LGイノテックの電気自動車充電技術、世界が認めた!

  • 電気自動車充電技術3件が国際標準特許に登録
  • 4月、Argo AIから約180件のLiDAR特許も取得 

ソウル(韓国)、 2023年10月19日 /PRNewswire/ --  LGイノテックが、電気自動車の充電部品に関する「国際標準特許」を保有する企業として市場で正式に認められたことを受け、世界で電気自動車充電技術をリードしていくために本腰を入れている。

LGイノテック(代表チョン・チョルドン)は19日、電気自動車の充電 (Electric Vehicle Charging)分野において3件の国際標準特許を正式に確保したと発表した。

LGイノテックは、電気自動車の充電分野における標準特許のライセンス専門企業(Via LA)より、ライセンサー企業に選ばれた。ライセンサー(実施許諾者)は特許ライセンスを供給する側のことを示す。ライセンサーはライセンシー(実施権者)に対し、特許の実施、利用のライセンスを供給することにより許可し、その許諾の対価としてロイヤルティなどを受け取る。

Via LAが電気自動車の充電分野のライセンサーとして登録している企業は、LGイノテックをはじめ、GE、ボッシュ、シーメンスなど世界で8社しかない。

今回認められたLGイノテックの国際標準特許は、バッテリーの状態の情報に基づく充電制御技術(2件)、充電時間の予約技術(1件)である。今回の登録によりLGイノテックは、電気自動車の部品市場への攻略を更に加速させることができるようになった。

LGイノテックはすでに、新しい成長動力として未来自動車の関連事業を積極的に育成している。電気自動車を有線で充電する方式だけでなく、無線の充電方式にも対応した技術や、電気自動車及び外部充電器用の電力変換技術など、さまざまな研究開発活動を展開している。

LGイノテックは、電気自動車だけでなく、自律走行の分野でも中核技術に関する特許を確保するために力を尽くして取り組んでいる。今年4月、アメリカの自律走行スタートアップArgo AIから約180件の特許を取得し、業界の注目を集めた。取得した特許の中には、ライダー(LiDAR)技術に関するものも多く含まれている。

ライダーとは、光を照射し、物体にあたって跳ね返ってくるまでの時間を計測することで、対象との距離や方向などを検知するセンシング技術である。先進運転支援システム(ADAS、Advanced Driver Assistance System)にも採用されており、自律走行の中核技術とされている。

業界からは、特許の取得でLGイノテックが自律走行の中核部品であるライダーの技術レベルを一層向上させることができると期待されている。

同時に、LGイノテックは電気自動車や自律走行車など未来自動車の市場をリードしていくため、特許経営を強化している。特に、LGイノテックはAIを採用した特許情報システムを活用し、人の900倍の速さで特許を分析、活用している。

LGイノテックは、毎年300万件以上出願されている全世界の特許ビッグデータを分析して技術の動向と産業のインサイトを把握するとともに、従来製品との差別化領域をより細分化して製品開発戦略の策定にも反映している。

キム・ジンヒョン特許担当(常務)は、「グローバルNo.1企業になるためには、独自技術の確保が何よりも重要であり、特許などの知的財産(IP)を体系的に管理し、確保していく必要がある」とし、「これからも知的財産を活用した研究開発(R&D)を通じて差別化された顧客価値を作り出していきたい」と述べた。