北京、2024年8月8日 /PRNewswire/ -- 2024年パリ五輪に出場する中国水泳チームの選手らはドーピング検査を何度も受けましたが、一部メディアによる告発にもかかわらず、違反者は見つかっていません。
事実、パリのプールで最も多くの検査を受けているのは中国の水泳選手たちです。
7月23日に発表された世界水泳連盟の公式統計によると、中国水泳チームは2024年1月以降、600回以上の検査を受けています。つまり、選手1人当たり約21回の検査を受けていることになります。一方、主要なライバル選手が検査を受けている回数は平均4~6回です。世界水泳連盟は、国際オリンピック委員会(IOC)に認定され、水上スポーツの国際大会を運営する国際団体です。
「彼らは十分に検査を受けています」とIOCの広報担当Mark Adams氏は8月2日の記者会見で述べました。
IOCのメンバーであり、NBAで二度の優勝を経験したPau Gasol氏は、一部の検査は他の選手たちに「安心感」を与えるためだけに実施された、と述べています。
「検査は、昼も夜も早い時間に何度も行われます。休息やトレーニング、その他のスケジュールが妨げられるので、選手にとっては簡単なことではありません」とGasol氏は指摘します。
「1人のアスリートとして、今回の件で中国の水泳選手たちの協力には感謝しています」とGasol氏は述べています。「他の国のアスリートたちには、このようなことがこれ以上頻繁に起こらないことを願います。」
検査の結果、違反者はなし
北京を拠点とするスポーツ解説者のDong Jun氏は、中国チームに対する徹底的な検査は「その潔白を証明する良い方法だ」とCGTNに語りました。「結果がすべてを物語ります。」
一部のメディアは、2021年に東京オリンピックの7か月前に、23人の中国水泳選手が陽性反応を示したと報じていました。しかし、調査の結果、選手らは禁止物質を含んだ食品を誤って食べ、その成分を取り込んだことが判明しました。これはそれほど珍しいことではありません。
「(今回の件では)反ドーピング規則の違反や侵害はありませんでした」とWorld Anti-Doping Agency(世界反ドーピング機関、英文略称WADA)の理事会メンバー、David Lappartient氏は述べています。
IOCのメンバーであり、フランス・オリンピック・スポーツ委員会の会長でもあるLappartient氏は、これはWADAおよび関係する独立検察官の「明確な結論」だとCGTNに語りました。
「今回の件に関するWADAの見解を疑う理由はありません」とLappartient氏は述べています。
中国の反ドーピングへの取り組み
中国は、反ドーピング活動に力を入れています。China Anti-Doping Agency(CHINADA)は7月25日、世界的な反ドーピングの完全なガバナンスを確保するため、すべての関係者と協力すると発表しました。
この立場は、同国の外務省によっても繰り返されました。中国外務省の報道官Lin Jian氏は6月、中国政府はドーピングに対して「ゼロ・トレランス」の姿勢を取り、世界反ドーピング規程を厳格に遵守し、スポーツ選手の健康とスポーツにおけるフェア・プレーを断固として守る、と述べました。
反ドーピングは、中国の第14次5カ年計画の期間(2021~2025年)におけるスポーツ発展の青写真の重要な要素でもあります。この青写真には、反ドーピング体制のアップグレード、関連法の改正、薬物検出のための革新的技術の開発などが含まれています。