Lunit AIがゲームチェンジャーであることを研究が証明:乳がん検診で読影医の代替も

*欧州の二重読影システムで、1人の読影医の実行可能な代役としてAIを支持するLunitの共同研究をランセット・デジタル・ヘルス誌が掲載

【ソウル(韓国)2023年9月13日PR Newswire】がんの診断・治療向けのAI活用ソリューションのリーディング・プロバイダーLunit(KRX:328130.KQ)は、スウェーデンのカロリンスカ研究所のFredrik Strand博士が主導した、5万人超の女性を対象とする前向き研究から得られた画期的研究成果に支えられ、乳がん検診変革の先頭に立っています。

Dr. Karin Dembrower, Senior Physician at Capio S:t Göran Hospital Mammography Clinic, utilizing Lunit INSIGHT MMG to meticulously analyze mammography images for precise diagnoses (photo: Lunit)
Dr. Karin Dembrower, Senior Physician at Capio S:t Göran Hospital Mammography Clinic, utilizing Lunit INSIGHT MMG to meticulously analyze mammography images for precise diagnoses (photo: Lunit)

米食品医薬品局(FDA)認可済みで、CEマーク取得済みのマンモグラフィ解析用AIソリューション「Lunit INSIGHT MMG」を活用した本研究は、欧州の二重読影ガイドラインの下で、AIが1人の読影医の代役を務める潜在力があることを裏付けるとともに、放射線科医の負担を軽減する能力があることも強調しています。

カロリンスカ研究所の乳房放射線科医で准教授のStrand博士は「欧州やオーストラリアでは2人の放射線科医による二重読影が一般的慣行として確立していますが、多くの国では放射線科医不足のために大きな困難に直面しています」と説明。「今回の前向き研究は、1人の放射線科医の役割を補うことで、乳がん検診にAIを広く導入するための基礎を築くもので、結果的に医療費を削減し、医療費還付につなげることもできます」と話しています。

2021年4月1日から2022年6月9日まで実施された本研究では、実際の臨床現場での乳がん検診5万5581例を、細心の注意を払って解析しました。解析には、放射線科医1、放射線科医2、そしてLunit INSIGHT MMGの独立した読影医が参加し、綿密な比較を可能にしました。

結果は常識を覆すもので、Lunit INSIGHT MMGは1人の放射線科医と協力して、1000人当たり4.3人という優れたがん発見率(CDR)を示し、1000人当たり4.1人だった従来の2人の放射線科医による読影手法を上回りました。研究では、AIによる要精検率(RR)は、1人の放射線科医との共同作業(RR 2.8、4.44%低下)および単独作業(RR 1.55、47.1%低下)のいずれにおいても、二重読影システム(RR 2.93)と比較して有意に低下しました。

こうした研究成果に基づき、Lunitは今年初め、ラムゼイ・サンテ・グループの一翼を担うスウェーデン最大の私立病院カピオ・セイント・ヨーラン病院と先駆的なパートナーシップを結びました。同契約に基づき、LunitはLunit INSIGHT MMGを取り入れ、乳がん検診の際の2人の読影医のうち1人をAIに置き換えるという、史上初の実際の導入を実現しました。同病院では現在、年間18万件以上のマンモグラフィ解析にLunit INSIGHT MMGを使用しており、スウェーデンの全国乳がん検診プログラムに大きく貢献しています。

カピオ・セイント・ヨーラン病院マンモグラフィークリニックの上級医、Karin Dembrower博士は「AIを独立した読影医として使用する世界初の乳房施設になるという革新的な一歩を踏み出したことで、放射線科医は過剰な量の読影がもたらす負担が軽減され、より高度な診断に集中できるようになり、患者の待ち時間も短縮されました。短期的には、より多くのがんの検出が期待され、長期的には、中間期がんが減少し、より小さな腫瘍が検出されるようになると考えています。このような可能性を探るため、さらに研究を進めていきたいと思っています」と話しています。

このほどランセット・デジタル・ヘルスに掲載された研究成果と導入経緯は、9月28日から9月30日までスペインのバレンシアで開催される欧州乳房画像診断学会 2023(EUSOBI 2023)総会でも発表される予定です。

LunitのBrandon Suh最高経営責任者(CEO)は、「本研究は、AIが乳がん検診の基準をシームレスに補完し、向上させる時代の到来を告げる、医療における画期的な出来事です。AIはがん検診の基準を再定義しつつあります。カピオ・セイント・ヨーラン病院との提携は、放射線科医不足に対処し、マンモグラフィ解析に革命を起こす上で極めて重要です。Lunitはこれを契機に、欧州の医療機関と同様の提携を結び、患者体験の向上と業務効率の最適化をさらに進めていきます」と話しています。

Lunit(ルニット)について

Lunitは、深層学習をベースとした医療AI企業で、がん征圧を使命としています。当社は、精密な診断・治療のためのAIソリューションの開発に重点を置き、それぞれの患者にとって適切な診断、適切な治療、適切なコストを保証します。Lunitは、最先端技術を通じた高度な医療画像解析とAIベースのバイオマーカーの開発に注力しています。

2013年創業のLunitは、その先進的な最先端技術と医療画像への応用で世界中に認められてきました。同社の技術は、国際的なAIコンテストで評価されてきており、Google、IBM、マイクロソフトといった大企業を上回っています。臨床エビデンスに基づいた医療AI企業である同社の研究成果は、ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジーやJAMA Network Openなどの主要な査読付き専門誌や、米臨床腫瘍学会(ASCO)、米国がん学会(AACR)などの世界的な学会で発表されています。

FDA認可とCEマーク取得後、当社の主力製品Lunit INSIGHTシリーズは、40カ国以上の約2000以上の病院や医療機関で臨床使用されています。Lunitは韓国ソウルに本社を置き、世界中にオフィスと代理店を展開しています。詳細は、lunit.io をご覧ください。