ロンドン, 2024年7月9日 /PRNewswire/ -- Omdiaの新しい予測によれば、世界の音楽の小売売上高は上昇の一途をたどり、今年は10年連続の増加を記録すると見られています。予測期間の終了時点で、その時期の成長は2000年代前半の年間減少率の合計に匹敵する数字になるそうです。世界売上高は2024年末までに439億ドルに達し、2027年には500億ドルの大台を超え、2028年には534億ドルに達すると予想されています。Omdiaの数字には、物理的およびデジタル形式およびサービスによる消費者支出、広告、演奏権、同期からの取引収益が含まれています。Spotify、Apple Music、YouTube Musicなどのプラットフォームを含むサブスクリプションがこの成長の大部分を牽引していると見られ、今年は2023年の243億ドルから10.4%増の268億ドルになると予測されています。サブスクリプションの収益は2028年までに344億ドルを超え、この期間の複合年間成長率は7.2%と予測されています。
今後5年間は、広告がフィジカル・セールスを上回るペースで成長する(年平均成長率で前者が5.7%、後者が2%)と見られていますが、フィジカル・セールスがレコード音楽で2番目に大きな収益源であることに変わりはありません。今後5年間は成長が見込まれるものの、2028年には年間増加率がわずか0.2%に鈍化する一方、フィジカル・セールスは73億ドル規模になると予想されています。オーディオ広告とビデオ広告を合わせると、今年は2023年の49億ドルから8.1%増の53億ドルになり、2028年には65億ドルに達します。
Omdiaは、今後5年間の世界ランキングで中国が上昇すると予想しています。これは、同国の年平均成長率が、ヨーロッパの2大市場である英国とドイツよりも顕著に高いためです。中国は、2026年にはドイツを、2027年には英国を追い越すと予想されます。日本は、2028年末までアジアのトップを走り、音楽レコード市場の規模としても世界第2位を維持するものの、早ければ2029年には中国に追い抜かれると予測されています。Omdiaの予測によれば、中国の小売売上高は今年20億ドルを超え、2023年の19.7億ドルから22.1%増の24億ドルになると予測しています。売上高は2026年に30億ドル、2028年には40億ドルに達すると見込まれています。
「音楽関連の企業は、Omdiaの最新の数字に勇気づけられるはずです」と、Omdiaのシニア・プリンシパル・アナリスト、Simon Dysonは述べています。「世界の小売売上高は、2028年末まで14年連続で増加するでしょう。毎年、新たな記録が生まれるはずです。以前は著作権侵害の影響を受けていた国々が、今はレコード音楽の収益に貢献しているのですから。特筆すべきは中国です。同国の売上高は、わずか5年で2倍以上になると予想されます」とDysonは付け加えています。
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