台北、2025年5月13日 /PRNewswire/ -- Dr.AI(https://www.draiai.com/)は、医療従事者向けに設計されたAI医療プラットフォームであり、入院・外来の両領域における臨床業務の効率化に大きく貢献した革新的な応用と優れた性能が評価され、2025年COMPUTEX「ベスト・チョイス・アワード – デジタルヘルスケア部門」を受賞しました。Dr.AIは、医療用予診支援(MedPA)、リアルタイム音声認識(STT)による書き起こし、自動SOAPノート生成といったAIを活用したツールを統合し、医療現場における記録業務の負担軽減と、診療プロセスにおける重要な盲点の解消を実現しています。このプラットフォームは、臨床業務の生産性を向上させ、スマート病院への移行を加速させるとともに、AIを活用した医療イノベーションにおける台湾のリーダーシップを示しています。
MedPA&SOAPノート:臨床の高度化を支えるスマートツール
Dr.AIの受賞技術の大きな特長の一つは、IntoWell Biomedical TechnologyとGemtek Technologyが共同開発した医師アバターシステム「MedPA(医療用予診支援)」機能です。来院時の受付やオンライン予約の際に、患者は「MoAIアバター」と対話しながら症状を説明でき、その内容は自動的に記録され、SOAPノートとして書き起こされます。このメモはリアルタイムで医師のワークステーションに送信されます。これにより、医師は診察前に有益な情報を得ることができ、診察時間の大幅な短縮と業務効率の向上が実現します。
診察室では、医師が手作業で記録を取る必要がなくなります。Dr.AIに搭載されたSOAP QuickNote機能は、音声認識(STT)技術を用いてリアルタイムの会話を文字起こしし、即座に構造化されたSOAP形式の診療記録を生成します。これにより記録業務の負担が70%以上削減され、患者記録の正確性と一貫性が確保されます。
臨床導入、システム統合、そしてグローバル展開
このプラットフォームはすでに、台湾全土の主要病院、プライマリケアクリニック、健康診断センターにおいて導入実績を上げています。現在、台湾の主要なHISベンダー3社との統合が進行中であり、今後は全国数千のクリニックへの展開が計画されています。国際的には、日本、韓国、シンガポールでの展開が進められており、さらに中東の大規模医療パークとの新たなMOU(基本合意書)締結により、国境を越えたスマート病院連携の基盤が築かれつつあります。
Dr.AIの創設者であり、IntoWell Biomedical TechnologyのCEOであるClarence Liao医師は次のように述べています。
「私たちの使命は、臨床現場の実際のニーズに即したAI医療プラットフォームを構築することです。Dr.AIは、医療従事者の負担を軽減し、国境を越えた医療連携を支援し、世界の医療サービスの水準を高めることを目的として設計されています。今回の受賞は、台湾のAI医療イノベーションが国際舞台で重要な節目を迎えたことを示すものです。」
臨床応用を支える包括的かつリアルタイムな支援
Dr.AIは、入院診療および外来診療の両方に深く組み込まれています。そして、入院時記録、経過記録、SOAPノート、看護記録、退院支援計画、予診評価の自動記録を通じて、医師を包括的に支援します。健康診断センター向けには、Dr.AIの「MedExam Pro」が15分以内に100件以上の包括的なレポートを自動生成します。
臨床現場を超えたAIケアの拡張
Dr.AIは、臨床用途にとどまらず、公衆衛生分野へとその活用範囲を広げています。COMPUTEXでは、IntoWellとGemtekが共同で、Dr.AIの医療エンジンを搭載したウェアラブルデバイス「Dr.AI Smart Ring」を発表しました。ユーザーはバーチャルAIドクターと対話することで、音声による健康アドバイスやビデオ診療を受けることができ、複雑なデータを読み解くことなく生理的な状態を直感的に把握できます。
さらに、Dr.AIは5月に「Vet.AI」を立ち上げ、獣医療分野への参入も開始しています。この24時間365日対応のAI獣医相談プラットフォームは、音声対話によるケア、ペットのプロフィール記憶、疾病予防ガイダンスを提供し、飼い主に対していつでも専門的なケアを届けます。
拡大を続けるエコシステムとAI主導のイノベーションにより、Dr.AIはスマート病院の在り方を再定義し、誰もが利用しやすく、効率的かつ高度なグローバル医療の新たな基準を打ち立てています。