オマーンがグリーン水素液化 輸出用の共通インフラ計画を発表

ドバイ(アラブ首長国連邦), 2023年12月4日 /PRNewswire/ -- オマーン・スルタン国エネルギー・鉱産資源省( The Sultanate of Oman's Ministry of Energy and Minerals )と Hydrogen Oman ( Hydrom )は、オマーン国内で生産されるグリーン水素販売用の液化水素ルート開発を共同で進めるため、アムステルダム港、 Zenith Energy Terminals 、 GasLog と共同研究協定( JSA )を締結しました。

Sultanate of Oman signs JSA for the development of a green hydrogen corridor between Oman and the Netherlands
Sultanate of Oman signs JSA for the development of a green hydrogen corridor between Oman and the Netherlands

本協定には、世界初の商業規模の液化水素輸送路の実現という各パートナーの明確な野心が示されています。本協定は、国連気候変動枠組み条約第 28 回締約国会議( COP28 )開催中のドバイのオマーン・パビリオンで、サリム・ビン・ナシル・ウーフィ( Salim bin Nasser Al Aufi )大臣やオランダ王国気候特使 Jaime de Bourbon de Parme 王子が公式立会人として臨席する中、署名されました。

本協定には、オマーンにおけるオープンアクセス型の水素液化・貯蔵・輸出施設の開発に必要な要件の詳細な評価実施のほか、 GasLog が現在開発中の液化水素輸送専用船の提供も盛り込まれています。本協定の主な目的は、オマーンとオランダの間にグリーン水素回廊を確立し、 Zenith Energy のターミナルをオマーンで生産された水素の輸入・再ガス化・さらなる流通の目的地として、アムステルダム港内の地元オフテーカーだけでなく欧州内陸部の大規模産業にも供給することです。オープンアクセス型の液化施設により、オマーン政府は、他の世界市場への費用対効果の高い水素輸出回廊の模索もできるようになります。

オマーン政府は、石油・ガス以外への経済の多角化を柱とするオマーンのビジョン 2040 と、 2050 年までにネット・ゼロを達成するという同国の長期目標に基づき、豊富な天然資源(風と太陽)と既存の港湾・産業インフラを活用した水素戦略を推進しています。さらに、オマーンは欧州やアジア市場への供給元として絶好の地理的位置にあります。 Hydrom は、オマーンの水素セクターの全体的な開発を指揮しており、マスタープランづくり、水素開発業者への国有地の割り当て管理、プロジェクトの実施監督を担当しています。オープンアクセス型の液化施設は、こうしたプロジェクトの可能性を大きく広げ、個々のプロジェクトが輸出に利用できる実行可能なベクトルとして液化水素を提供します。

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