- 特別AIサミットでは、AIが金融、産業、人間社会をどのように変えるかを探求
- カーボン・サミットでは、グローバルサウスが環境投資を促進するための炭素市場の枠組みを形成するために一堂に会した
- 新興市場における5兆4000億ドルのESG投資ギャップを解消するESGツールを発表
リヤド(サウジアラビア), 2023年10月30日 /PRNewswire/ -- FII7最終日は、宇宙・航空、バイオテクノロジー、サイバーセキュリティー、ロボット工学、ベンチャーキャピタル、新興国などに注力し、投資とテクノロジーの新たなフロンティアに焦点を当てました。
特別AIサミットが開催され、Conexus共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のEric Daimler博士、Scale AIのMichael Kratsiosマネジングディレクター、オーストリア共和国のセバスチャン・クルツ(Sebastian Kurz)元首相が登壇し、世界のAI規制について議論しました。
このほかに、Cedar Investment Management創設者のJohn Curtius氏、GoogleのAI AdvocateリードのLaurence Moroney氏、Beyond LimitsのRami Qasem執行副社長兼最高商務責任者が講演しました。
AIサミットでは、Goldman Sachs Economicsが最近発表した、2025年までにAI関連の世界的な投資額が2000億ドルに達する可能性があるというデータについて議論されました。これは、AIがより広範な経済的・社会的利用に移行するにつれて、生産性に革命をもたらしてビジネスプロセスを再構築する、状況を刷新する可能性を反映しています。
Blockchain.comのNicolas Carey共同創設者兼副会長は「AIと金融サービスの未来は高度に相関しています。ブロックチェーンとAIのようなテクノロジーが同時に出現しているのは偶然ではなく、この2つは高度に共生しており、人々は多くの情報科学と能力、およびこれらの情報科学が明らかにしていることを理解する能力を持つ必要があります」と述べました。
世界的な規制機関、各国の立法府、標準化開発機関が、既知および未知のリスクを軽減しつつ、AIが社会にもたらす利益を最大化するための枠組みをどのように開発し始めているかが議論されました。
グローバルサウス炭素市場特別会議では、相互協力の旗印の下、グローバルサウスの利害関係者が団結し、COP28に向けた集合的なアジェンダを設定し、望ましい成果を定義しました。
このエグゼクティブ・レベルの会議は、気候正義を地球規模で推進するという文脈の中で、気候変動目標に合致し、生物多様性の保全を支援する炭素市場内部の枠組みを形成するという共通の目標に向け、グローバルサウスが一堂に会するプラットフォームとなりました。
FII7最終日、FII Instituteはまた、新興市場におけるESGデータの質を向上させ、新興市場の企業が金融フローを受けられるようにするための「Inclusive ESG Tool and Score(包摂的ESGツール&スコア)」を、年次FII主要会議で発表しました。このイニシアチブは、持続可能性データとテクノロジーの世界的リーダーであるESG Bookとのパートナーシップにより開発されました。
FII InstituteのInclusive ESG Toolは、こうした市場における企業が持続可能性への取り組みと成果を向上させるとともに、投資家が現在および将来のパフォーマンスリーダーを特定できるようにするために開発されました。
FII7で発表された総額は3日目終了時点で179億ドルに達し、会議ではさまざまな分野で世界的に関連性の高い発表が行われました。Public Investment Fundは、イタリアのタイヤメーカー、ピレリとの提携を発表し、サウジアラビアにタイヤ製造施設を建設することで現地製造能力を創出することにコミットしました。ACWA Powerは、欧州復興開発銀行およびOPEC国際開発基金との間で、アゼルバイジャンにおける240MW風力発電プロジェクトに対する融資契約を締結しました。
FII Instituteはまた、そのポートフォリオに新たに2件の投資を追加し、同InstituteのESG目標に沿った世界の新興企業への投資が合計9件に達しました。最初の投資先であるPlant Squadは、植物由来の代替タンパク質の中南米系市場リーダーで、競合他社よりも本格的な風味と健康的な製品を提供しています。2番目の投資先であるUltimは、水素燃料電池のグローバルイノベーターです。
Future Investment Initiative Institute(FII研究所)のRichard Attias CEOは「この3日間、世界のリーダーたち、金融界の首脳たち、各分野の専門家たちが、議論するだけでなく、投資の状況を改善し、経済を活性化し、支援を喚起し、最終的には世界を改善するための抜本的な行動を特定し、合意してきました。FIIは間もなく、12月7日、8日に香港で開催されるFII PRIORITYサミットで、中東から極東へと活動の場を移します。私たちは、世界中の人々の生活と未来を変えるという使命を果たし続けます」と述べました。
▽FII Instituteについて
Future Investment Initiative Institute(未来投資戦略=FII=研究所)は、投資部門を有し、1つの行動指針「Impact on Humanity(人類に及ぼす影響)」を掲げるデータ主導の国際的な非営利財団です。国際的、包摂的で、世界中の優秀な知性を育成し、そのアイデアを人工知能(AI)とロボット工学、教育、医療と持続可能性の4重要分野で現実世界のソリューションに変えています。