ゼスプリ(Zespri)が子どもの健康的な食習慣の育成と食生活向上への道を切り開く

ゼスプリは、果物と野菜の摂取が子どものウェルビーイングにどのような影響を与えるのかを調べるため、世界初となる小児期食事介入調査を実施した。

マウントマウンガヌイ、ニュージーランド, 2024年6月4日 /PRNewswire/ -- キウイフルーツの世界有数のマーケティング会社であるゼスプリは、果物と野菜(Fruits and Vegetables、「FV」は略語)と子どものウェルビーイングとの関係を探る最新の実現可能性調査(フィージビリティスタディ)として「フィールグッドスタディ」(Feel Good Study)調査実施し、子どもの知識と健康的な食習慣の構築に投資している。

果物と野菜(FV)が身体的健康にもたらす栄養上の利点は広く知られているが、PLOS Global Public Health Journalの調査によると、世界の子どものほぼ2人に1人が十分なFVを摂取できていない。フィールグッドスタディは、栄養学の研究、教育、クリニックをけん引しているニュージーランドのオークランド大学の研究者によって「良い栄養と健康的な食習慣を促進する」というゼスプリの使命に沿った形で実施された。

この研究は主に、小学校での10週間の果物と野菜(FV)の食事介入の「実現可能性」と、「受容性」、「精神的・認知的健康の結果の測定方法」を判断することが狙いとなっている。この研究では8歳から10歳までの子どものウェルビーイングに対する果物と野菜(FV)の摂取量の増加の影響を調査した。

「当社は次世代のウェルビーイングを推進しており、早期栄養が子どもの健康に生涯にわたり大きな影響を与えることを理解しています。持続可能な方法で前向きな食習慣を育むことによってのみ、真に変化をもたらし、より明るい未来を持つことができ、より健康的な社会として繁栄することができます。」と、ゼスプリのグローバルマーケティング担当ゼネラルマネージャーであるNg Kok Hweeは述べた。

このフィージビリティスタディでは、小児受容を促進する目的で、馴染みのない果物と野菜(FV)への曝露(ばくろ)を増やす施策を実行する。果物と野菜(FV)の小児受容が高まると、健康的な食習慣の面で成人期への道が開かれ、全体的なウェルビーイングの改善につながる。

「私たちは常に、キウイフルーツが人間の健康にもたらす栄養上の利点について学びを深めることに注力していますが、今回の研究では食事全体のアプローチの一環として、果物と野菜(FV)の栄養効果をより深く掘り下げようと模索しました。このウェルビーイングと認知発達の分野については、特にこれまであまり研究していませんでしたが、果物と野菜(FV)の選択は単に栄養や食事の意思決定ではなく子どものウェルビーイングへの投資となることが示されました。」と、ゼスプリのコアプロダクトイノベーションマネージャーであるPaul Blatchford博士は述べた。「ゼスプリがウェルビーイングにもたらす具体的なメリットを理解する中で、この調査研究は最初の一歩となりました。各市場では、栄養に関する様々な課題があり、この最初の一歩を踏み出すだけでなく、将来、この研究を主要市場での研究に拡大することを計画しています。」

調査結果

フィールグッドスタディでは、現地で入手できる様々なFVの選択肢への意識を向上させることで、調査対象者の果物と野菜(FV)受容度1、全体的な食事の質、野菜摂取量2を向上させる可能性を実証した。

また、この食事介入により、親の行動に前向きな変化がもたらされると同時に、健康的な食事に対する意識を向上させることができ、子どものために、より低脂肪、低糖質の食べ物を意識的に選択することにつながった3。また、この研究では、対照群と比較して、介入群の感情面のウェルビーイングスコアに前向きな改善が見られた4

「家庭と学校の両方を基盤とする施策を採用した堅牢なデザインのフィールグッドスタディで食事介入をしたことにより、子どもの健康的な習慣を促進します。体験学習に重点を置いた学校のセッションでは、児童をインタラクティブな感覚体験に引き込むことができ、学校にいる日中の時間に果物の消費を増やすためにフルーツボックスを配布して補完することもできました。一方、家庭で過ごす時間には、毎週、レシピや食事の推奨事項を同封した野菜ボックスを家族に提供しており、持続的なエンゲージメントと長期的な利益を促進することを目的としています。」と、オークランド大学医学部栄養学科長のClare Wall教授は述べている。

子どもにとって学校や家庭は中心的な環境である。学校では、面白さや楽しさの要素を取り入れることに焦点を置く教育戦略により、前向きな連想を構築して、子どもの果物と野菜(FV)消費量を増やすのに役立つ。家庭では、果物と野菜(FV)の多様な調理方法に関する知識と実践的な推奨事項を親に提供することで子どもに幅広い選択肢を提供でき、食物恐怖症の改善にも役立つ。親は、子どもの食べ物の嗜好を形成する上で重要なインフルエンサーであり、果物と野菜(FV)を食事に取り入れることで子どもが将来のモデルにできるよう健全な模範を示すことができる。

フィージビリティスタディのためにデザインされたフィールグッドスタディで良好な採用率と定着率を達成でき、食事の質、野菜摂取量、行動アウトカムの前向きな変化など有望な予備的エビデンスが示された。ゼスプリのフィールグッドスタディは今後数年間に、中国をはじめ、様々な主要な市場で実施することが計画されている大規模な臨床試験の基盤を定めるものになるが、同時に当社では、持続可能な変化を促し、長期的に子どもたちのポジティブな食習慣を育むための知識を育成している。

ゼスプリは世界中の新鮮なキウイフルーツの消費量を増やすためのさまざまな栄養プログラムを展開しており、2022/2023年シーズンに50億回の健康的な食事の機会を創出したが、2025年までに60億回に増やすという目標に向けて引き続き注力している。また、当社では、2020年以降、12カ国以上で35の健康的なライフスタイルプログラムをサポートしている。

付録1:調査研究方法

8歳から10歳までの70人の子どもと、その子どもの基本的な人口統計情報を提出した65人の親/保護者が、ニュージーランドでのフィールグッドスタディに調査対象者として参加した。この調査研究では、子どもの行動変容を調査するために学校と家庭の両方の環境全体で10週間の「待機リスト付き対照クラスターランダム化デザイン」に則って実施された。

介入では合理的なフルーツボックスの配達と教育パッケージを利用し、子どもの食生活に影響をもたらしている「果物と野菜(FV)の摂取に対する態度の変化を促進する要因」を探るために多面的な施策が採用された。評価活動は、果物と野菜(FV)消費量の増加を促進することを包括的な目標として、学校と家庭の両方の環境で行われた。

この調査研究の方法論、結果、および将来のイテレーションに関する推奨事項の詳細については、こちらの調査研究をご覧ください。

1 この調査研究の回答者は、より幅広い品種に暴露されたことで、果物と野菜(FV)に対してより冒険的になった調査対象者もいる。

2 この研究で参加者の食事の質が8%増加し、野菜の摂取量が19%増加した。

この調査研究で介入後に低脂肪を選択した親/保護者が32%増加し、低糖質の選択肢を選択した親/保護者が38%増加した。

4 この調査研究での所見で良かった点と悪かった点に関する質問アンケートの感情的な問題の面で変化に違いが見られ、介入グループではスコアがわずかに伸びたが制御グループでは低下した。