GLOBAL MANCOZEB SUMMIT:EU裁判所での審理を前に、作物保護におけるその重要な役割

ロンドン, 2025年6月17日 /PRNewswire/ -- UPL Corporation Ltd.(UPL Corp) - UPL Group Company(NSE:UPL)および(BSE:512070)(LSE:に属する同社、およびノースカロライナ州立大学内に設置された農業規制科学の卓越拠点であるCERSA(The Center of Excellence in Regulatory Science in Agriculture)は、英国のRothamsted ResearchでGlobal Mancozeb Summitが開催され、世界中の農業従事者、研究者、農業専門家が一堂に会したことを発表しました。

かつてない規模で開催されたこのイベントでは、多地点作用型の殺菌剤であるマンコゼブが、統合的な病害管理戦略において果たす重要な役割に焦点が当てられました。CERSAが主催し、UPL Corpが支援したこのサミットでは、マンコゼブの世界的な重要性が強調されました。これは、EUのGeneral Courtが7月1日に更新審理を予定していることを受けたものです。 

「マンコゼブは、植物の病害防除において基盤となる技術です」とUPL CorpのCEO、Mike Frank氏はサミットの開会挨拶で述べました。「これは、バナナ、大豆、ジャガイモ、果物や野菜などの作物で、真菌病を抑えようとしている生産者にとって特に重要です。この薬剤により、信頼性の高い多地点作用による防除が可能となり、耐性の蓄積を防ぐとともに、安定した収量を確保できるようになります。このイベントで交わされる対話は、農業の未来と地球の健全な環境のためにきわめて重要です。

マンコゼブ、および病害管理におけるその重要な役割

2020年にEU、2024年に英国でマンコゼブの使用承認が撤回されて以来、ヨーロッパ各地およびその周辺地域の農業従事者は、真菌病の防除や単一作用点型殺菌剤に対する耐性の管理において、より大きな課題に直面しています。マンコゼブを使用できなくなったことで、ジャガイモ、果実類、野菜の生産者は深刻な影響を受けています。彼らは、耐性の発生を抑えつつ病害から作物を守る手段として、多面的に作用するこのコスト効率の高い殺菌剤を重宝してきたのです。

「私たちは作物への農薬使用を減らしたいと考えています。その点で、マンコゼブのような多地点作用型の製剤は大いに役立ちます」とPortuguese Potato Association(Porbatata)のCatarina Pereira氏は述べています。「マンコゼブを使えなければ、農家は、より高価で使用量も多い代替品を使わざるを得なくなります。」

専門家は、特にジャガイモの疫病などの病害管理において、マンコゼブを使用できないことによる深刻な影響を指摘しました。2022年および2023年には、カルボン酸アミド系およびオキサチアピプロリン系殺菌剤に耐性を示す菌株が、オランダ、北ドイツ、デンマークなどの地域で甚大な被害をもたらしました。フランスの農家であり、FEDEPOMの代表でもあるJean-Paul Deneuville氏は、その影響について次のように語りました。「2024年、ジャガイモ疫病により作物全体を失った生産者もいます。マンコゼブを使えないことで、農家は通常の2〜3倍の量の殺菌剤を使用しており、コストが大幅に増加しています。」

果樹栽培者にも影響は及んでいます。「マンコゼブは、リンゴの黒星病対策に使える3つの手段のうちの1つでした」とAssociation Nationale Pommes PoiresのXavier Le Clanche氏は語りました。「マンコゼブを使えなくなったことで、黒星病への対抗手段が限られたものになり、サビ病に対しては有効な手立てがなくなってしまいました。一部の伝統的な産地では、作物の再植え付けを検討するか、生産自体を他地域へ移すかという難しい決断を農家が迫られている状況です。」

科学的根拠に基づく意思決定を求める声

今回のサミットでは、世界各地の関係者が意見を交わし、マンコゼブの安全性と効果に関して、科学界の間で広く一致した見解があらためて示されました。James Hutton InstituteのDavid Cooke氏は次のように発言しました。「殺菌剤プログラムでマンコゼブが使用されなかったことが、耐性菌株の拡散を招く一因となりました。マンコゼブを再び導入することで、他の製品を保護し、耐性の管理にも役立てることができます。」

サミットの出席者らは、今回のEU裁判所での審理が2020年の決定を再評価する機会になると期待しています。フランスのジャガイモ生産者代表であるOriane Vialle-Guerin氏は次のように説明しました。「承認された作物保護手段の数を制限すればするほど、残された手段に負荷がかかり、それが耐性問題の加速につながります。

今後の道筋

今回のサミットに参加した農業関係者や業界の専門家は、ヨーロッパ全体の食料安全保障と手頃な価格の維持を優先する判断が下されてほしいと期待を寄せました。ポルトガルの代表らは、「マンコゼブの再導入は、作物保護にとどまらず、コスト管理や持続可能性の向上、さらには農薬使用量の削減といった面でも前向きな効果をもたらす」と力説しました。

NC Plant Sciences Initiative(N.C. PSI)エグゼクティブ・ディレクターのAdrian Percy氏(ノースカロライナ州立大学)は、本サミットが実効的な進展をもたらす契機になるとの期待感を表明しました。「マンコゼブに関する科学的知見、実際の応用、そして今後の方向性についての対話は、非常に重要です。農家が必要な手段を利用できるようにすることは、単に農業の問題にとどまりません。将来の世代のために、食料生産と持続可能性を確保することにもつながるのです。」

EU裁判所での審理が数週間後に迫る中、Global Mancozeb Summitは、確かな科学的根拠と、農業現場が直面する現実的な課題に基づいて規制に関する判断を下すことの重要性をあらためて強調する場となりました。

編集者向け注記: https://www.uplcorp.com/note-to-editors

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