広島、2025年8月1日 /PRNewswire/ -- 日本水稲品質・食味研究会(The Japanese Society for Rice Quality and Palatability、JSRQP)は、2024年11月6日に広島で第16回年次会議・セミナー(Annual Conference and Seminar)を開催しました。イベントの一環として開催されたプレミアム・ジャポニカ米試食会(Premium Japonica Rice Tasting Session)では、地域各地からの出品が紹介されました。Yihai Kerry Arawana Holdings Co., Ltd.(Arowana)が開発し、同社独自の「六段階精密鮮米管理技術」により生産されたArowana WuChang Base Original Fragrant Riceは、数ある出品の中でも際立った存在感を示し、本イベントにおける最高栄誉である最優秀賞(Excellence Award)を受賞しました。日本で最もよく知られる米品種であるコシヒカリを基準として評価され、厳格な試食審査を経て選出された今回の受賞は、中国産プレミアム米の高い品質基準に新たな注目を集める結果となりました。
厳格な審査、最高の選定
中国・日本プレミアム・ジャポニカ米試食会(China-Japan Premium Japonica Rice Tasting Session)では、日中両国から集まった23名の米の品質専門家によるブラインド官能評価が実施されました。審査員は、コシヒカリを基準とし、日本の試食基準を適用して、21種類の匿名化された米サンプルについて、外観、香り、粘り、食感の各項目を評価しました。Arowana WuChang Base Original Fragrant Riceは、透明感のある外観、豊かな香り、バランスの取れた粘り、そしてやわらかな口当たりが高く評価され、見事に最高賞である最優秀賞(Excellence Award)を獲得しました。
鮮度とトレーサビリティ:米の品質を高める六段階精密管理アプローチ
受賞した米の品質は、Arawana独自の六段階精密鮮米管理技術によるものです。この技術は、最適な鮮度を確保するために、適期収穫、低温乾燥、低温保管、適度な精米、低酸素包装、そして科学的根拠に基づく炊飯という6つの重要な工程を経て行われます。このプロセスは適期収穫から始まります。この工程はすべての出発点であると同時に、米の品質を守るうえで最も重要なステップでもあります。この精密な収穫は、米粒が約90%の成熟度に達した段階で実施され、風味の発達と収量の最適化のバランスを保ちます。このタイミングでの収穫により、味や食感が向上するだけでなく、刈り取り時の割れ粒や乾物損失、機械収穫による損傷を最小限に抑え、圃場での損失を約5%削減する効果もあります。Arawanaのこの手法は、その革新性と産業規模での実用化の成功が評価され、Chinese Cereals and Oils Associationより科学技術賞特別賞(Special Prize of the Science and Technology Award)を受賞しています。
審査員はまた、農場から店頭までの完全なトレーサビリティを実現するために、ArawanaがSinochem AgricultureのMAP beSideプログラムと提携していることも高く評価しました。科学的に管理された圃場と衛星モニタリングを通じて、このプログラムは安定した米の品質を支える重要な役割を果たしています。
米に関する日中協力の新たな章
2009年の設立以来、JSRQPは、品種の厳選と栽培におけるイノベーションを通じて、日本米の食味と品質の向上に取り組んできました。六段階精密鮮米管理技術を用いて生産されたArowana WuChang Base Original Fragrant Riceに授与された最優秀賞(Excellence Award)は、中国と日本の稲作農家の交流が深化する中で象徴的な瞬間となりました。両国は、世界中の消費者に優れた食味体験を提供するという共通の目標のもと、米の品質研究における協力をさらに強化していくことが期待されています。