ストックホルム(スウェーデン), 2024年10月22日 /PRNewswire/ -- 毎年10月29日に行われる「世界乾癬デー」には、全世界の人が乾癬に対する意識を高め、その対策の進展について啓蒙するため団結します。今年は「Psoriatic Disease and Family(乾癬性皮膚病と家族)」というテーマに中心に、この皮膚疾患が家族に与える多大な影響に着目します。この慢性疾患は、世界中で数百万人が罹患している痛みを伴う生涯にわたる非感染性疾患(Noncommunicable disease、NCD)であり、患者本人だけでなく、その家族や大切な人との生活にも影響が及ぶものです。
乾癬との共存は簡単なことではありません。なぜなら、乾癬は皮膚病変や関節痛だけでなく、その影響は日常生活にまで及ぶため、家族の関係性にも変化が生じることがあるからです。患者は、身体的な症状と、不安やうつ病などを伴う精神的な苦痛の両方に耐えなければなりません。しかも、これらは社会的偏見や治療の複雑さによってさらに悪化しかねないのです。このテーマを受けて、国際乾癬患者会連盟(IFPA)は軸となる報告書「Inside Psoriatic Disease: Family(乾癬性皮膚疾患の真実:家族)」を発表しました。この報告書によると、約90%の家族が、大切な人の症状が生活の質に著しく影響していると述べているということです。
この報告書では、乾癬性疾患が日常生活を乱すことで、家事負担の増加や、余暇の過ごし方を変えてしまうことが述べられています。家族自身も、自らが直面している身体的・精神的両面での問題を共に乗り越えなければならず、十分な支援を受けられないケースも少なくありません。この報告書では、家族がこの病気と向き合う上で果たす重要な役割が強調されていますが、しばしばこの役割は見過ごされることが多いのです。つまり、家族は、自分自身の無力感やストレスと格闘しながら、症状の再燃時や精神的な支えとなったりもしています。
IFPAのエグゼクティブディレクター、フリダ・ダンガーは、「乾癬は、症状を抱えている人だけでなく、その家族や大切な人たちにも影響を与えます。家族は、複雑なケアや治療に共に向き合うなかで肉体的・精神的な苦悩を抱えることが少なくなくないなか、重要な支えとなっています」と述べました。
2024年度世界乾癬デーは、これらの課題に対する認知度を高め、より強固な支援ネットワークの構築を目的に掲げています。IFPAは、医療従事者、地域社会、政策立案者に対して、家族が果たす中核的な役割を認識し、必要なリソースや支援を確実に提供するよう強く訴求しています。
参加するには:
今年のキャンペーンでは、ハッシュタグ #psoriaticdiseaseandfamily を使用して、個人や家族が自身の体験を共有し、ソーシャルメディア上で啓発活動を行うことを呼びかけています。家族報告書などのキャンペーンの資料については、psoriasisday.orgをご覧ください。
IFPAについて
国際乾癬患者会連盟(IFPA)は1971年に設立されました。IFPAの会員は、乾癬性皮膚疾患と向き合う全世界6,000万人以上の人を代表しています。IFPAについての詳しい情報は、https://ifpa-pso.comをご覧ください。