【上海2022年8月19日PR Newswire】中国の大手製薬企業Jemincareは18日、100%子会社Shanghai Jemincare Pharmaceutical Co., Ltd.と共に、同社のアンドロゲン受容体分解剤JMKX002992の開発・商品化でRoche(ロシュ)(SIX: RO, ROG; OTCQX: RHHBY)およびロシュ・グループのメンバー企業Genentech(ジェネンテック)と世界的な独占ライセンス契約を締結したと発表した。
本契約の条項に基づき、Genentechには本分解剤を全世界で開発・商品化する独占的ライセンスが付与され、開発・商品化費用を全額負担する。その対価として、GenentechはJemincareに6000万米ドルの契約一時金を支払う。Jemincareには、開発、薬事、販売ベースでの一定のマイルストーン達成時に、最大5億9000万米ドルの追加支払いを受ける権利もある。Jemincareには、売上高に応じた段階的なロイヤルティ受け取りの権利もある。
JMKX002992は、前立腺がんの疾患促進因子であることが確認されているアンドロゲン受容体の新規経口分解剤である。JMKX002992には、現在の治療法に対して耐性のできた前立腺がん患者の治療薬となる可能性がある。
Jemincare Pharmaceutical GroupのHong Liang社長は「主要疾患領域で斬新かつ革新的なソリューションを提供している世界有数の製薬企業Roche、および腫瘍領域で世界をリードしているイノベーター企業Genentechと提携することができ、大変うれしい。今回の提携により、JMKX002992の開発および商品化の可能性が大幅に強化、加速し、患者の役に立つものと確信している。当社がグローバル提携した革新的治療薬は、これが3例目だ。研究開発センター設立からわずか4年で、このような成果を上げられたことを誇りに思う。Jemincareは今後も、革新的ソリューションで患者の役に立つとのコミットメントを実現していく」と語った。
Roche Pharma PartneringのJames Sabryグローバル責任者は「前立腺がんは、依然として世界の男性の主要な死因の1つだ」「ある種の前立腺がんは、治療が特に困難な場合がある。Jemincareの新しい経口アンドロゲン受容体分解剤は、進行性前立腺がん患者の新たな治療選択肢づくりに向けた当社の取り組みを補完してくれるだろう」と語った。
▽Jemincareについて
Jiangxi Jemincare Group Co., Ltd.は、中国の大手製薬企業である。1999年創業のJemincareは、主に製薬業界に携わっている。同社は、腫瘍、腎臓病、心血管・脳血管疾患、抗感染症、鎮痛、呼吸器疾患、小児病などの戦略的分野で、治療薬の開発、製造、商品化に取り組んでいる。Shanghai Jemincare Pharmaceutical Co., Ltdは、Jiangxi Jemincare Group Co., Ltdの研究開発センターである。Shanghai Jemincareは、低分子イノベーションセンター、バイオ医薬品イノベーションセンター、技術イノベーションセンターの3つのイノベーションセンターで構成され、約500人の科学者から成る強力なチームをつくり上げた。アンドロゲン受容体分解剤プログラムは、治験薬(IND)またはINDになり得る段階にある10以上のプログラム、臨床段階にある3つのプログラムを有する低分子イノベーションセンターで開発された。詳細については、www.jemincare.com を参照。