- マスダールは、テルナ・エネルギーの発行済み株式の70%の取得に成功し、ギリシャのクリーン・エネルギー・チャンピオンである同社の大株主に
- 本取引の完了後、マスダールは残りの全株式を取得するため、全額現金による強制的公開買付けを開始するための規制当局の承認を求める予定
- マスダールは、2029年までに6GWの再生可能エネルギー稼働を目指すテルナ・エネルギーの成長計画を後押しするため、長期的な資本とグローバルな専門知識を提供し、ギリシャと東欧のエネルギー転換を支援
- 今回の買収は、2030年までに世界全体で100GWの発電容量を目指すマスダールの欧州におけるポートフォリオ拡大において重要な役割を果たすとの予測
アブダビ(UAE)およびアテネ(ギリシャ), 2024年11月29日 /PRNewswire/ -- UAEのクリーン・エネルギー・リーダーであるAbu Dhabi Future Energy Company PJSC(アブダビ・フューチャー・エナジー・カンパニーPJSC)、Masdar(マスダール)は本日、GEK TERNA SA(GEKテルナSA、GEKTERNA.AT)およびその他の株主からTERNA ENERGY SA(テルナ・エネルギーSA、TENERGY.AT)の発行済み株式の70%の取得に成功し、すべての規制当局の承認を得たと発表しました。この取引は1株当たり20ユーロで合意され、テルナ・エネルギーの企業価値は32億ユーロとなりました。これは、アテネ証券取引所における過去最大のエネルギー取引であり、EUの再生可能エネルギー業界においても最大級の取引です。
取引完了後、マスダールはヘレニック資本市場委員会(HCNC)に対し、テルナ・エネルギーの発行済み株式を取得するための全額現金による強制的公開買付け(MTO)の開始について規制当局の承認を求める予定です。
テルナ・エネルギーは、20年以上にわたって再生可能エネルギー分野で重要な役割を担っており、ギリシャで最大かつ最も多様なポートフォリオを保有しているほか、ブルガリアとポーランドでもプロジェクトを展開しています。同社は、風力、太陽光、バイオマス、水力技術にわたるクリーン・エネルギー・プロジェクトを所有・運営しています。ギリシャの再生可能エネルギーのリーダーである同社は、ヨーロッパ最大級の揚水発電プロジェクト、680メガワットのアンフィロキア・プロジェクトも建設しています。テルナ・エネルギーは現在、1.2ギガワット(GW)の発電容量を稼働しており、今回の買収は、2029年までに6GWの発電容量を目指す同社の目覚ましい成長の可能性に対するマスダールの自信を反映したものです。エネルギー転換を支援するため、2030年までに世界全体で100GWの発電容量を目指すマスダールのポートフォリオを欧州全域で強化する上で、テルナ・エネルギーは重要な役割を果たします。
マスダールの最高経営責任者であるMohamed Jameel Al Ramahi氏は次のように述べています:「テルナ・エネルギーの大株主となり、エネルギー分野のチャンピオン2社を結びつけたことをマスダールは誇りに思います。当社の断固たるビジョンと長期的な資本は、ギリシャの再生可能エネルギー目標を支援するテルナ・エネルギーの事業戦略をさらに広げる上で、大きなチャンスをもたらす要素になるでしょう。
「マスダールの買収戦略は、単なる資産の買収ではなく、優れたチームへの投資に重点を置いてきました。当社の野心的な目標の達成を支援してくれる地域の中核プラットフォームの1つとしてテルナ・エネルギーを位置づけたいと私たちは考えています。Georgios Peristeris会長、Emmanuel Maragoudakis最高経営責任者とともに、ギリシャと欧州のエネルギー転換を支援していくことを楽しみにしています。」
GEKテルナの会長兼CEOであり、テルナ・エネルギーの取締役会長でもあるGeorgios Peristeris氏は次のように述べています:「マスダールとの合意は、ギリシャおよび南東ヨーロッパのグリーン・エネルギー転換を主導するテルナ・エネルギーの役割を反映したものです。この25年間、わが国で最大かつ最速のクリーン・エネルギー・プラットフォームを構築するために、一貫してたゆまぬ努力を続けてきた結果です。クリーンで安価なエネルギーの国産化というマスダールと同じビジョンを共有し、無限の成長の可能性を秘めたテルナ・エネルギーの未来を共に築き上げていくことを楽しみにしています。」
マスダールは、この取引および資金調達に関し、Rothschild & Co.(ロスチャイルド社)を単独財務顧問として、Simmons & Simmons(シモンズ&シモンズ)、Bernitsas Law(バーニツァス・ロー)、Latham & Watkins(レイサム&ワトキンス)を法律顧問として起用しました。
GEKテルナ・グループについては、Reed Smith LLP(リード・スミスLLP)が国際法律顧問、Potamitis Vekris(ポタミテス・ベクリス)がギリシャ国内の法律顧問、Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)がテルナ・エネルギーの単独財務顧問を務めています。
詳細については https://www.masdar.aeをご覧ください。また、facebook.com/masdar.aeおよびtwitter.com/masdarもご覧ください
マスダールについて
マスダール(アブダビ・フューチャー・エナジー・カンパニー)は、世界で最も急成長している再生可能エネルギー企業の1つです。グローバルなクリーン・エネルギーのパイオニアとして、マスダールは、太陽光、風力、地熱、バッテリ・ストレージ、グリーン水素技術の開発と展開を進め、エネルギー転換を加速し、世界がネットゼロの目標を達成できるように支援しています。2006年に設立され、40か国以上で31.5 GWを超えるプロジェクトを開発および投資し、最も必要とする人々に手頃なクリーン・エネルギー・アクセスを提供し、より持続可能な未来を支援しています。
マスダールは、TAQA、ADNOC、およびMubadala(ムバダラ)が共同所有しており、2030年までに100GWの再生可能エネルギー・ポートフォリオ容量を目指し、同年までにグリーン水素の主要生産者になることを目指しています。
テルナ・エネルギーについて
テルナ・エネルギーは、20年以上にわたり再生可能エネルギー分野の主要企業です。ギリシャで最大かつ最も多様なプロジェクト・ポートフォリオを保有し、2,500MWのプロジェクトが稼動中、建設中、建設準備中です。現在、テルナ・エネルギーの設備容量は1,224 MWであり、2029年までに総設備容量6 GWに近づくことを目標に、投資計画を途切れることなく継続しています。テルナ・エネルギー(www.terna-energy.com)はアテネ証券取引所に上場しています。
写真 - https://mma.prnewswire.com/media/2569464/Masdar_Agios_Georgios_Wind_Farm.jpg
ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/2514011/4930165/MASDAR_Logo.jpg