第20回中国映画華表賞が青島で開催

『ナタ 魔童の大暴れ』が特別貢献作品賞を受賞

青島(中国)、2025年5月6日 /PRNewswire/ -- Chengda Int. Mediaより:中国映画の最高栄誉とされる「中国映画華表賞」の第20回授賞式が、4月27日夜、中国山東省青島市で開催された。2025年に映画誕生120周年を迎える中国映画界からは、数百人の映画関係者が集い、華表賞の各受賞作品を見届けた。

中国映画華表賞は、中国国家映画局が主催・選定を行うもので、中国映画界において最も権威ある賞とされている。映画制作者の積極的な参加と一般観客の高い関心を集める一大イベントとして知られる。

今回の授賞式では、『第二十条』、『流転の地球 -太陽系脱出計画-(原題:流浪地球2)』など10作品が優秀ストーリー映画賞を受賞。そのほかにも、優秀児童映画賞、優秀若手映画創作賞、優秀監督賞、優秀俳優賞、優秀映画音楽賞など、幅広い部門での受賞が発表された。

特筆すべきは、中国映画史上歴代興行収入1位、世界アニメ映画興行収入ランキング1位、さらに世界全体の興行収入ランキングでトップ5入りを果たした中国アニメーション作品『ナタ 魔童の大暴れ(原題:哪吒之魔童闹海)』が、特別貢献作品賞を受賞した点だ。

今回の華表賞授賞式は、北京以外の都市で初めての開催となった。自然の風景を活かした"天然の撮影所"として知られる青島と、最新設備を備える「オリエンタル・ムービー・メトロポリス(東方影都)」を舞台に開催されたことで、中国映画の高品質な発展への後押しにもつながった。

また、中国国内で「映画消費年」がスタートしたこの時期に合わせて、「映画とともに旅する」、「映画とともに中国を巡る」、「映画とともにグルメを楽しむ」などの分野横断型プロジェクトも青島で展開。映画を通じた新たなライフスタイルの創出にもつながっている。

「映画の夢を共につくり、時代の情熱を高める」をテーマに開催された第20回中国映画華表賞は、中国映画の創作力の高さ、産業基盤の強さ、人材資源の豊かさ、市場の力強さをあらためて示す機会となった。今回の開催を通じて、中国映画の今後の創作・発展にさらなるエネルギーが注がれ、映画人たちの創造力を一層鼓舞する場ともなった。