ブレインナビ、ロッテルダムのエラスムスMCで、手術ナビゲーションロボット「NaoTrac」による海外で初めての手術を成功

新竹、2024年7月23日 /PRNewswire/- ブレインナビ(Brain Navi Biotechnology)は、オランダのロッテルダムにあるエラスムスMC(Erasumus MC)において、手術ナビゲーションロボット「NaoTrac」を使用した、海外で初めての手術に成功しました。

NaoTracは独自の自動手順により、外科医が計画を立て、手術実行時には、手術のアシスタントとして機能する、医師を支援する手術ナビゲーションロボットです。非接触型登録による手術ナビゲーション、手術前計画の準備、そして3Dビジョンによる正確な手術経路の選択が可能な外科手術ナビゲーションシステムを備えています。医師が脳腫瘍組織の摘出、血栓の除去、脳水腫の除去などの手術で、頭蓋外から病巣までの手術経路を計画する際、脳の大血管や重要な影響部位を避け、副作用を減少させ、病巣に到達して手術を行うことができます。

脳から組織サンプルを採取した後に医師が患者に最適な治療法を決定するのに役立つ脳生検は、通常は全身麻酔下で長時間におよび、医師に大きなストレスを感じさせますが、今回の手術では、NaoTracを使用したことで、生検から手術までを3分程度の短時間に行うことができました。

今回の手術は、台湾以外でNaoTracを使用して行う初めての症例で、これまで台湾で119の症例を持つブレインナビにとっても大きなマイルストーンとなりました。そして、このオランダでの成功は、ブレインナビがNaoTracを使用した台湾での臨床例を発表してから、わずか数か月後という、早いスピードで実現させたものです。

First case, the brain tumor biopsy, using NaoTrac in Erasmus MC, Netherlands
First case, the brain tumor biopsy, using NaoTrac in Erasmus MC, Netherlands

NaoTrac reached to the lesion and neurosurgeon is taking out the tissue sample.
NaoTrac reached to the lesion and neurosurgeon is taking out the tissue sample.

ブレインナビCEOのJerry Chen博士は、「当社はエラスムスMCの脳神経外科部門と協力して、ナオトラックによるオランダ市場への価値提供を実証できたことを嬉しく思います。今後は、より多くの外科医や患者を支援できるよう、ヨーロッパの他の地域でのプレゼンスを拡大して、この新技術を導入していくことを目指します」と述べました。

エラスムスMCの脳神経外科医であるArnaud Vincent博士も、「最初の手術は大成功でした。非常に楽で、非常に迅速で、手術は1時間未満で終了しました。患者さんは順調に回復し、非常に正確な主要の生検を行っています。」と、センターで行われた最初の手術後に自信の感想を伝えました。

エラスムスMC(Erasmus MC)について
エラスムス・メディカル・センターは、ヨーロッパで最大かつ最も信頼されている科学医療センターの一つです。売上高とベッド数の両方において、この病院はオランダの8つの大学医療センターの中で最大規模です。

ブレインナビ(Brain Navi)について
ブレインナビ・バイオテクノロジー社(Brain Navi Biotechnology)は、台湾を本拠として外科手術を支援する医療機器のデザイン及び開発を主たる医療スタートアップ企業です。当社は、外科医が手術の精度を向上させるための革新的なナビゲーションとロボット手術技術を設計・開発しています。Brain Navi Biotechnology独自のSurface Mapping Auto-Registration Technology(SMART)は、ロボットアーム、マシンビジョンおよびアルゴリズムの技術を組み合わせて、リアルタイムのイメージングと最小限の侵襲的結果で外科的処置の合理化を実現する手術ロボットの重要なブレークスルーです。