トルコ・イスタンブール、2024年11月5日 /PRNewswire/ -- 「Net5.5Gの加速、インテリジェンスへの前進(Accelerating Net5.5G, Striding to Intelligence)」をテーマとしたNet5.5GインテリジェントIPネットワークサミット(Net5.5G Intelligent IP Network Summit)が本日、2024年ウルトラブロードバンドフォーラム( Ultra-Broadband Forum、UBBF)の会期中に開催されました。同サミットには世界の大手通信事業者、業界団体、政府機関、機器ベンダーらが集まり、Net5.5G IPネットワークの進化と業界のデジタル変革における先駆的なユースケースを共有しました。また、グローバルな「Net5.5Gパイオニア・プログラム(Net5.5G Pioneer Program)」も開始され、業界関係者に対して、Net5.5Gの商業展開を加速し、固定ネットワーク業界の繁栄を促進するよう呼びかけました。
世界ブロードバンド協会(World Broadband Association、WBBA)のマーティン・クリーナー事務局長は、AI時代のグローバルネットワーク開発動向に関する知見を披露した上で、一層の進化に向けた提案を行いました。同氏は、AI時代において、帯域幅要件とAIGC(AIによるコンテンツ生成)のようなアプリケーションの接続数が絶えず増加していることについて語りました。通信事業者はネットワーク上で差別化されたエクスペリエンスを提供する必要があります。そのため、WBBAは高速かつ高品質なエンドツーエンドのネットワークインフラを構築するNet5.5Gパイオニア・プログラムを開始しました。
ファーウェイ(Huawei)のデータ通信製品ラインのルーター・ドメイン担当副社長であるシュー・フアン氏は、「Net5.5GコンバージドIPネットワーク、新たな成長の促進」と題する講演を行いました。同氏は、超ブロードバンド400GE/800GE、SRv6(セグメントルーティングIPv6)およびスライシングに基づく弾力的なエクスペリエンス保証、およびネットワーク・デジタル・マップのADN L4機能が、通信事業者にとってNet5.5GコンバージドIPターゲット・ネットワークの構築と新たな成長の達成に役立つと確信しています。
同サミットでは、トルコ・タークセル(Turkcell Türkiye)をはじめとする世界の大手通信事業者の代表者がNet5.5Gの商用利用事例を紹介しました。トルコ・タークセル社のIP/MPLSおよびデータセンターネットワーク担当アソシエイトディレクターであるメフメット・ドゥルムシュ氏は、「より良き未来のためのより優れたデジタルサービス」という同社のビジョンに基づき、同社がNet5.5G志向のネットワークの構築を継続し、400GE/SRv6/ネットワーク・デジタル・マップなどの主要技術をターゲット・ネットワーク上で商業的に展開し、高品質なネットワークインフラを構築し、そして、継続的なイノベーションに取り組んで、お客様にプレミアムなデジタルサービスを提供していくと述べました。
アラブ情報通信技術機関(AICTO)の事務局長であるモハメド・ベン・アモール氏は、「アラブ・アフリカ地域:Net5.5Gに基づく未来のネットワークインフラに向けて」と題する講演を行いました。同氏は、アラブ・アフリカ地域におけるNet5.5Gの展開を積極的に推進し、「アラブ・ホライズン2030(Arab Horizon 2030)」を実現するために、AICTOがアラブIPv6評議会(Arab IPv6 Council)の設立を主導したことに言及しました。同氏はまた、AICTOが今後も引き続き、Net5.5Gを基盤とした高速かつ高品質な未来のネットワークインフラの構築に向けて、同地域のすべてのパートナーと協力していくと述べました。
MTNウガンダ(MTN Uganda)のエンタープライズ・ビジネス・ユニット(EBU)のゼネラルマネージャーであるイブラヒム・センヨンガ氏は、「当社は、お客様に革新的なSASEソリューションを提供するためにファーウェイと協力できることを嬉しく思います。この協力により、当社は南部アフリカの法人市場におけるリーダーシップを強化し、お客様のスムーズでインテリジェントな変革を支援できるでしょう。」と述べました。
このサミットの最後には、Net5.5Gパイオニア・プログラムの開始式典が行われました。Net5.5Gの展開で顕著な成果を収めた通信事業者を表彰して、そのグローバル展開を加速させることを目的としたNet5.5Gパイオニア賞(Net5.5G Pioneer Award)の授賞式が行われ、10社以上の通信事業者が受賞しました。