CATLが「TENERエネルギー貯蔵システム」をees Europe 2024で発表し、その画期的な技術を展示

ミュンヘン, 2024年6月24日 /PRNewswire/ -- CATLが、6月19日、使用開始から5年間劣化ゼロを達成する世界初となる大量生産可能エネルギー貯蔵システム「TENER」を発表しました。CATLはこの画期的な技術を、欧州最大で最も国際的なバッテリーとエネルギー貯蔵システムの展示会である「ees Europe」で発表しました。 

CATL booth ees Europe
CATL booth ees Europe

イノベーションの原動力 

TENRエネルギー貯蔵システムは、高度なバイオニックSEIと自己組織化電解質技術により5年間で電力と容量の劣化ゼロを達成し、リチウム金属の反応性と熱暴走のリスクに対処することによって長期的な安定性と安全性を確保することを支援します。 

TENRは、エネルギー密度430Wh/Lの「CATLのLシリーズセル」を利用して、20フィートコンテナで6.25MWhの容量、単位面積当たりのエネルギー密度で30%を拡張し、ステーション全体の設置面積を20%削減します。 

CATLは、技術開発、プルーフテスト、運転監視、安全故障分析など、TENR専用のエンドツーエンドの品質管理システムも確立しました。この管理システムは、様々なシナリオの安全目標を定めてそれらを満たすための技術を発展させます。CATLは、AIを活用したリスク監視と早期警戒対策を通じて、システムの動作を継続的に監視し、安全設計の目標を検証し、継続的な最適化を行います。 

TENRは、その並外れたオールラウンドな安全性能、5年間劣化ゼロ、堅牢な6.25MWhの容量により、世界のエネルギー貯蔵技術を、高効率と広範な採用の新時代へと推進するための準備を整えました。 

お客様をグローバルにサポート 

Rolls-Royce Power Systemsのサステナブルパワーソリューション担当シニアバイスプレジデントであるPerry Kuiper氏は、「Rolls-RoyceとCATLが戦略的な提携を結んでCATLの革新的なTENR製品ラインを欧州連合(EU)と英国に導入することを発表でき、嬉しく思います」と述べています。「このパートナーシップにより、最先端で信頼性が高く、効率的なエネルギー貯蔵ソリューションを提供するという当社のコミットメントが強力に示され、当社のエネルギー転換を持続可能で堅牢なインフラストラクチャを使用してサポートする能力を強化できます。」 

「TENER製品はバッテリー技術の飛躍的な進歩を象徴しています。これを通じて、パフォーマンス、効率、持続可能性が向上します」と、Alfenの最高経営責任者であるMarco Roeleveldは述べています。「TENRが持つ可能性に基づいてTENRがスマートグリッドソリューションとエネルギー貯蔵システムを利用した当社独自のソリューションを補完する方法を考えることができ嬉しいです。」 

CATLは700以上のサービスステーションからのグローバルネットワークと物流パートナーの相乗効果および包括的なエコシステムサポートを利用し、専門的で効率的で信頼性の高い海外サービスを提供しています。この堅実なインフラストラクチャを使用して、シームレスなサプライチェーン管理、カスタムソリューション、各パートナーの継続的な技術サポートを確保します。 

CATLは、NextEra、Fluence、Wartsila、Tesla、Powin、FlexGenなど業界トップクラスのグローバル企業とのパートナーシップを構築・強化して、これまでに40以上の国と地域で1,000以上のエネルギー貯蔵プロジェクトを高度なエネルギー技術を使用して実行してきました。 

2023年には、CATLは3年連続で世界のエネルギー貯蔵バッテリー出荷の市場シェアで第1位にランクされました。同社は69GWhの出荷で、40%の市場シェアを保持しています。CATLは、より多くのパートナーとの協力を拡大して、エネルギー転換を促進し、カーボンニュートラルに向けた世界的な取り組みに貢献します。 

持続可能な未来へ向けた欧州によるコミットメント 

CATLでは、エネルギーソリューションの提供にとどまらず、事業を展開する地域社会の福祉を支援することを目指して注力しています。2023年には、デブレツェンに、医療用塩室を建設するための150万フォリントを、デブレツェン大学の小児科クリニックに2万ユーロを、遺伝性疾患を持つハンガリーの少年の治療に3万ユーロを寄付しました。マイルストーンとなっている同社のこのような取り組みは、様々な欧州の持続可能な開発を支援するというCATLのコミットメントを示しています。 

CATLは将来の人材育成の重要性を認識しており、従業員のキャリアや教育施策も積極的に支援してきました。2024年にデブレツェンの職業訓練センターと戦略的パートナーシップを締結して、職業訓練を業界のニーズに合わせることを目指し、将来に向けて準備を整えるとともに、意欲的で高度な資格を持つ専門家の育成を確保することを目的としています。 

環境面でのスチュワードシップは、CATL精神のもう一つの基礎です。同社はテューリンゲン州では、森林再生プロジェクトを実施しています。2023年、CATLは自然界の回復と豊かさ、生物多様性の強化、森林の回復力の支援に対する揺るぎないコミットメントと献身の証として、4,800本の木の植樹支援を行いました。 

CATLのこのような持続可能性への確固たるコミットメントは、欧州に永続的な影響を与え続けており、その進歩は、環境的および社会的繁栄と調和する未来を育むことができるよう、態勢を整えています。

Hank Zhao, CTO of ESS Europe, CATL
Hank Zhao, CTO of ESS Europe, CATL

Perry Kuiper, SVP Sales of Sustainable Power Solutions at Rolls-Royce Power Systems
Perry Kuiper, SVP Sales of Sustainable Power Solutions at Rolls-Royce Power Systems

Marco Roeleveld, Chief Executive Officer of Alfen
Marco Roeleveld, Chief Executive Officer of Alfen