【ニューアーク(米デラウェア州)2022年7月29日PR Newswire】バイオ医薬品および製薬工程向けの革新的なシングルユース・ソリューションの専門メーカー、ILC Dover LP(「ILC Dover」または「同社」)は、バイオ医薬品市場向けの注射用水(WFI)の発売を発表した。バイオ医薬品や医療機器用の培地、緩衝液、その他の成分の調製に使用される本製品の発売により、ILC Doverはバイオ医薬品および医薬品製造のワークフロー全体を網羅する統合ソリューションを引き続き展開していく。
WFIの発売は、2021年12月のKSE Scientific買収に加え、シングルユース液体バッグなどの新製品の発売に続くものである。新たなバイオ医薬品、細胞・遺伝子治療、組織バンク、医療機器の最終市場向けのWFIおよび関連ソリューションのリーディングサプライヤーとして、KSE ScientificとILC Doverは、数十年にわたるワールドクラスのエンジニアリングを組み合わせ、液体の取り扱い、移送ワークフロー全体で相乗効果を生み出し、顧客の最も厳しい仕様と最終用途に対応している。
同社は、ノースカロライナ州ダーラムでマルチコンペンディアルWFIソリューションを製造するが、最終的には、グローバル展開中の同社のcGMPフットプリントを活用し、世界中の顧客やパートナーをサポートしていく予定。
ILC DoverのCorey Walker最高経営責任者(CEO)は「当社は、サービスを提供している市場内の制約が特定でき次第、対応している。供給を確保し、ソリューションプロバイダーとしての信頼性を高めることで、ILC Doverは今や、世界中の顧客にWFIやシングルユース液体バッグを提供できるようになった」「当社は、成長を続け、需要に応えつつ、バイオ医薬品、細胞・遺伝子治療、関連するライフサイエンスの最終市場への、より幅広く、より統合されたワークフローソリューションの提供に引き続き注力していく」と語った。
同社はさらに、バイオ医薬品や細胞・遺伝子治療市場向けの主要原料である蒸留法によるWFIの提供に向け、ノースカロライナ州ダーラムにあるKSE Scientificの2万5000平方フィートの生産施設内で拡張プロジェクトに着手した。この拡張でILC Doverは、既存の逆浸透法によるWFI製造能力に蒸留法によるWFI製造能力が加わり、世界中の顧客により柔軟に対応できるようになった。蒸留法によるWFI製造能力を社内に持ったことは、他の滅菌液製品にも素早く手を広げ、近く発売を予定しているILC Doverにとって、重要な節目となった。
ILC Doverは、個々の顧客のニーズに合わせてカスタマイズした包括的ソリューションの提供に取り組んでいる。今回、自社製の液体バッグ、液体移送部品、WFIを発売したことで、ILC Doverは、強靭なサプライチェーン、比類のない納期、素早い拡張性を備えたカスタムWFIソリューションを提供できるようになった。
ILC DoverのWFIおよびcGMP化学薬品ソリューションの詳細については、https://www.ilcdover.com/products/water-for-injection-wfi-quality-water/ を参照するか、最寄りの販売代理店に問い合わせを。