Immunocanが完全ヒト重鎖抗体を産生する遺伝子改変マウスの発売とパートナーパイプラインの進展など事業活動の最新情報を発表

【上海2023年12月14日PR Newswire】 Shanghai Immunocan Biotech Co., Ltd. (Immunocan) は、ImmuMab HeavyR)マウスの発売を発表しました。ImmuMabR)マウスの重鎖の定常領域遺伝子を改変することにより開発されたこの遺伝子改変マウスは、重鎖のみから成る完全ヒト抗体を産生できます。

ImmuMab Heavy(R)マウスは、軽鎖を含まない重鎖のみから成る完全ヒト抗体を産生できます。このマウスは、親系統のImmuMab(R)マウスのおかげで、マウス免疫グロブリン遺伝子座に120を超えるヒト免疫グロブリン重鎖V遺伝子を有しています。こうしてImmuMab Heavy(R)マウスは、強力な免疫応答性とヒト抗体レパートリーの多様性の高さというメリットを獲得しています。その結果、重鎖のみの抗体レパートリーが、産生力の高いV遺伝子再構成と体細胞超変異を引き起こします。これらの抗体は、従来のモノクローナル抗体と比較して、新しい治療法を開発する際の柔軟性が高く、ユニークな特性を持つ治療薬を直接つくったり、薬剤に添加して標的成分として使用したり、あるいは他の大きな分子と融合させて二重特異性や多重特異性のバイオ医薬品を創ることができます。

完全ヒト抗体マウスImmuMab(R)の発売から1年足らずでImmuMab Heavy(R)マウスの発売にこぎつけたことで、新たな抗体産生動物づくりにおけるImmunocanの遺伝子編集技術の優位性が証明されました。Immunocanは現在、新規モダリティを生み出せるマウスや、ユニークなB細胞個体発生から特徴的な完全ヒト抗体レパートリーを生成できる非マウス動物など、さまざまな新しい抗体産生モデルの開発を進めています。

Immunocanは、生体内抗体探索用の動物プラットフォームを継続的に開発する一方、ImmuMab(R)マウスを使った共同研究や技術ライセンス供与の推進にも力を注いでいます。2022年12月の発売以来、ImmuMab(R)マウスは13のターゲットに対して17のタンパク質および核酸ベースの抗原による免疫化を開始し、その全てで強力な免疫応答が示されています。最初のプログラムから、候補分子は生体内アッセイにおいて優れた抗腫瘍効果を示し、ベンチマーク分子を凌駕しました(現在第III相臨床段階)。ImmuMab(R)マウスから得られた候補分子は、Immunocanのパートナーの抗体ベース治療薬開発の大きな支えとなっています。

Immunocanは、当社の研究に協力し、当社の最先端の完全ヒト生体内抗体探索プラットフォームに参画してくれるグローバルな研究開発パートナーを歓迎します。私たちが力を合わせれば、より安全で効果的な治療薬を世界中の患者さんに届けることができます。

ImmuMabR)マウス・プラットフォームについて

ImmuMab(R)マウスは、Immunocanが独自の遺伝子編集技術Massive-fragment Across Species in Situ Replacement Technology(MASIRT(R))を使い作製した免疫グロブリン遺伝子ヒト化マウスです。本技術により、マウスゲノム中のさまざまなメガ塩基免疫グロブリン遺伝子をその場で迅速に置換できるようになりました。このマウスは強力な免疫応答と多様な抗体レパートリーを持ち、完全ヒト抗体分子の発見成功の可能性を高めます。本プラットフォームは、わずか18カ月で開発されました。

Immunocanについて

Immunocanは2020年に設立され、遺伝子編集技術を使ったさまざまな動物の免疫グロブリン可変領域遺伝子の置換を専門としており、完全ヒト抗体やその他の革新的モダリティの産生が可能な遺伝子改変動物を作製しています。同社は、ヒトの疾患に対するより安全で効果的な治療法の開発を目標に、世界中の創薬研究パートナーへの最先端の抗体探索プラットフォーム提供に注力しています。

詳細については、www.immunocan.com をご覧ください。

▽問い合わせ先

Immunocan

BD@immunocan.com