 |
1つのデバイスで唇の診断とケア、メイクアップが可能な「リップキュア・ビーム」技術で受賞
ソウル（韓国）、2023年11月16日 /PRNewswire/ -- 韓国を代表するビューティー企業のアモーレパシフィックが開発した「リップキュア・ビーム(Lipcure Beam)」技術が世界最大の家電・テクノロジー展示会であるCES 2024(Consumer Electronics Show 2024)のイノベーション・アワードを受賞しました。アモーレパシフィックは今回までCESイノベーション・アワードを5年連続受賞しています。
アモーレパシフィック、5年連続でCESイノベーション・アワード受賞 -「リップキュア・ビーム」
CES 2024デジタルヘルス(Digital Health)部門において受賞した「リップキュア・ビーム(Lipcure Beam)」は、1つのデバイスで唇の診断とケア、メイクアップのすべてが可能な新感覚のビューティテックデバイスです。
「リップキュア・ビーム」デバイスのキャップの上には個人の唇の状態を診断できる精密センサーが内蔵されています。ユーザーが唇にデバイスを当てると、すぐに唇の水分状態を検知して診断結果を確認することができます。キャップと容器を外すと、メイクアップツールが出てきますが、測定結果をもとにリップブラシ状の化粧品塗布装置から唇のケアに効果のあるカスタマイズ可視光線が放出されます。
アモーレパシフィックのR&Iセンターが開発した光感応性物質を唇に塗り、「リップキュア・ビーム」から出る光を照射すると、天然ビタミンの一種であるリボフラビン(riboflavin)の反応を最大化することができます。この反応は唇内部のコラーゲン繊維を強化し、唇の表面に保湿膜を形成します。これによってユーザーは唇の老化を軽減させる効果を得ることができます。
このデバイスは、従来のリップ製品のように片手で持ちやすいサイズなので携帯して必要なときにいつでも使用するのに便利です。また、人種や年齢に関係なく誰にでも自然なユニバーサルカラーシステムを採用し、世界中の顧客が活用できるようにデザインしました。デバイスの活用全般において光の作動プロセスを最適化し、バッテリーの使用も節約することができます。「リップキュア・ビーム」にはアモーレパシフィックが特許出願した技術が採用されています。
アモーレパシフィックのR&Iセンター長であるソ・ビョンフィは、「アモーレパシフィックのバイオ技術とお客様に合わせたオーダーメイド型技術研究がCES革新賞受賞につながり、非常に意味があると思う」とし、「アモーレパシフィックはお客様お一人おひとりが自分だけの美しさと健康を通じて満足できる暮らしを実現できるように、アモーレパシフィックのR&Iセンターは今後も最善の努力を続けます」という意志を明らかにしました。
アモーレパシフィックのR&Iセンター長であるソ・ビョンフィは、「アモーレパシフィックのお客様に合わせたオーダーメイド型技術研究と開発の努力が5年連続CESイノベーション・アワード受賞につながったことは、意義深いことだと思っています」とし、「アモーレパシフィックはお客様お一人おひとりがご自分だけの美しさと健康を通じて満足できる暮らしを実現できるように、アモーレパシフィックのR&Iセンターは今後も最善の努力を続けます」という意志を明らかにしました。
[参考資料] CES 2020-2023アモーレパシフィックイノベーション・アワード受賞リスト
(CES 2024 を含む計8件受賞)
- CES 2020: 3D プリンティングシートマスク製造技術(Tailored Facial Mask Pack 3D Printing System)
アモーレパシフィックは、従来のシートマスクが人によって異なる顔の大きさ、目や鼻や口の位置、肌の色や肌の部位ごとの欠点などを十分に反映できないことに着目しました。3Dプリンティングシートマスクの製造技術は、 アモーレパシフィックが自社開発したアプリケーションで顔の画像を撮影してユーザーの目、鼻、口の位置と額、頬、あごなどの面積を測定して2Dマスク図案をデザインします。このようにして得た情報をベースに肌の状態に適した機能性成分を含むハイドロゲルを選び、これを高速3Dプリンターがプリントしてユーザーにカスタマイズしたシートマスクをリアルタイムで製造します。
- CES 2021
1) リップ・ファクトリー・バイ・カラーテーラー(Lip Factory by Color Tailor Smart Factory System)
「リップ・ファクトリー・バイ・カラーテーラー」は、AIを活用して顧客の肌トーンに適した唇の色をおすすめし、その場ですぐリップメイク製品を製造するオン・オフライン連携オーダーメイド技術です。約2,000色の製品をリアルタイムで作ることができるこのシステムは、様々な色素を精密に組み合わせて管理する高度な技術を採用しており、簡単な操作だけで迅速に正確な色を出すリップメイク製品を製造することができます。
2) フォーミュラリティ・トナー・パッド・メーカー (Formularity - Instant Active Toner Blending Device)
アモーレパシフィックが開発した「フォーミュラリティ・トナー・パッド・メーカー」装置は、CES 2021ヘルス&ウェルネス部門のイノベーション・アワードを受賞しました。この装置は肌の悩みに合わせた効果的なアンプルを使って、その場で化粧水を製造します。また、これをコットンに吸収させて肌に適した温度に調整して提供します。様々な有効成分が入ったアンプルを活用し、同時に顔の部位ごとに合わせたスキンケアが可能です。また、使用する度にその場で化粧水を作って使うので衛生的です。
- CES 2022
1) マインド・リンクト・バスボット (Mind-linked Bathbot)
「マインド・リンクト・バスボット」は、脳波で人の感情を分析し、これを反映した香りや色の入浴剤をその場でロボットが作ってくれるソリューションです。ユーザーが8つのセンサーの付いたヘッドセットを着用すると、リアルタイムで脳波を測定し、そのデータを分析して個人に最適化された香りと色を見つけてくれます。この情報をベースにロボットが現場で、たった1分でカスタマイズされたバスバーム(入浴剤)を作るプロセスを見ることができます。
2) マイスキン・リカバリー・プラットフォーム(Myskin Recovery Platform)
「マイスキン・リカバリー・プラットフォーム」は、簡単に毎日の肌の状態を測定し、顧客に合ったソリューションを提供して肌の改善効果をモニタリングできる統合プラットフォームです。ユーザーは個人の携帯電話のカメラと照明ミラーで肌の表面の変化を診断し、小型センサーを活用して肌の内側の水分とハリを測定します。その肌の測定データと化粧品の処方をAIで分析し、肌の改善のために持続的にアップデートしたソリューションを提供する次世代のカスタマイズサービスです。
- CES 2023
1) 「トーンワーク(Authentic Color Master by TONEWORK)」
「トーンワーク」は、人工知能(AI)とロボットアームを活用したカスタマイズメイクアップスマート製造システムソリューションです。人工知能のアルゴリズムを活用して精密に顔の色を測定し、ロボットアームを活用してカスタマイズされたファンデーションやクッションファンデーション、リップを製造することができます。顔認識技術と色彩学の研究を取り入れて最適のカラーを提案してくれます。
2) 「コスメチップ(COSMECHIP)」
「コスメチップ」は、有効成分が入っているアクティブチップを挿入して自分に合ったカスタマイズされたスキンケア化粧品を作ることができるデバイスです。アモーレパシフィックが開発したマイクロ流体デバイス技術を採用して少量の水と有効成分を均一に組み合わせることができ、顧客は変わっていく肌の悩みにすぐに対処することができます。それに加えてアクティブチップは様々な肌の有効成分を無水処方して安定的に長期間保管することができます。
