ファーウェイ、InnoTrans 2024でインテリジェントテクノロジーを発表

ベルリン(ドイツ)2024年10月13日 /PRNewswire/ -- 第14回InnoTransが9月24日から27日までドイツのベルリンで開催されました。このイベントのテーマは「The future of mobility(モビリティの未来)」です。この国際鉄道技術見本市において、Huawei(ファーウェイ)は鉄道輸送におけるデジタル化とインテリジェント化のトレンドに傾注し、次世代鉄道モバイル通信システム(Future Railway Mobile Communication System、FRMCS)、AI、クラウドコンピューティング、IoTといった鉄道業界における最先端技術の革新的な導入事例を紹介しました。

鉄道は常に安全第一を掲げる複雑かつ巨大なシステムであるため、デジタル化とインテリジェント化の推進には、デジタルおよびインテリジェント基盤の統一および、さまざまな領域に特化した協力会社群からなる業界エコシステムが必要不可欠です。

ファーウェイのスマート交通事業部門の副社長を務めるJacky Wang氏は、「世界の鉄道輸送業界は、ブロードバンド、クラウド、インテリジェンスの時代へと歩調を合わせています。このトレンドに追従する形で、ファーウェイは「One Cloud, One Network, Multi-Hub Solution(ワンクラウド、ワンネットワーク、マルチハブソリューション)」に着手し、鉄道業界がネットワーク帯域幅、情報システム統合、デジタル化およびインテリジェント化の課題に対処するべく支援しています」と述べています。

大規模モデル、AI、ビッグデータ、インテリジェントアルゴリズムを駆使したこのソリューションは、列車運行、機関車、車両といった、幅広い専門領域にわたるインテリジェントなアップグレードを促進するものです。また、お客様が安全で効率的かつグリーンな統合交通ハブの構築、および鉄道輸送における全体的な品質と効率の向上を狙いとしています。

同氏は、信頼性に優れたFRMCSは、高帯域幅、広範囲、低遅延という特徴があり、鉄道輸送におけるブロードバンド化の実現に不可欠であると強調しています。さらに、ITリソースの一元的な利用と鉄道の運営・保守(O&M)の統一が可能になり、投資コストを削減できることから、サービスのクラウド移行が急速に一般化しつつあると説明しました。

また同氏は、「特定のシナリオに特化したビッグデータとAI技術によってデータの価値を高め、サービスの安全性を強化し、生産管理の効率を向上させていきます」とも述べています。

現在、FRMCSソリューションはインテリジェント貨物列車検査、電気鉄道(Electric Multiple Unit、EMU)デポのインテリジェントな運行計画、スマート鉄道境界検知といった、さまざまなサービスシナリオで展開されており、大きな成果を上げています。ファーウェイのシナリオ特化型ソリューションとパートナーは、世界市場での展開が進んでいます。また、引き続き鉄道業界の顧客が直面する課題の数々に取り組んでおり、業界に価値を生み出しています。

同社がこれまでにサービスを提供してきた路線は18万kmを超え、世界70都市における300を超える都市鉄道に及んでいます。