ロンドン, 2024年7月4日 /PRNewswire/ -- 最新のOmdia Smartphone Model Market Trackerによると、低価格セグメントが全スマートフォンカテゴリーの中で最も急速な成長を遂げました。150ドル未満のスマートフォンは、2023年第1四半期の9,000万台から2024年第1四半期には1億2,000万台に増加し、3,000万台(33%)の成長を記録しました。特に90ドル以下の超低価格スマートフォンは、前年同期比で87%の成長を示し、1,800万台から3,400万台に増加しました
この成長を推進する重要な要因は、中価格のスマートフォン購入者の間で、新しい機器を、高価格のモデルにアップグレードするか、より手頃な価格の、低価格のスマートフォンにダウングレードする傾向にあることです。Omdiaの消費者調査によれば、新興市場でのスマートフォンの買い替えサイクルは先進国よりも短い傾向があります。「これは、安価なスマートフォンの性能が悪く、セキュリティとOSのサポート期間が短いことが原因です」と、 OmdiaのスマートフォングループのシニアアナリストであるAaron West氏は説明しています。また、拡大している新興市場では、インドなどの国々でOEM各社が低価格の新モデルを発売しており、低価格のスマートフォンの需要も着実に拡大しています。
151ドルから600ドルの価格帯の中価格のスマートフォンの需要は、2023年初頭に大幅に減少し、いまだに回復していません。2024年第1四半期のこれらの電話の出荷台数は1億700万台で、2023年第1四半期の1億900万台から200万台下がりました。図1に示すように、この長期的な傾向は、近年の中価格セグメントでは前年比でマイナス成長を示しているのに対し、低価格セグメントでは2023年第1四半期以降、高価格セグメントでは2023年第3四半期以降にプラス成長が見られることを示しています。
600ドル以上の携帯電話を含む高価格セグメントも前年比で成長を遂げました。2024年第1四半期では、このセグメントの販売台数は2023 年第1四半期と比較して300万台増加し、7,000万台から7,300万台に上昇しました。この成長は、2024年1月24日の発売後、Samsung Galaxy S24シリーズの総出荷台数が2024年第1四半期に1,430万台となったことからも明らかです。これは、2023年第1四半期に1,180万台を出荷した昨年のS23シリーズを上回っています。
Samsung Galaxy S24 Ultraは、2023年第1四半期のS23 Ultraと比較して出荷数が30%増加しました。この成長は、特に最高級モデルに対するプレミアムフォンの需要が高まっていることに起因します。その顕著な例がiPhone 15 Pro Maxで、出荷台数1,150万台を記録し、2024年第1四半期で最も人気のある携帯電話となりました。この傾向は、より多くの消費者が、ベースラインのiPhone 15やSamsung Galaxy S24モデルよりも、新リリースのProまたは Ultraバージョンを選択していることを示しています。
これらのことから、スマートフォン市場では、主に新興市場の低価格スマートフォン消費者と先進市場のプレミアムスマートフォン消費者の間で棲み分けが進んでいることがわかります。
▽OMDIAについて
Informa Tech傘下のOmdiaは、テクノロジー調査・アドバイザリーグループである。同社はテクノロジー市場に関する深い知識と実用的な洞察を組み合わせ、企業がスマートな成長の意思決定を下すことを支援する。より詳しい情報はwww.omdia.com を参照のこと。
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