不確実性により、2025年に見込まれていた世界の建設活動2.5兆ドルが頓挫

カリー・アンド・ブラウン、企業が高まる変動性に対応するための「建設確実性指数」を発表

ロンドン, 2025年9月30日 /PRNewswire/ -- 根強い不確実性により、2025年における世界の建設活動から2.5兆ドルが失われる可能性があります。この数字は、イタリアのGDPを上回ります。この数値は、コストマネジメント、プロジェクトマネジメント、アドバイザリーサービスを世界的に提供するカリー・アンド・ブラウンによる新たな調査結果に基づくものです。

 

 
Building certainty in an era of relentless change: The Currie & Brown construction certainty index

 

本報告書「絶え間ない変化の時代に確実性を築く」では、平均129億ドル規模の建設パイプラインを担当する世界の意思決定者1,060人を対象に調査を行いました。

回答者は平均して、不確実性により過去1年間でパイプラインの13.7%に相当する財務的損失を被ったと報告しており、これは組織ごとに21億ドルの影響に相当します。プロジェクトのおよそ3分の1が、規模縮小、延期、または中止となりました。予算を守れると全面的に自信を示したリーダーは、5人のうちわずか1人にとどまりました。

主なリスクには、資材費のインフレ、エネルギー価格の変動、サプライチェーンの混乱、人材不足が含まれます。これらすべてのリスクは、さらに深刻化すると予測されています。

カリー・アンド・ブラウンのグループ最高経営責任者であるアラン・マニュエル博士は、次のように述べています。
「建設業界では、持続する不確実性が新たな常態となっています。その多くは、コストの上昇や政治的変化といった外的要因によって引き起こされています。しかし、システム上の問題もまた極めて重要です。時代遅れの調達方法、目標の不一致、不完全な設計が、依然としてリスクを深く根付かせています。これらの課題に取り組まなければ、混乱はさらに拡大してしまいます。それは到底受け入れられるものではありません。建設は経済を支え、人々の生活を向上させるものです。この産業が立ち遅れることは、決して許されません。」

このような課題に対処するべく、カリー・アンド・ブラウンは、建設確実性指数を発表しました。これは、将来に向けた信頼度と、リスクが世界のプロジェクトに及ぼす影響を追跡します。

この指数により、組織は自らの立ち位置と行動すべき領域を把握することができます。本報告書では、単一の解決策は存在しないものの、レジリエンスを高めるために注力すべき4つの相互に関連する領域を特定しています。

  • テクノロジー:場当たり的な解決策としてではなく、明確な目的を持ってテクノロジーを導入すること
  • データ:量よりも質と洞察を優先すること
  • 人材:長期的なパートナーシップを築き、必要となるスキルを早期に計画すること
  • マインドセット:俊敏性と適応力を保ち、積極的にリスクを管理すること

本報告書はまた、明確な行動喚起も示しています。業界だけでこの問題を解決することはできません。システム的な不確実性に取り組むためには、世界中の政府、資産保有者、そして提供パートナーによる共同の取り組みが必要となります。

レポートを読む: 絶え間ない変化の時代に確実性を築く:カリー・アンド・ブラウン建設確実性指数

カリー・アンド・ブラウンについて

カリー・アンド・ブラウンは、プロジェクトマネジメント、コストマネジメント、アドバイザリーサービスを提供する世界有数の企業です。当社は、あらゆる業種とプロジェクトライフサイクルの全段階における確実な成果の実現に向け、クライアントを支援しています。

動画 - https://mma.prnewswire.com/media/2781439/Currie_Brown_Thought_Leadership_Film.mp4
ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/2781425/Currie_Brown_Logo.jpg