パリ、2025年3月26日 /PRNewswire/ -- 2025年3月24日、「MPLS & SRv6 AI Netワールド・コングレス2025(MPLS & SRv6 AI Net World Congress 2025)」において、ファーウェイは「AI WAN:IPネットワークをインテリジェント時代へと導く」をテーマにしたIP GALAを開催し、成功裏に閉幕しました。このサミットでは、通信事業者、標準化団体、業界団体が一堂に会し、AI WANのイノベーションに関する最新動向について話し合いました。テレコム・アルヘンティーナ(Telecom Argentina)やトルコのトゥルクセル(Turkcell Türkiye)をはじめとする主要な通信事業者が、IPネットワークにおける自社の革新的な取り組みを紹介する中、ファーウェイは、AIを活用してIPネットワークを強化する同社のAI WANソリューションについて詳しく説明しました。また、イベントではIPv6フォーラム、世界ブロードバンド協会(WBBA)、トゥルクセル、テレコム・アルヘンティーナ、欧州高度ネットワーキング・テスト・センター(EANTC)、ファーウェイが、IPネットワークの革新と導入の促進を目指し、共同で「AI WANイニシアチブ」を発表しました。
ファーウェイのデータ通信製品ライン・ルーター部門総裁の左萌(ズオ・メン)氏は、開会の挨拶で、「通信事業者は、従来のサービスの成長鈍化、新サービスの開発が予想より遅れている現状、そしてネットワークの複雑さとコストの増加といった課題に直面しており、次世代ネットワークへのアップグレードが不可欠だ」と述べました。ファーウェイのAI WANソリューションは、O&M(運用管理)、接続、ルーティング・デバイスなどの分野にAIを導入することで、ネットワークの能力と価値を向上させます。
Zuo Meng, President of Router Domain, Huawei's Data Communication Product Line, delivering an opening speech
IPv6フォーラムのラティフ・ラディッド会長は、「AI WANのようにネットワーク・インフラストラクチャにAIを組み込むことは未来にとって必要不可欠だ」と確信しています。SRv6の導入を加速させるため、IPv6フォーラムは「SRv6 Ready Logo Program」を立ち上げました。ファーウェイは、この認証を最初に取得したデバイス・ベンダーの1つです。
テレコム・アルヘンティーナのトランスポート推進マネージャー、サンティアゴ・コスタンゾ氏は、AI時代におけるIPネットワークの鍵となる技術の導入とイノベーションの実践について説明しました。同氏は、「SRv6は、通信事業者を支援してエンドツーエンド(E2E)の自動化の効率を向上させ、安定的な遅延を実現するのに役立つ」と指摘しました。AI時代では、通信事業者はAI技術を活用することで、O&Mを簡素化し、効率を向上させ、顧客に価値を提供しています。
トゥルクセルのIP/MPLSコアおよびデータ・センター・ネットワーク部門の准ディレクター、ドゥルムス・メフメット氏は、「当社は、超広帯域かつ高信頼性の自律型ネットワークを構築しており、差別化されたサービスを顧客に提供することを目指している」と明らかにしました。同氏は、「トゥルクセルは、AI WANの進化の方向性を認識しており、省エネ、FHCベースの光ファイバー・モニタリング、AIアプリケーションの識別、AIエージェントを中心に、ファーウェイと共同で革新に取り組む意向だ」と力説しました。
ファーウェイのデータ通信製品ライン・ルーター部門副総裁、徐歓(シュー・フアン)氏は、AI WANソリューションについて専門的な知見を提供しました。同氏の説明によれば、この革新的なソリューションは、AIルーター、AIニュー・コネクション、AIニュー・ブレインの三層構造のアーキテクチャを採用しています。このソリューションは、通信事業者が最適なTCO(総所有コスト)でネットワークを構築し、新サービスを拡大し、運用効率を向上させ、新たなサービス成長を促進できるように支援します。ファーウェイのデータ通信ネットワーク・アーキテクトであり、IETFインターネット・アーキテクチャ・ボード(IAB)メンバーである呉欽(ウー・チン)氏は、「AIニュー・ブレインはAssurSpirit、ChangeSpirit、OptimSpiritで構成されている」と述べました。これら3つのAIエージェントは、大規模モデルと小規模モデルの連携を通じて、インテリジェントな運用を実現し、自律型ネットワーク(AN)L4への進化を加速させます。ファーウェイのデータ通信製品ラインのチーフLLMエキスパートであるジード・ベン・フイディ氏も、IPネットワークにおけるAIの用途について紹介しました。
欧州の権威ある第三者試験機関である欧州高度ネットワーキング・テスト・センター(EANTC)のCTO兼共同創立者であるカーステン・ロッセンヘーフェル氏は、2025年のマルチベンダー間相互運用性試験の進捗について報告しました。これは、AI時代におけるIPネットワークの主要な能力が、相互運用性の面でより高い成熟度に達していることを示しています。
IP GALAの最後に、IPv6フォーラム、WBBA、トゥルクセル、テレコム・アルヘンティーナ、EANTC、およびファーウェイは、IPネットワークの革新と導入の進化を促進することを目指し、共同で「AI WANイニシアチブ」を発足させました。
将来的に、ファーウェイは通信事業者や業界のパートナーと連携し、インテリジェント時代における新市場の開拓に取り組み、顧客の業務の成功を支援するとともに、新サービスの成長を加速させていきます。