- 世界の2万3,000社のうち、上位1.5%のみに付与
- 「2040 カーボンニュートラル」、「2030 RE100」の目標達成に向けた体系的な取り組みが高く評価
- 「差別化された顧客価値の創出に向けてグローバルESGリーダーシップを強化していく」
ソウル(韓国)、2024年3月20日 /PRNewswire/ -- LGイノテック(代表ムン・ヒョクス)は13日、2023年のCDP(Carbon Disclosure Project、カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)の気候変動対応評価で「リーダーシップA(Leadership A)ランク」を獲得したと発表した。
CDPとは、世界の金融・投資機関からの委任を受け、世界の主要企業を対象に気候変動問題への対応に関する情報開示を求めるグローバルプロジェクトだ。
世界92カ国で同時に行われるCDPの評価は、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)、グローバルな社会的責任投資インデックス(FTSE4Good)とともに、最も信頼されているグローバルな持続可能性指標の一つとされている。
今年の気候変動部門におけるCDPの評価は、世界の2万3,202社を対象に行われた。そのうち、全体の1.5%に過ぎない346社の企業に「リーダーシップAランク」が付与されている。なお、国内では10社のみが名を連ねている。
LGイノテックについては、カーボンニュートラル専門担当組織を構築し、「2040 カーボンニュートラル」、「2030 RE100」などの目標達成に向けて体系的かつ戦略的な施策を策定し、速やかに実行に移したことが高く評価された。それとともに、緑の技術や製品の開発を積極的に行ってきたことなども評価され、項目全般にわたって高得点が得られた。
LGイノテックは2022年、「2040 カーボンニュートラル」と「2030 RE100」の達成を宣言している。「2030年までのRE100達成」は、RE100の加盟条件よりも20年前倒しとなる挑戦的な目標だ。
そのためにLGイノテックは、再生可能エネルギーへの転換やエネルギー効率の改善、工程の改善など、多角的な取り組みを行っている。特に、温室効果ガス排出量において高い割合を占めている電力を再生可能エネルギーに切り替えるため、再生可能エネルギーの確保を加速させている。
その一環として、LGイノテックは昨年、国内のグリーンエネルギー投資運営会社であるブライトエネルギーパートナーズ(BEP)との間で「再生可能エネルギー証書(REC)」の購入契約を締結した。太陽光発電所の設備容量84MWに関する契約で、LGイノテックは20年間、毎年約100GWhの再生可能エネルギーの使用を証明できるようになる。また、SK E&Sと直接電力購入契約(PPA)を締結し、20年間、毎年約10MWの再生可能エネルギーを安定的に調達できるようになった。
このほかにもLGイノテックは、亀尾、坡州、光州、ベトナムなど国内外の事業所に8MW規模の太陽光発電設備を設置するなど、再生可能エネルギーの使用を積極的に拡大している。
ムン・ヒョクスCEOは、「今回の『リーダーシップAランク』の獲得とカーボン経営最優秀企業への選定は、LGイノテックの真剣なESG経営の成果が対外的に評価されたものだ」とし、「これからも差別化された顧客価値創出の基盤となるグローバルESGリーダーシップを継続的に強化していきたい」と述べた。
【用語の説明】
炭素中立(カーボンニュートラル)とは、企業が排出したのと同量の二酸化炭素を除去する対策を立てて、実質的に排出量を「0」とすることを言う。
- RE100:Renewable Electricity 100%。全事業所で100%再生可能エネルギーに転換すること。
- PPA(Power Purchase Agreement):再生可能エネルギー発電事業者・供給事業者と直接電力購入契約を締結すること。発電設備を電力を使用する場所の内部に置くか外部に置くかで「On-site PPA」と「Off-site PPA」に分けられる。