LyondellBasellがドイツに工業規模の高度リサイクルプラントを建設

【ヒューストン2023年11月21日PR Newswire】LyondellBasell (LYB)は20日、ドイツ・ヴェッセリングに同社初の工業規模の触媒式高度リサイクル実証プラントを建設する最終投資決定を下したと発表しました。このプラントは、LyondellBasellが独自に開発したMoReTec技術を使用し、消費者から排出されるプラスチック廃棄物を、GHG排出量がネットゼロの新たなプラスチック素材を製造するための原料に変換する初の商業規模の単一トレイン式高度リサイクルプラントとなります。新プラントの年間生産能力は5万トンで、120万人以上のドイツ国民が1年間に排出するプラスチック包装廃棄物をリサイクルできるよう設計されています。建設は2025年末までに完了の予定です。

LYBのPeter Vanacker最高経営責任者(CEO)は「当社はプラスチック廃棄物という世界的な課題に取り組み、循環型経済を推進することにコミットしており、本日の発表はその方向に向けた新たな意味のある一歩です。触媒を利用した高度リサイクル技術を拡大することで、より大量のプラスチック廃棄物をバリューチェーンに戻すことができるようになります。そうすることで、プラスチックの価値を可能な限り長く保ちながら、高品質の用途により多くの素材を生産することができるようになります」と述べています。

このLYB MoReTec実証プラントは、現在埋め立てや焼却に回されている混合素材やフレキシブル素材など、リサイクル困難なプラスチックのギャップを埋めるものです。2022年10月に設立されたLYBと23 Oaks Investmentsの合弁会社であるSource One Plasticsが、選別処理された原料の大部分を供給します。MoReTec施設で生産される高度リサイクル原料は、LYBがCirculenRevive製品ラインとして販売するポリマーの生産に使用され、医療や食品包装など幅広い用途に使用されます。

MoReTecの違い

MoReTec技術は、熱分解オイルと熱分解ガスを生産します。熱分解オイルは、ポリマー製造に使用される化石ベースの材料の代替品です。 通常、熱分解ガスの流れは燃料として消費されますが、MoReTec技術では熱分解ガスも回収できるため、ポリマーの生産に貢献し、化石由来の原料を代替することで、直接的なCO2排出量を削減することができます。

さらに、独自の触媒技術は、プロセス温度を下げ、エネルギー消費を削減し、歩留まりを向上させます。 エネルギー消費量の低減により、このプロセスは、再生可能エネルギー源からの電力を含む、GHG排出量ネットゼロの電力で駆動することができます。

これらの差別化された利点は、カーボンフットプリントの利点にもなります。原料としての熱分解ガスの回収、エネルギー需要の低減、電気加熱設計、化石原料の代替、焼却や埋め立てからの廃プラスチックの回収により、化石ベースのプロセスと比較してカーボンフットプリントが大幅に低くなります。これが、MoReTecのユニークな価値提案となっています。

LyondellBasell(ライオンデルバセル)について

LyondellBasell(NYSE: LYB)は、持続可能な生活のためのソリューションを生み出している化学産業のグローバルリーダーです。高度技術と集中的な投資を通じて、私たちは循環型経済、低炭素経済を実現しています。当社はあらゆる活動を通じて、顧客、投資家、そして社会のための価値創造を目指しています。世界最大級のポリマーメーカーとして、またポリオレフィン技術のリーダーとして、当社は、持続可能な輸送や食品の安全性から、清潔な水や質の高いヘルスケアまで、幅広い用途向けの高品質で革新的な製品を開発、製造、販売しています。詳細については、https://www.lyondellbasell.com をご覧いただくか、LinkedInで@LyondellBasellをフォローしてください。

将来の見通しに関する記述

本リリースに記載されている事項のうち、歴史的事実でないものは、将来の見通しに関する記述です。これらの将来見通しに関する記述は、作成時点で合理的であると考えられるLyondellBasellの経営陣の仮定に基づくものであり、重大なリスクと不確実性を伴います。実際の結果は、リサイクルおよび再生可能ベースのポリマーの増産能力を含む(ただしこれに限定されない)当社のサステナビリティー目標を達成する能力、成長計画の成功裏の実施、本リリースに記載されている施設の建設および運営の成功などの要因によって大きく異なる可能性があります。将来の見通しに関する記述に記載された内容と大きく異なる結果をもたらす可能性のあるその他の要因については、2022年12月31日を末日とする年度のForm 10-Kの「リスク要因」のセクションに記載されています。このForm 10-Kは、投資家向け情報のページ(www.LyondellBasell.com )および米証券取引委員会(SEC)のウェブサイト(www.sec.gov )でご覧いただけます。

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