リヤド（サウジアラビア）, 2024年9月11日 /PRNewswire/ -- Saudi Data and AI Authority（サウジ・データAI庁、英文略称SDAIA）が、経済協力開発機構（OECD）との間に基本合意書（MoU）を締結しました。この戦略的パートナーシップの目的は、アラビア語でデータを追跡するOECD AIインシデント・モニター（AIM）を実装することにより、中東諸国におけるAIインシデントの監視を強化し、AI開発の追跡を改善することにあります。
このMoUは、現在リヤドで開催中の第3回グローバルAIサミット（GAIN）で調印されました。このサミットには、世界中からAIのリーダー、専門家、スペシャリストが集まっています。
このMoUが重点を置いているのは、地元の団体と協力してAI関連インシデントのより包括的な報告を確実にし、地域のAI監視機能を向上させることです。この連携を通じ、1,000件を超える70か国以上のAI政策のデータベースを含むOECDの広範なリソースが、中東からの貴重な知見によって強化されることになります。これらの取り組みは、AI指標の収集と共有を世界規模でサポートし、AIがもたらす機会と課題に各国が共同で対処できるようにするための広範な取り組みの一環です。
OECD AIインシデント・モニター（AIM）は、AIインシデントと危険を記録し、政策立案者、AI実践者、世界中の利害関係者にAIシステムがもたらすリスクと危害に関する重要な知見を提供するように設計されています。これは、リスク・パターンを特定し、AI関連インシデントの多面的な性質についての総合的な理解を促進する上で重要な役割を果たします。SDAIAとOECDのこの協力体制は、国際基準に準拠した信頼できるAIシステムを確保する上で重要な一歩です。
中東地域では、AIの開発と規制への取り組みが高まっているものの、AIのインシデントやポリシーについて利用可能なデータは限られています。今回のMoUを通じ、SDAIAに代表されるサウジアラビアは、このギャップを解消するために積極的なアプローチを取ることになります。OECDと緊密に協力することで、アラビア語圏の国々が世界のAI事情に積極的に貢献し、その恩恵を受けられるよう、サウジアラビア王国は、AI政策の監視とインシデント報告を強化しようとしています。
