中国青島市:新たな質の生産力、既存産業からの転換とイノベーションの加速

青島(中国)、2024年4月22日 /PRNewswire/ -- Chengda Int. Mediaより,中国の各都市では、「新質生産力(新たな質の生産力)」をスローガンとした産業や競争の構造改革が行われている。この動きは、豊かな産業基盤を持つ青島市にとっても例外ではない。とりわけ青島市には、豊富な資源と規模に加え、これまでに蓄積した経験を持つ「伝統産業(既存の産業と製造業)」が数多く存在する。それを踏まえ、新たな質の生産力に向けた転換の中で現在、青島市の「伝統産業」に明るい変化のきざしが見えてきている。

「伝統産業」が新しい科学技術の道を開拓していくことになる。青島市には、ハイアール、ハイセンスなどの大手家電メーカーをはじめ、鉄道交通分野の高速磁気浮上交通システムや高度化学工業分野の液体黄金タイヤ、繊維・衣類分野の無水染色技術など、中国でも最先端の技術を有する企業がすでに多数存在している。

「伝統産業」が新しい価値空間を切り開く。青島市の「伝統産業」が新たな質の生産力を形成するためには、デジタル化への転換が必要不可欠となる。この点において、中国で工業インターネット化を最初に受け入れた都市の一つとして、青島市はすでに産業のデジタル化転換において、独自の先行優位性を築いている。2023年までに、青島市は80以上の市レベルのスマート工場、デジタル工場、自動生産ラインを育成してきた。さらに、「COSMOPlat」と「檸檬豆」という2つの国家レベルの工業インターネットプラットフォームに加え、40以上の垂直領域の工業インターネットプラットフォームを育成してきた。これは中小企業の需要に適応したデジタル化のアップグレードソリューションの促進でもある。

「伝統産業」が強力な産業クラスターとその新しいシステムを形成していく。産業クラスターは、青島市で優位性を持つ「伝統産業」の最も顕著な特徴の一つである。すでに、スマート家電、鉄道交通装備という2つの大きな産業において、中国国家レベルの先進製造業クラスターとして選定されており、中国の製造業において最高水準の代表例ともされている。さらに、自動車産業や海洋装備産業のクラスターチェーンも着実に拡大・充実してきている。現在、青島市では、優位産業同士だけでなく他の産業との間でも、多くの産業間連携を促進している。とりわけ主要産業のかなりの部分が、相互にクラスターチェーンにおける上流と下流の関係にある。

すでに優位性を持つ青島市の「伝統産業」が「新質生産力」をスローガンとして産業や競争の構造改革を進めることで、既存の産業が強化されるだけでなく、より高品質で発展した新しい局面へと推進していくこととなる。