陽市。五千年の文明、四千年の都市計画の歴史、中華文明の発祥地です。夏の王朝(紀元前1900年〜1600年)から13の王朝が洛陽に都を定めてきました。洛陽は「河図洛書(かとらくしょ)」(易学の原型)発祥の地です。儒教、仏教、道教、さらには玄や理道も洛陽ではじまり、科挙制度も洛陽で創立されました。そもそも「中国」という言葉は洛陽に由来したもので、洛陽は史上唯一「神都」として命名された都市です。
ランキング第2位、北京。龍興の地、中国の「四大古都」の一つです。北京のまちづくりが始まったのは3000年以上の昔。また北京は都(首都)として860年以上の歴史と文化を有しており、世界で最も文化遺産の数が多い都市です。故宮を中心として左右対称な都市建築は元、明、それに清の時代、数百年にわたって変わることなく堅牢です。北京の北側は、太行山と燕山に守られていて南側には永定河があります。マルコポーロが世界最高と評した盧溝橋は永定河にかかっています。北京は山と水に囲まれ、絶好の風水を形成している。
ランキング第1位、西安。長安とも呼ばれる街。文明として7000年余り、都市として3100年余り、都(首都)として1100年余りの都史を持つ街。西安は中華文明と中華民族の発祥地でシルクロードのスタートの地です。歴代の皇帝が統治者として西安を都に選んだのは、西安の持つ最高級の風水を抜きにして考えられないでしょう。西安の南側は「最高の穀物倉庫:四川」が広がり、北側には遊牧の地が無限に広がっています。西安は関中平原に位置し、南には秦嶺山脈・九つの山に臨んでいて、北には浜渭河・八百里秦川の豊かな水に恵まれています、昔から「八水長安」(治水が叶う良い河に恵まれた最高の地)といわれています。