ルーヴァン=ラ=ヌーヴ、ベルギー, 2024年11月20日 /PRNewswire/ -- 統合ビジネスソフトウェアのリーディングプロバイダーであるOdoo S.A. 社(オドゥ―)は、キャピタルGとセコイアキャピタルをリード投資家として、ブラックロック、ムバラダ・インベストメント・カンパニー、ハーバーベストパートナーズ、アクサ・ベンチャー・パートナーズ、アルキオンとの取引により5億ユーロの資金調達を発表しました。今回の二次取引は、Odoo(オドゥ―)のビジョン、その影響力への確固たる自信を反映した形となりました。今回の取引の一環として、既存投資家であるサミット・パートナーズ、Noshaq(ノシャック)、Wallonie Entreprendre(ワロニー・アントルプラーンドル)は株式を一部売却しており、サミットが引き続きOdooの筆頭株主となります。
Odoo S.A. announces a €500 million transaction, increasing the Belgian Unicorn’s valuation to €5 billion
今回の大口取引は、SMB向けソフトウェア業界をリードするOdooの強固で収益性の高い財務体質を明確に示すものです。 また、革新的な使いやすいソリューションを世界中の企業に提供しビジネスソフトウェア業界を刷新する同社の推進力がさらに浮彫りとなりました。
2002年4月に設立されたOdoo S.A.社は、統合型ERPソフトウェアの開発と機能向上に取り組んできました。現在、Odooは世界中で1,300万人以上のユーザーに選ばれ、毎月7,000社以上の新規顧客を獲得、業界で確固たる地位を築いてきました。直感的で使いやすいERPソフトウェアとして、Odooは企業の顧客満足度向上、イノベーション推進、ビジネスプロセスの効率化、事業拡大をサポートします。これにより、企業が本質的な業務に集中できる環境を提供しています。
Odoo S.A.社は年間成長率40%を維持しており、今後1年以内に売上高6億5,000万ユーロを上回ると予測され、2027年までには売上高10億ユーロを目指しています。同社は世界で15の子会社を設立、7,500社と取引先ネットワークを構築することで、グローバルな存在感を高めてきました。今回の資金調達で、Odoo S.A.社のバリュエーションは50億ユーロに達しました。
「ファビアンとそのチームは、緊密に統合されたビジネスアプリスイートという野心的なビジョンから、唯一無二のビジネスを構築してきました。」 グーグルを傘下に持つアルファベットの独立成長企業、キャピタルGのパートナー、アレックス・ニコルズは言います。「Odooのパワフルで使いやすいアプリスイートは、100以上の国とほぼすべての業界で採用され、従業員が1名の企業から数千名規模の企業に至るまで、幅広い企業に支持されています。Odooのチームは、長期的ビジョンと20年間にわたる献身的に取組みにより、パートナー、コントリビューター、ユーザーからなる強固なコミュニティを確立してきました。それは、今後何年にもわたり、同社の基盤となるでしょう。ファビアンをはじめ、Odoo経営陣と提携できることを非常に嬉しく思います。」
「Odooはユニークな企業文化、製品スイート、そしてエコシステムで卓越したソフトウェア会社を作り上げてきました。」パートナーであるセコイアキャピタルのアンドリュー・リードは語ります。「Odooはすでに巨大なビジネスですが、これからが本番という感じで、さらに成長していくでしょう。OdooはSMB向けのソフトウェア市場を変革し、顧客に莫大な恩恵をもたらす長期的な潜在能力を秘めています。ファビアンとOdooのチームと継続的な協力関係を結べることを喜ばしく思っています。」
2024年10月2日、Odooは最新バージョン「Odoo 18」をリリースしました。これにより、市場での存在感を一層強化し、ソフトウェアの全体的な性能と顧客体験を大幅に向上させました。
「従来のERPは導入に多額の費用とリソースが必要で、中小企業・小規模事業の実際のニーズや進化する要件を満たせないことが多くあります。当社は独自の価値提案・開発により、市場で重要な役割を果たしています。」Odoo S.A.社の最高経営責任者、ファビアン・ピンカーズは説明します。
今回の5億ユーロの資金調達は、投資家コミュニティでOdooが獲得してきた認知と信頼を象徴しています。2019年、2021年、そして2022年とサミット・パートナーズがリードしてきた投資に続く今回の最新投資ラウンドはOdooが投資家に対して魅力的な投資先であることをあらためて示しています。
ムバラダのグロース統括責任者、ファリス・アル・マズルイは言います。「Odooは、世界のソフトウェアの革新の最たる例として突出した存在です。拡張性と柔軟性に優れたソリューションを提供することで、デジタルとクラウドに変革をもたらし、企業を支援しています。 ムバラダのソフトウェア分野への投資の専門性、そして急成長するテックハブとしてのアラブ首長国連邦(UAE)の観点から、クラウドとAIのメガトレンドに適応していく企業にとってOdooは特別なパートナーであると言えます。彼らの世界規模での成長をサポートできることを非常に嬉しく思っています。」
「Odooはビジネスソフトウェアの状況を変革していくソリューションを提供し続けており、しかも驚くような推進力でそれを実現しているのです。」 サミット・パートナーズ代表取締役のアントニー・クラヴェルは言います。彼は、2019年のサミットの初期投資の段階から、Odooの取締役会に参画してきました。「新しい投資家と共に、今後のOdooのエキサイティングな成長の軌跡をサポートできることを喜ばしく思います。」今回の取引により、サミットは引き続きOdooの筆頭株主となります。
Odooの拡大はとどまるところを知りません。2025年に向けて、すでにOdooではビジネス拡大に向けたさらなるチャンスと数々のプロジェクトが動き出しています。Odooの研究開発体制がさらに強化され、プロダクトイノベーションがますます加速される見込みです。
「今後3年以内に、ヨーロッパ、中南米、アジア太平洋地域で5つの子会社を設立する予定です。」Odoo S.A.社の最高営業責任者、セバスチャン・ブリュイールは言います。また、最高財務責任者のアレッサンドロ・マッツォケッティはこう語ります。「Odooは事業規模、グローバルな事業展開ともに拡大していく中で、EBITDAとキャッシュフローの面での利益を維持できると確信しています。お客様そしてパートナー企業様のため、引き続き尽力していきます。」
Wallonie Entreprendre(ワロニー・アントルプラーンドル、以下WE)の最高責任者オリヴィエ・ヴァンデリストにとって「Odooの経営における先見性と戦略性、そしてビジョンを厳格に実行してきたことが、50億ユーロのバリュエーションにつながり、世界有数の投資家たちの信頼を得たのです。それがWEが今回の取引に合意した理由であり、また、地元企業として今後の成長を支援するため、Odooの株主であり続ける理由です。」
今回の資金調達において、J.P.モルガンSEが独占的なプレースメント・エージェントを務めました。
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