【北京2023年11月20日PR Newswire】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は15日、サンフランシスコ近郊のファイロリ・エステートで率直で突っ込んだ意見の交換を行いました。この待ち望まれた首脳会談は、両首脳がインドネシアのバリで会談して以来、1年ぶりに開かれました。
会談で習主席は、両国に二国間関係のための5つの柱を共に構築し、未来に向き合う新たなサンフランシスコ・ビジョンとみなすように要請しました。習主席は、中国は一貫して米国と安定した、健全な、かつ持続可能な関係を保つことに専念していると強調しました。同時に中国は、守られなければならない権益、保持されなければならない原則、超えられてはならないレッドラインを有しています。
中国は、両国が互いを尊敬し、平和に共存するパートナーとなることができるよう希望しています。新華社通信の報道によると、米国の経済学者ジェフリー・サックス(Jeffrey Sachs)氏は、相互尊重、協力、対話、共同問題解決という考え方が、「明らかに賢明で、極めて重要」だと語っています。
両国が依然として戦略面で争点に直面していることは認めざるを得ません。習主席は首脳会談で、両国はこうした争点を、両国を切り離す亀裂にしてしまうのではなく、不一致点を共に効果的に操っていくことが必要だと強調しました。
実際、習・バイデン首脳会談の前、その間、その後に、両国は気候変動、人工知能(AI)、麻薬対策での協力、人と人との交流など、機能的な問題について、一連の重要な意見の一致に達しました。
こうした問題に関する中米の関与と協力は、両国間の対話と理解の促進、判断ミスによって引き起こされる衝突や対立のリスクの軽減にとって不可欠です。
中米の協力は、国際社会に対する責任の表明でもあります。首脳会談で習主席は、人間社会が直面する諸問題は大国間の協力なくして解決することができないと強調し、中国と米国に対し、大国としての責任を共に引き受けるよう呼びかけました。
ハーバード大学の特別功労教授でケネディ・スクール元学部長であるジョセフ・ナイ(Joseph Nye)氏は、いかなる国も気候変動、パンデミックの脅威、あるいは国境を超えた問題に対して単独では取り組むことができないため、中国と米国間のデカップリングはあり得ないことだと強調しました。
最大の発展途上国である中国と、最大の先進国である米国は、世界の経済成長を促進する上で不可欠な存在です。その一方で、両国はまた、国連安全保障理事会の常任理事国、また現在の世界統治メカニズムへの重要な参加者として、世界が抱える課題に対応する上で極めて重要な役割を演じています。
バリからサンフランシスコへ、中米関係という巨大な船は暗礁や急流を乗り越えて航海してきました。しかし、サンフランシスコは最終目的地ではありません。1世紀にわたって中国と米国の人々の交流の歴史を目撃してきたこの都市は、中米関係にとっての新たな一歩なのです。
ソース:CGTN