ミラノ, 2023年10月27日 /PRNewswire/ -- エネルギー転換におけるイタリア最大手の一つであるA2Aグループ(本社:伊国ロンバルディア州ブレシア、以下「A2A」)と、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるEnfinity Global Inc. (本社:米国フロリダ州マイアミ、以下「エンフィニティ」)は本日、イタリアのラツィオ州におけるエンフィニティの3件の太陽光発電プロジェクトが生成する合計97 MWの再生可能電力容量を対象とする電力購入契約(PPA)の締結を発表した。
2025年7月に開始予定のこの契約は、A2Aが発電所で生成される再生可能エネルギーのうちイタリアの約6万4000世帯の年間電力消費量に相当する年間約160 GWhのクリーンエネルギーをオフテイクし、6万トンを超えるCO2排出量を相殺することを取り決めている。
この契約により、エンフィニティは232 MWを保有し、長期エネルギー販売契約による累積契約容量でイタリア最大のクリーンエネルギープロバイダーとなる。これに加え、エンフィニティはイタリアに於いて、認可済みの500 MWの太陽光発電所と、認可申請中の1.8 GWの太陽光発電所、2 GWの蓄電プロジェクトを保有している。
再生可能エネルギー分野においてイタリア国内第2位の企業であるA2Aは、今回のようなパートナーシップを通じて、イタリアの脱炭素化プロセスを促進するソリューションを顧客に提供し、グリーンエネルギー市場のさらなる活性化に貢献している。これと同じ目的を念頭に置き、エンフィニティはエネルギー転換に必要なインフラを地域に整備するため、2030年までに110億ユーロに達する大規模な投資を事業戦略に反映させている。
エンフィニティのグローバルCEOであるカルロス・ドメネク氏は「当社は、顧客へのサービス提供で長く誇り高い歴史を持ち、イタリアと欧州で最も尊敬されるエネルギー企業の1つであるA2Aと提携できることを誇りに思います。私たちはイタリアに安定したクリーンで安価なエネルギーをもたらすプロジェクトと能力を持っているので、地元の支援に感謝しています」と述べました。
A2AのHead of Generation and Tradingであるロレンツォ・ジュッサーニ氏は「当社はエンフィニティとのパートナーシップにより、再生可能資源からのグリーンエネルギーの割合を増加させてお客様が利用できるようにすることができ、同時に当社は今後もエネルギー転換と国の脱炭素化への道をサポートできるプラントへの投資も引き続き可能にしていきます」とコメントしました。
エンフィニティの欧州担当CEOであるジュリオ・フリニエ・フィザス氏は「今回のA2Aとの契約は、当社の戦略計画の実行に向けた重要なマイルストーンであり、戦略的パートナーと共にプロジェクトを成熟させる当社の能力を確認するものです。当社は、クリーンで競争力のあるエネルギーを24時間年中無休でお客様に提供することに取り組んでいます」と語りました。
A2A
イタリア証券取引所に上場されている同グループは、約1万3000人の従業員を擁し、エネルギーの生成・販売・配給、ガスの販売・配給、地域暖房、廃棄物循環、都市向けの電動モビリティー・スマートサービス、公共照明、総合水道サービスを管理しています。サステナビリティーはA2Aの産業戦略の中核であり、同社のIndustrial Plan(産業計画)は、国のサステナブルな成長を促進し、エネルギー転換と循環経済を具現化するため、国連のアジェンダに沿ったプロジェクトに2030年までに160億ユーロを投資する予定です。
Enfinity Global Inc.
Enfinity Global Inc.は、2018年に設立された米国を拠点とする再生可能エネルギーおよびサステナビリティー・サービスのリーディングカンパニーです。同社は稼働資産、建設中、開発中の案件を含む、20GWの再生可能エネルギーおよびエネルギー貯蔵プロジェクトのポートフォリオを所有しています。米国、欧州、日本、インドにオフィスを構え、ネット・ゼロ・カーボンの持続可能な経済への移行に大きく貢献することを目指しています。Enfinityのリーダーシップチームは、再生可能エネルギー分野で最も経験豊富な人材を誇るグローバルチームの一つであり、再生可能エネルギー分野に370億ドル以上のファイナンス経験をもたらし、15GWを超える太陽光・風力発電資産の開発・取得を手掛けています。