北京、2023年10月14日 /PRNewswire/——Adil Ahmed氏(65)は、中国との協力で実施された様々なエネルギープロジェクトを通じてパキスタンで盛んでいる進行中のクリーン・エネルギー開発の効果を実感しているパキスタン人の1人です。
Ahmed氏は、「私は屋根にPV(太陽光発電)パネルを設置しました」と言い、パキスタンのソーラーパネルの多くは中国で生産されたものだと付け加えました。
中国は太陽光発電パネルの輸出以外にも、グリーン・エネルギー・プロジェクトを通じてパキスタンの豊富な太陽光エネルギーと水資源の活用を支援しています。
カロット水力発電所のパキスタン政府関係者によれば、年間発電能力32億kWhのクリーンな電力により、カロット水力発電プロジェクトは、毎年約140万トン換算の標準炭を節約し、350万トンの二酸化炭素排出量を削減する見込みだと言いました。
Karot水力発電プロジェクトは、グリーンな「一帯一路」構築における中国の努力の一例に過ぎません。
今年は、中国が提唱する「一帯一路構想(BRI)」の発足十周年にあたります。過去十年間、中国は自国のグリーン転換を推し進めただけでなく、グリーンBRIの開発においても大きな進展を遂げました。
中華人民共和国生態環境部部長、黄潤秋氏は、5月に開催された『一帯一路グリーン発展円卓会議及び一帯一路グリーン発展国際連盟加盟国大会』にて、「過去十年間、中国は年平均6%の経済成長を実現し、年平均3%のエネルギー消費増を達成した」と述べました。
中国のGDP当たりの二酸化炭素排出量は約35%減少し、これは約37億トンの二酸化炭素排出量の削減に相当すると黄氏は述べ、2022年には中国の再生可能エネルギーの設備容量は12億kWに達し、歴史的に初めて石炭火力発電を上回ったと付け加えました。
中国は、自国のグリーンで持続可能な発展を追求するだけでなく、近年、先進的な技術を共有し、他国とクリーンかつ低炭素、そして質の高いグリーンエネルギー協力プロジェクトをいくつか実施してきました。
近日発表された白書、「『一帯一路』共同建設:人類運命共同体構築の重要な実践」によると、中国は再生可能エネルギー、省エネルギー、環境保護、クリーン生産の専門知識を活用し、中国の技術、製品、経験を採用することで、グリーン開発におけるBRI協力を積極的に推進しています。
中国は、風力発電や水力発電を含む豊富な再生可能エネルギー資源が6万MW以上の電力を生み出すと推定されているエチオピアで、エチオピア高地の岩だらけの丘陵地帯に位置するAdama風力発電所や254MWの水力発電所Genale-Dawa IIIなどのプロジェクトの建設を支援しました。
現地の再生可能エネルギー資源を活用するだけでなく、中国はエネルギー開発においての環境保護も重視しています。
ナイロビ国立公園やツァボ国立公園などの野生動物保護区を通るモンバサ・ナイロビ標準軌鉄道の建設にあたっては、設計から建設に至るまで様々な対策が講じられてきました。
鉄道沿いには14本の大型野生動物用通路と79本の橋があり、橋型の動物用通路は高さが6.5メートル以上あるため、ゾウやキリンなどの大型動物も楽に通れます。さらに、動物と列車の接触を減らすため、線路の両側に隔離用の柵が設置されました。
グリーンで低炭素なエネルギー開発に関する協力は、国同士の協力に留まりません。
中国は30以上の国や国際組織と環境協力協定を結び、31カ国と「一帯一路グリーン発展パートナーシップ」を立ち上げ、40数カ国の150以上のパートナーと「一帯一路グリーン発展国際連盟」を結成した、と白書で述べています。
中国は、BRIの枠組みの下で、より緊密で有益な協力を追求し、開放かつ包容的、クリーンかつ美しい世界を構築するべく、他の国々と協力する準備を用意したと表明しました。