*Yeh Hong-chie氏の子息が遺品寄贈趣意書に署名、国家漫画博物館を強化
【台北2023年11月2日PR Newswire】第14回GCA(Golden Comic Awards、金漫賞)授賞式がこのほど、Taipei New Horizon Building(台北文創ビル)で閉幕しました。今回は199作品の応募があり、最終選考には24作品が選ばれました。GCA Grand Prize(大賞)は、BliSS(布里斯)氏の「Helena and Mr. Big Bad Wolf(Part 1、Part 2)(邦題:ヘレナとオオカミさん上・下巻)」が受賞しました。史哲(Shi Che)文化部長(文化相)は、漫画研究者であるTeh Ling HUNG(洪徳麟)氏にSpecial Contribution Award(特別貢献賞)を授与し、同相の立会いの下、Yeh Hong-chie氏の子息、Yeh Chia-lung氏が遺品寄贈の趣意書に署名し、近々建設予定のTaichung National Comic Museum(台中国家漫画博物館)のコレクションに重要な作品を寄贈しました!
台湾文化部(Ministry of Culture of Taiwan、文化省)が主催する国家レベルの漫画賞であるGCA授賞式が今年の受賞者を発表しました。Best New Talent Award(漫画新人賞)とCross-media Cooperation Award(クロスメディア協力賞)は「BLA BLA SONG」のPeter Mann氏が、Best Editor Award(漫画編集賞)は「Island Rhapsody:Listen to the Voice of Taiwan」のChu Yen Hung氏が受賞しました。
Comic of the Year(年度漫画大賞)には6人の受賞者が選ばれました、「YAN 3」のChang Sheng、「The Banana Sprout vol.1」のZuo Hsuan、「Helena and Mr. Big Bad Wolf(Part 1、Part 2)」のBliSS、「Formosa Oolong Tea 5」のKiya Chang、「Console、2073」のDing Pao-Yen、「The 207th bone」のLin I Chenの各氏が受賞しました。
最終的に、BliSS氏の「Helena and Mr. Big Bad Wolf(Part 1、Part 2)」が栄えある今年のGCA大賞を受賞しました。文化部はまた、来年のGCA授賞式が台中で開催されると発表しました。
審査員は、漫画新人賞、クロスメディア応用賞(Best Cross-media Application Award)、漫画編集賞を評価するにあたり、表現力と活力の見事な融合によって示される作品の成熟度に感銘を受けました。これらの作品は、作家の創造力と編集者の組織力と企画力を披露し、この時代における多用途かつ多面的なメディアとしての漫画のダイナミックな性質を垣間見せました。年度漫画大賞部門では、スタイルの豊かさと多様性が見られ、年齢層を超えるコミュニケーション力がありました。これらの作品は歴史と人間性に焦点を当てながら、現在と未来の問題もしっかりと捉えています。これにより、読者は現代のクリエーターの視点や考察について洞察を得ることができます。
特別貢献賞を受賞したTeh Ling Hung氏は、40年以上にわたり台湾の漫画史の研究に専念しています。彼は広範なコレクションを収集し、日本統治時代から現代に至るまでの台湾漫画の発展について研究を行ってきました。同氏は数多くの作品を出版し、国際セミナーに積極的に参加していますが、それでも、自身の貢献については謙虚で、「私がしてきたことは、台湾の漫画が世界的に有名になるに値することを世界の人々に知ってもらうために、熱心に執筆しているというだけです」と述べました。
式典では、著名な漫画家Yeh Hong-chieh氏の息子であるYeh Chia-lung氏が遺品寄贈意向書に署名するという重要なイベントもありました。この行為は、近々建設される国家漫画博物館に対する同氏の支持を示すものです。Yeh Chia-lung氏は、父親の作品「Zhuge Si Lang(諸葛孔明)」が全世代の子供時代に深い影響を与えたと信じています。作品は当時の大衆文化、歴史、そしてすべての台湾人が共有する記憶を表しています。同氏は「『Zhuge Si Lang』は私たちの社会の公共財の象徴です」と語りました。
文化部は、年末に予定されている国家漫画博物館の開館に合わせて、GCAと関連活動が国家漫画博物館に移転されると発表しました。さらに、漫画博物館やフェスティバルから国際的なキュレーターを招待し、地元の漫画家や業界代表者とのディスカッションに参加するよう呼びかけました。