【バルセロナ(スペイン)2024年2月27日PR Newswire】ファーウェイ(Huawei、華為技術)は26日、MWCバルセロナ2024で「5G Beyond Growth Summit(5G・成長を超えてサミット)」を開催しました。サミットでファーウェイのLi Peng上級副社長兼ICT販売・サービス担当プレジデントは、通信事業者は5Gでどのようにしてビジネスの成功を達成できるか、また5.5Gがいかにネットワークの潜在力をさらに引き出し、新たな成長機会を生み出すかについて議論しました。
Li氏は「5Gは、ビジネスの成功に向け正しい道を進んでいます」と語りました。5Gは2019年に商用化が始まり、過去5年間で既に世界中で15億人の5Gユーザーを獲得しています。4Gは、これを実現するのに9年かかりました。現在、世界のモバイル加入者の20%が5Gを利用しています。これらユーザーは、全モバイルトラフィックの30%を生み出し、モバイルサービス収益の40%に寄与しています。
Li氏は「5.5Gは2024年に商業利用が始まっており、5.5G、AI、クラウドの融合により、通信事業者は新たな用途や機能の潜在力を引き出すことができます」と説明しました。
同氏はさらに、世界中の通信事業者はこうしたチャンスをつかむために、質の高いネットワーキング、多次元収益化、新興サービス、生成AIに注力すべきだと述べました。
質の高いネットワークは依然、ビジネス成功の基盤
モバイルユーザーは、ネットワークが十分に高品質であれば、モバイルパッケージの体験アップグレードを喜んで購入することが証明されています。そのため、こうしたユーザーが生み出すトラフィックは大幅な増加が予想されており、通信事業者はトラフィックの価値を最大化できます。こうしたことから、高品質5Gネットワークの構築を含む戦略目標を提案する通信事業者が増えています。
例えば、中東の一部の通信事業者は既にMassive MIMOネットワークを導入、こうしたネットワークが提供する最適な体験が5G固定無線アクセス(FWA)の展開を成功に導いています。現在、5G FWAは約300万世帯につながっており、通信事業者にとって収益拡大の強力な原動力となっています。
各ビットの価値を最大化する多次元収益化
世界の5G通信事業者の20%以上が既に、速度に応じた料金モデルを採用しています。例えばタイのある通信事業者は最近、5G Boost Modeアドオンをリリースし、加入者が利用ニーズに合わせて最適な速度帯を選択できるようにしました。このモデルにより、同通信事業者の1ユーザー当たりの平均売上(ARPU)は約23%増加しました。別の中国の通信事業者は、ライブストリーマーにスムーズで高精細なライブストリーミング体験を提供するアップリンク保証パッケージを開始しました。このパッケージは非常に好評を博し、同通信事業者のARPUを70%以上増加させるのに役立ちました。
長期にわたり持続可能な成長を可能にする新興サービス
New Calling、クラウドフォン、メガネ不要の3Dといった新サービスが、消費者の注目を集めています。例えば、バーチャルアバターのようなNew Callingの付加価値機能が人気を集めています。ユーザーはまた、自動車保険金のワンストップ請求のようなリアルタイム体験を提供するサービスには、より多くの料金を払っても構わないと考えています。
5Gは、多くの産業でも導入されています。中国では、50以上の業界で5万以上の民間5Gネットワークの使用事例が商業利用化されています。確定的遅延、測位精度、受動型IoTなどの5.5Gの新機能は、B2B市場で通信事業者にさらなるチャンスを生み出すと期待されています。
モバイル業界を全知の時代に導く生成AI
IDCによると、世界のAI携帯電話の出荷台数は2024年に1億7000万台に達します。これは全スマートフォン出荷台数の15%に相当します。次世代AI携帯電話には、より強力なストレージ、ディスプレー、画像処理機能が搭載されるでしょう。こうした携帯電話に搭載されたAIGC(AIによるコンテンツ生成)アプリは、数千億GBのデータを生成し、通信事業者に新たなチャンスをもたらすはずです。
Li氏は「通信事業者と共に、当社は5Gと5.5Gの潜在力を解き放ち、驚くような新たな成長を推進していきます」と約束して、サミットでの発言を締めくくりました。