LGイノテック、「自動車の聖地」ドイツで車載用照明のコア技術を公開

  • 2月19~20日にドイツ・ミュンヘンで開催される「DVNライティング・ワークショップ」に参加
  • 「エッジ」「ビジョン」など独自の技術を駆使した「ネックスライド」の新製品を公開
  • 欧州の主要顧客向けロードショーと連携…欧州市場攻略に拍車

ソウル(韓国)、2025年2月19日、/PRNewswire/ -- LGイノテック (CEO:ムン・ヒョクス) は、DVN (Driving Vision News) が主管する「第34回ライテング・ワークショップ(Lighting Workshop)」に参加、車載用照明に関するコア技術を公開する計画だと19日に発表した。

「ネックスライド・ビジョン」を公開するLGイノテックの社員。同製品は多様なテキスト・アニメーション効果を具現化したピクセル・ライティング(Pixel Lighting)技術とスマートフィルム技術を融合させたものである。
「ネックスライド・ビジョン」を公開するLGイノテックの社員。同製品は多様なテキスト・アニメーション効果を具現化したピクセル・ライティング(Pixel Lighting)技術とスマートフィルム技術を融合させたものである。

フランスに本社を置くDVNは、電装部品業界の権威ある専門メーカーであり学術団体である。DVNが毎年世界各地で開催する「ライテング・ワークショップ」は、OEMや電装部品におけるグローバル企業が一堂に会し、車載用照明業界を取り巻くコアイシューについて議論するとともに、技術トレンドを共有する交流の場と評されている。

今年最初の「DVNライティング・ワークショップ」は、2月19日と20日の2日間にわたりドイツ・ミュンヘンの「モーターワールド (Motorworld)」で開催される。「持続可能性 (Sustainability)、技術発展の加速化 (Development speed acceleration)、ソフトウェア (Software) など、車載用照明業界の新たな挑戦」をテーマに、様々なセミナー・セッションが開かれる。

LGイノテックは19日午後のセミナー・セッション「車載用光原コア技術」に参加、車載用フレキシブル立体照明モジュール「ネックスライド (Nexlide)」に適用された自社のコア技術について紹介する。

LGイノテックは、面光源 (表面が均一に光る、厚みのない光源) に関する特許技術を700件以上取得している。この技術を活用すれば、薄くても明るくて均等な光を発する車載用照明モジュールを製造することができるだけでなく、自動車設計に関するデザイン性と自由度を大幅に高めることができる。

同見本市の開催期間中は、出展企業各社の次世代の新製品を把握できる展示も同時に行われる。LGイノテックも単独の展示ブースを設置、クルマの全部にも後部にも取り付けできる様々な「ネックスライド」のラインアップを公開する。

独自の光学に関する微細パターン技術により、モジュールを最大限に薄くしつつも、明るくて均一な光を発するバックランプ・モジュール「ネックスライドA」や、業界で初めてヘッドライト・モジュールに面光源を適用した「ネックスライドA+」などがその代表だ。「ネックスライドA+」は、先日のCES2025でイノベーション・アワードを受賞した。

また、3Dライティング技術が適用された立体感ある3次元のイメージを具現化した「ネックスライドC+」と、クルマの前部にも後部にも装着可能な製品として受注が増えている「ネックスライドM」も展示のハイライトだ。

「ネックスライド」の新製品も公開する。LEDパッケージをLEDチップにすることで、よりスリムになった「ネックスライド・エッジ (Nexlide Edge)」や、多様なテキスト・アニメーション効果を具現化したピクセル・ライティング (Pixel Lighting) 技術とスマートフィルム技術を融合させた「ネックスライド・ビジョン (Nexlide Vision)」などを新たに公開する。

「ネックスライド・ビジョン」は、来場者が肌で感じることのできるデモ形式で展示される。ピクセルだけでなく、面と線の形態もすべて具現化したのが最大の特徴である。モジュールの側面に設置されたパッドにメッセージを入力すれば、そのメッセージが車載用照明にそのまま表示される。

LGイノテックの関係者は、「LGイノテックの技術は、車載用照明を通じたV2X (クルマとモノ) コミュニケーション機能を大幅に強化した、将来到来するであろうモビリティ時代におけるコア技術である。例えば自動車の急停止時に、現時点では非常信号灯を灯すのが最善の方法だが、"ネックスライド・ビジョン"が実用化されれば、何が原因で急停車したのかや、どんなサポートが必要なのかといった運転者の状況を外部に知らせることができる」と語る。

LGイノテックは、「DVNライティング・ワークショップ」の開催後、欧州の主要なOEM企業向けにロードショーを開催、欧州における車載用照明のシェア拡大に本格的に乗り出す方針だ。そして2030年までに車載用照明事業を数兆ウォン規模の事業にするという戦略を掲げている。

電装事業部のユ・ビョングク部長(専務)は、「LGイノテックは、差別化された顧客価値を提供する車載用照明モジュール製品を継続的に公開し、北米だけでなく欧州や日本の車載用照明市場でも信頼してもらえる技術パートナーになりたい」と話す。

「ネックスライド・ビジョン」を公開するLGイノテックの社員。同製品は多様なテキスト・アニメーション効果を具現化したピクセル・ライティング(Pixel Lighting)技術とスマートフィルム技術を融合させたものである。
「ネックスライド・ビジョン」を公開するLGイノテックの社員。同製品は多様なテキスト・アニメーション効果を具現化したピクセル・ライティング(Pixel Lighting)技術とスマートフィルム技術を融合させたものである。

2月19~20日にドイツ・ミュンヘンで開催される「DVNライティング・ワークショップ」で設置されるLGイノテック展示ブースの鳥瞰図
2月19~20日にドイツ・ミュンヘンで開催される「DVNライティング・ワークショップ」で設置されるLGイノテック展示ブースの鳥瞰図