【北京2023年10月3日PR Newswire】China Media Group(CMG、中央広播電視総台)は中秋節を迎えた9月29日、世界中の中国人が集結して月を祝い、敬意を表し、この祝祭の季節に一体感を育む「中秋節の祝祭」(Mid-Autumn Gala)を開催しました。
この祝祭では優しく心温まるさまざまなプログラムが披露され、会場は温かい家族に抱かれたような雰囲気で満たされました。普通の人々の視点を紹介することで、このイベントは観客の日常生活に密着したものを反映しました。
「子ども時代の時間」(Time of Childhood)プログラムは子どもの時の素朴で楽しい体験を描き出し、その素朴さの中にある美しさが強調されました。
一方、「父親」(Father)というプログラムは、世界中の親が子どもと分かち合う深い愛の普遍的な絆について探求しました。
今年、ネットユーザーは父親と一緒に撮った写真を共有し、「CMGの2023年中秋節祝祭に私の父を連れて行って」(Bring my Dad to CMG's 2023 Mid-Autumn Festival Gala)というハッシュタグを付けて投稿するよう促されました。これらの写真はステージのスクリーンに映し出されるチャンスがありました。
この取り組みは、始まってから約1000万のビューが集まり、数多くのネットユーザーが心温まる写真を熱心にシェアし、父親への深い感情と愛情を表現しました。
祝祭に文化的要素を組み込む
今年の祝祭は、古代中国詩にみられる文化的イメージの最も一般的な形式である詩、酒、月、水、竹を含む5つの文学的要素を中心に展開しました。
古代中国の歴史において、詩は文学的に最高の評価を得ていました。簡潔な言葉や美しい旋律のようなリズムだけでなく、yixiangとして知られるイメージは、複雑な感情を伝えるための重要かつ芸術的なツールとして機能しました。
ほとんどの古代の詩人は、自分の感情を直接表現するのではなく、芸術的な観察と伝統的な文学的視点を通し、隠された感情や深遠な意味を、目に見えるものや客観的な情景に巧みに織り込みました。
例えば、中国文化における酒は、しばしば会合や祝祭、乾杯を象徴します。それは単なる飲み物であることを超え、友人や家族とのつながりを築き、喜びを分かち合う行為を体現しています。
一方、月は中国の文学や文化の中で繰り返し登場するモチーフであり、再会、変化、時の流れ、郷愁といった概念を体現しています。
唐王朝の時代(618-907年)、有名な詩人である張九齢(Zhang Jiuling)は、「明るい月が海の上に輝き、あなたは遠くから私とこの瞬間を分かち合っている」(As the bright moon shines over the sea, from far away you share this moment with me.)というような詩を残しました。この一節は、詩人が感じた古里を深く思う心を反映しています。
今回の祝祭では、中国の歴史に深く根ざした5つの不朽の文化的シンボルに焦点を当てたプログラムが披露され、長江沿いの古代文明を垣間見ることができました。
「盃を持って月に問う」(Asking the moon with a wine cup in hand)という詩歌は、中国の歴史における酒文化を反映しています。また、北宋(960-1127年)の詩人・蘇軾(Su Shi)の詩を取り入れたもう1つの詩歌「明るい光」(Bright Light)は、中国人のたくましさや不屈の精神を中心としたテーマを伝えています。
愛情と再会の象徴的な意味
祝祭は中国南西部の四川省・宜賓市で開催されました。そのメインステージは、金沙江と岷江が合流して長大な長江となる地点にあるYangtze River Park(長江公園)内に設営されました。
「長江第一の都市」として名高い宜賓市は、2200年以上にわたる都市建設の豊かな歴史、3000年を超える茶栽培の伝統、4000年超におよぶ醸造の伝統を誇ります。
祝祭の出演者であるQin Haoさんは、「宜賓は私の先祖代々の古里です。李荘に来たのは初めてですが、親近感があります」と述べました。
また、Qin Haoさんは「中国文化では、ある種のイメージには普遍的な意味があります。月のようなシンボルは、世代を超えて中国人の心に深く響くのです」と述べました。
中秋節は中国人の心の中で特別な位置を占めています。歴史を通じて、中秋節は中国の神話、民間伝承、詩と結び付き、その文化的意義を豊かにしてきました。
中秋節は単に月を祝うだけでなく、人々が愛する人に深い感情を表現する時でもあります。それは愛情と感謝、そして尽きることのない家族の絆を大切にする時なのです。