ITUとファーウェイ、テレコム・サイト用リチウム・バッテリに関する白書を共同発表

バルセロナスペイン20253月5 /PRNewswire/ -- ファーウェイ・グローバル・デジタル・パワー・サミットが「よりグリーンなICTを推進するAIAI Powering a Greener ICT」をテーマにMWC 2025で開催されました。世界中の事業者、大手企業、業界リーダー、業界専門家が参加し、最先端の視点と洞察を共有し、オール・インテリジェンス時代の新たな発展の可能性を探りました。

Charles Yang, Senior Vice President of Huawei and President of Global Marketing, Sales and Services, Huawei Digital Power
Charles Yang, Senior Vice President of Huawei and President of Global Marketing, Sales and Services, Huawei Digital Power

ファーウェイの上級副社長兼ファーウェイ・デジタル・パワーのグローバル・マーケティング、セールス・サービス部門プレジデントのCharles Yang氏は、このイベントで、「世界は過去数年間に二酸化炭素排出量の削減で大きな成果を上げたが、気候危機は依然として人類にとって大きな課題である」と強調しました。電気通信業界の炭素排出総量は約6億トンで、 世界全体の2%を占めます。カーボン・ニュートラルへの道のりにおいて、通信事業者は、排出量の増加、エネルギー消費量の多さ、エネルギー・コストの上昇という3つの大きな課題に直面しています。ファーウェイ・デジタル・パワーは、デジタル技術とパワー・エレクトロニクス技術を統合し、あらゆるシナリオニ対応する低炭素化ソリューションを提供することで、エネルギー消費者からエネルギー生産者、そして促進者への転換を支援します。

Charles Yang氏によると、世界中の主要な事業者の多くが、ファーウェイの支援により、エネルギーを節約し、二酸化炭素排出量を削減しただけでなく、エネルギーOPEXも削減しています。また、各社とも仮想発電所(VPP)を通じて電力市場に参加し、さらなる利益を得て、事業成長の「第2の曲線」を見出しました。パキスタンでは、ファーウェイはPV+エネルギー貯蔵システム(ESS)ソリューションを提供し、顧客が発電装置をPV発電システムに切り替えられるように支援しました。これにより、1サイトあたりの燃料消費を96%削減しました。1,000か所の事業所をグリーン化することで、エネルギー経費を38%削減できる見込みです。チェコ共和国では、ファーウェイは同じサイトのESSに基づいて電力市場に参加することで、事業者のバックアップ時間の延長と収益の増加を支援しています。フィンランドでは、電気通信事業者が電気通信サイトや住宅、商業、工業の各シナリオでESSを集約し、電力市場の周波数応答サービスに参加できるよう支援し、収益を大幅に向上させました。中国の内モンゴル自治区では、AIデータ・センターのアップグレードにサブシステムのデカップリング・ソリューションを提案し、顧客が大規模な言語モデル・サービスを迅速に展開できるよう支援しました。

Charles Yang氏によると、ファーウェイ・デジタル・パワーは、ICT業界の顧客が22.8kWhのグリーン電力を発電し、816kWhの電力を節約するのを支援してきました。 これは、3,986万トンの二酸化炭素排出量削減と5,446万本の植樹に相当します。

ITU and Huawei jointly released White Paper on Lithium Batteries for Telecom Sites
ITU and Huawei jointly released White Paper on Lithium Batteries for Telecom Sites

このサミットで、国際電気通信連合(ITU)とファーウェイは共同で「テレコム・サイト用リチウム・バッテリに関する白書(White Paper on Lithium Batteries for Telecom Sites)」*を発表しました。この白書では「高品質のリチウム電池」の使用を提唱し、電池が優れた性能パラメータを提供することを要求し、エンド・ツー・エンドの安全システム構築の重要性を強調しています。また、通信現場におけるリチウム電池の安全問題を分析し、リチウム電池の安全性に関する世界的な最新の研究成果とベスト・プラクティスを共有し、通信業界におけるリチウム電池の安全、信頼性、効率的な応用を促進するためのガイドラインを提供しています。

Reyna úbeda氏(ITU-T SG5(環境、EMF、気候変動対策、サーキュラー・エコノミー))エンジニアは、「国際電気通信連合の標準化部門は、ICT分野における環境効率を可能にする標準を策定している」と述べています。高品質で安全なリチウム・バッテリは、電気通信事業所においてより効率的なエネルギー貯蔵と利用を可能にし、ICT事業全体の二酸化炭素排出量を削減する上で重要な要素です。

データ・センター業界におけるリチウムイオン・バッテリの標準化と大規模な応用を促進するため、「データ・センター用リチウムイオン・バッテリの安全な応用に関する白書(Data Center Lithium-ion Battery Safety Application White Paper)」も発表されました。

オール・インテリジェンスの新時代が急速に到来しており、AIの応用と数々のインテリジェントなシナリオが、エネルギー消費における新たな機会と課題を提示しながら、 世界のICT産業に大きな発展の展望をもたらしています。ファーウェイ・デジタル・パワーは、イノベーションに継続的に投資し、志を同じくするグローバル・パートナーと協力することで、新たなビジネス価値を創造し、より良い、より環境に優しい未来を築いていきます。

* 白書はこちらからダウンロードしてください:https://www.itu.int/en/ITU-T/studygroups/2025-2028/05/Documents/Reports/2025-03-WhitePaper-LithiumBatteries-TelecomSites.pdf