JelloX Biotech、米国に研究拠点を設立

がん研究のさらなる技術革新に向けて、バイオテック系スタートアップ企業のJelloX Biotechは、フェニックスを拠点とするバイオテクノロジー施設「ディスカバリー・オアシス」内に、3Dがん病理学研究所を設立。

フェニックス(アリゾナ州)・新竹、2025年4月15日 /PRNewswire/ -- 台湾に本拠を置き、がん病理学の最前線を担うスタートアップ企業であるJelloX Biotech株式会社は、アリゾナ州フェニックスにあるバイオテクノロジー施設「ディスカバリー・オアシス」内に研究所を開設することを発表しました。

JelloX Biotech株式会社は、標準的な病理検査室に迅速に導入可能な、包括的な3D病理学プラットフォームおよびサービスを提供しています。
JelloX Biotech株式会社は、標準的な病理検査室に迅速に導入可能な、包括的な3D病理学プラットフォームおよびサービスを提供しています。

最先端の3D病理学技術に関する詳細やパートナーシップのご相談については、JelloXsales@jellox.com)までお問い合わせください。

120エーカーに及ぶ広大な開発用地であるディスカバリー・オアシスは、人類が直面する最も複雑な医療課題に対する画期的なソリューションの創出を目指し、バイオテクノロジー分野における協業の拠点となることを構想されています。約1,100平方フィートのスペースに、同社の最先端機器の一部を備えた新設ラボにおいて、JelloXはがん病理学への応用を目的に、3DイメージングやAIなどの最先端技術を活用していく予定です。

「がんのような医療課題には、より優れた治療法と患者ケアを実現するために、多くの関係者が協力し合うことが不可欠です。」と、JelloXのCEOである林顯銀博士はコメントしています。「3D病理学がもたらす数々の可能性を踏まえ、米国に研究拠点を設立できることを大変光栄に思います。とりわけ、がんと闘うために他の先進的な企業と協力し合いながら、米国がバイオテクノロジー分野でのイノベーションを牽引する一助となれることに、大きな意義を感じています。」

JelloXの革新的な3D病理学技術

同社の研究が一貫して示しているように、3D手法の高い感度は、がんの診断および治療の精度向上に実際的な効果をもたらすものです。従来の組織サンプリング手法では、腫瘍に関する情報が限定的にとどまります。3D病理学を用いた手法は、これまで「偽陰性」と分類されていた症例の特定が可能となるだけでなく、がんの早期発見も実現します。これにより、治療の早期開始と一層高精度な対応が可能となります。

林博士は次のように続けました:「3D病理学は、従来の2D手法よりも少なくとも50倍多くの情報を提供できるため、病理医は腫瘍の生物学的特徴をより包括的に理解できます。このような診断ツールの威力は、病理医が層別化と個別化を行い、適切な患者に適切なタイミングで適切な治療を施すことができる点にあります。これは最終的に、予後の改善、生活の質、より患者中心のケアにつながります。」

JelloXが最近、日本および台湾の主要な医療機関と行った共同研究では、大腸がん、食道がん、並びに乳がんにおけるHER2検出を含む多様ながん種および年齢層において、3D病理学の有用性が一貫して示されています。

患者の予後改善が期待されるだけでなく、JelloXの3D病理学技術は、医療に関わる以下のようなさまざまなステークホルダーに対しても、新たな可能性を広げる力を秘めています。

  • 医師向け:この高度な診断ツールは、より包括的な患者データを提供し、AIと統合することで医師の業務負担軽減にも寄与します。
  • 製薬企業および研究機関向け:同技術は、薬剤のコンパニオン診断(CDx)を高度化させるとともに、新薬開発における有用なツールとして活用できます。
  • 医療システム向け:3D病理学は医療資源の最適配分を可能にし、不必要な経済的・医療的負担の軽減に貢献します。

JelloX Biotech株式会社について

台湾の新竹に拠点を置くJelloX Biotech株式会社は、3Dデジタル画像とAIテクノロジーを通じて癌病理学の進歩に注力するスタートアップ企業です。 

詳細は、https://jellox.com/en/home/ をご覧ください