IFFパネルがアジア経済の成長では民間部門がより大きな役割を果たすべきと訴え

【広州(中国)2023年10月31日PR Newswire】29日に開催された国際金融フォーラム(IFF)2023年次総会の討議で、パネリストたちはアジア経済の成長の勢いを維持するために、民間部門がより大きな役割を果たすべきだと訴えました。

専門家たちは、アジア諸国が直面する長期的な成長課題に取り組むための構造改革も求めました。

アジア開発銀行(ADB)前総裁の中尾武彦みずほリサーチ&テクノロジーズ理事長は、民間部門は極めて重要であり、成長の原動力となってきたと述べました。

Bank of Korea のMonetary Policy BoardメンバーであるSuh Young Kyung氏は、アジアが急速な高齢化に直面する中、政府は民間部門に経済の支配的な役割を任せるべきだと考えています。

Suh氏は「民間部門はもっと大きな分け前を持つべきだ。民間部門にも平等な機会を与えるべきだ」と述べました。

分断化が進んでいるにもかかわらず、アジア経済のほとんどが輸入主導型であるため、アジアはグローバル化を受け入れ、その恩恵を受け続けています。

UBSインベストメント・バンクの主任中国エコノミストWang Tao氏は、いわゆる脱グローバル化は実際にはデカップリング(分断)であり、中国からのデリスキング(リスク回避)であると考えています。デカップリングの恩恵を受けたアジア諸国は、依然としてグローバル化の推進者です。

さらに、アジア諸国は依然として効果的な改革を推し進め、開かれた市場を持つべきだと、IFFのアカデミックメンバーのZhuang Juzhong氏は語りました。

国際決済銀行(BIS)のZhang Taoアジア・太平洋代表によると、デジタル化がアジアの成長をますます牽引しつつあり、「アジアは現在、世界のオンライン小売売上高の60%近くを占めています」。

財政政策は過去数十年にわたってアジアの経済成長を牽引してきました。専門家らは、財政政策が現時点でも重要であることに同意しました。しかし、財政政策は構造改革と組み合わせる必要があります。

中尾氏は、財政政策はより公平な社会を作る方向に傾くべきだと考えています。

Zhuang氏は、財政政策は雇用を支えるために重要であり、構造改革は消費を押し上げるために不可欠だと主張しました。

UBSのWang氏は、アジア諸国は他の地域と比べて財政政策を多用していると主張しました。同氏は、政府はいつ市場に大きな役割を任せるべきかを知るべきだと考えています。

「政府は・・・民間部門を繁栄させるべきです」とWang氏は述べました。