リスクと報酬のバランス: リーダーや情報労働者の大多数がイノベーションにどう取り組むべきか迷っているとMIROの新たな調査報告

データによれば、リーダーや製品やサービスの開発・発売に携わる情報労働者のほぼ全員が、イノベーションが企業の存続に不可欠だと知ってはいるものの、3つの主要課題に阻まれています

【サンフランシスコ、アムステルダム2023年9月7日PR Newswire】イノベーションのためのビジュアル・ワークスペースMiroR)の新しい調査結果によると、企業のリーダーや情報労働者の間では、イノベーションがビジネスの成功にとって喫緊かつ不可欠だという点ではほぼ意見が一致しています(注 1)。しかし、経済の不確実性、恐怖、時代遅れのビジネス慣行のために、イノベーションがもたらすチャンスを生かせている企業はごくわずかです。

世界的には、ほぼ全てのリーダー(98%)と情報労働者(90%)が、イノベーション(新製品や新サービスの設計、開発、発売と定義)が急務であることに同意しています。これは企業規模や業種を問わず一貫しており、その理由は明確で、リーダーの79%、情報労働者の76%が、イノベーションは競争に勝つために必要だと答えています。リーダーの82%が、さもなければ企業は、今後5年以内に存続のリスクに直面すると答えています。

イノベーションを優先すべきだという幅広い合意があるにもかかわらず、大半(62%)が途中で挫折したと答えています。これはなぜでしょうか?

  • 経済の不確実性: リーダーの半数以上(57%)が、現在の状況ではイノベーションは必需品ではなく、贅沢品のように感じられると回答。情報労働者の半数近く(47%)もこれに同意しました。さらに、グローバルリーダーの半数以上(54%)は、経済が安定するまでイノベーションを一時停止すべきだと回答、半数以上(52%)は、画期的なイノベーションを優先するリスクを進んで取ろうとは思わないと回答しています。にもかかわらず、リーダーたちは、競合他社の画期的なイノベーションが自社のビジネスにとって最大の脅威だと指摘しています。
  • 恐怖: リーダーの過半数(62%)は、恐怖心がイノベーション推進の妨げになっていることに同意し、58%は自社がイノベーションを優先することを恐れていると回答しました。恐怖は非常に個人的なものでもあり、リーダーの3分の1近くは、イノベーション・プロジェクトがうまくいかなかった場合、自分のキャリアがふいになったり、評判が落ちたりすることを心配しており、情報労働者の52%は、会社がイノベーションに失敗した場合、自らの職が危うくなるのが心配だと答えています。
  • 時代遅れの技術と職場横断的な協力の欠如:リーダー、情報労働者とも、イノベーションへの道筋を阻む最大の障害は、技術的課題(レガシーツールなど)と組織的課題、特に職場横断的な協力に課題があると認めています。リーダーの31%が技術的障害を、25%が組織的障害を挙げています。同様に、情報労働者の31%が技術的障害を、30%が組織的障害を挙げました。

MiroのPaul D'Arcy最高マーケティング責任者は「イノベーションは今日、企業にとって存亡の危機であり、この瞬間に対応できない企業はじきに消滅してしまうでしょう」「幸いなことに、今回のデータは、企業が新製品や新サービスを市場投入する過程で遭遇する障害を明らかにすることで、そうした課題にどう立ち向かうべきかについての知見も提示しています。こうした解決策に優先順位をつけることで、企業は生き残りだけでなく、世代を超えた成功への道筋を描くことができます」と話しています。

企業はイノベーションの危機をどうしたら克服できるでしょうか?
調査結果によると、企業は大規模レベルや画期的なレベルでイノベーションに対処していません。Miroは、イノベーションの危機を克服するために、企業には以下のことが必要だと考えています。

  • 戦略を明確にし、組織全体に伝える
  • 自信を持って画期的方策を追求するなど、多様なポートフォリオを開発する
  • 職場横断的な製品開発プロセスを効率化し、スピードと顧客中心主義を最適化する
  • 恐怖の根本要因に向き合い、失敗や速い失敗を正常化する

IDCでソーシャル、コミュニティー、コラボレーション分野の調査を担当するWayne Kurtzman副社長は、以下のように話しています。「仕事は多人数参加型のゲームになりつつあります。成功している企業ほど、より効率的で迅速な成果を達成する主要な手段として、組織内外のコラボレーションに傾倒しています。これはイノベーションの推進にも当てはまります」「創造性を発揮し、リスクを冒し、限界を押し広げるべくチームを組織すると、『生き残り』から『繁栄』に移行していく(チームの)ケースが多くなることが分かります。そうしたチームが、その分野で競合他社を飛び越え、リーダーシップを確立するチャンスを生み出すのです。イノベーションが失敗するのは、チームが協力し合うための適切なツール、プロセス、マインドセットを持っていないときです。成功する企業は、テクノロジーから企業文化に至るまで、最終的にビジネスをいかに構築し、リスクに対する報酬が大きくなるようバランスさせるかを考える必要があります」

Miroの使命は、チームが次の大きなものを創造する力を与えることです。同社は2011年にビジュアルコラボレーションスペースを開拓して以来、18万社以上の顧客企業のイノベーションジャーニーをサポートしてきました。現在、最も革新的な企業10社のうち7社(注 2)が、組織内イノベーションのスピードとインパクトを高めるためにMiroを使用しています。

MiroのVarun Parmar最高執行責任者は、以下のように話しています。「われわれは当初から、Miroを、各チームがアイデアを出し、協力し合い、プロジェクトを管理する方法を改善することで、イノベーションの加速を支援する企業にするつもりでした。Miroを毎日使用している製品やサービスの開発チームからのフィードバックに基づき、当社は典型的なオンラインホワイトボードの限界をはるかに超えて、戦略・計画、顧客中心の製品設計から段階的な製品開発に至るまで、重要なインパクトをもたらすイノベーションのための共有ワークスペースづくりを進めてきました」「実際、当社の企業顧客の81%がMiroのおかげでプロジェクトを早く終わらせることができたと報告し、85%がMiroのおかげで仕事全体の質が向上したと指摘しています」

Miroは、日々新しい製品やサービスを市場に送り出しているチーム専用のコア機能を備えたエンタープライズ・グレードのプラットフォームを提供することで、共同イノベーションの標準になりました。それは、イノベーションジャーニーの全段階向けに構築された機能を以下の6つに集約し、その全てを1つのツールに収めることからスタートしました。

6つに集約された機能は、企業が統合、アプリケーション、テンプレートなどを通じてMiroを自社の特定のニーズに合わせられるよう設計されたオープンで柔軟なプラットフォームと組み合わされており、それらは全て、データを保護し、組織全体でMiroを簡単に管理できるよう設計された、安全でコンプライアンスに準拠した企業基盤によってサポートされています。

 企業のイノベーションに関するMiroの調査の詳細については、こちらをご覧ください。

Miroについて
Miroは、あらゆる規模の分散チームが次の大きなものを作り上げることを可能にする、イノベーションのためのオンライン・ワークスペースです。本プラットフォームの無限のキャンバスにより、チームは魅力的なワークショップやミーティングを主導し、製品の設計、アイデアのブレーンストーミングなどを行うことができます。サンフランシスコとアムステルダムに2つの本社を置くMiroは、フォーチュン100企業の99%を含む世界中の6000万以上のユーザーにサービスを提供しています。Miroは2011年に設立され、現在、世界中の12の拠点に1800人以上の従業員を擁しています。詳細については、https://miro.com をご覧ください。


(注 1 Miro20237月、代表、副社長、経営幹部を含むリーダー1792人と、企業の製品開発ワークフローに関わる製品、デザイン、エンジニアリング、UX、プロジェクト管理、その他の職務に就くフルタイムの情報労働者8261人を対象にオンラインのCAWI調査を実施しました。これらのリーダーおよび情報労働者は、オーストラリア、ドイツ、フランス、日本、オランダ、英国、米国の7つのグローバル市場を代表しています。

(注 22023 BCG Most Innovative Companies in the World, Boston Consulting Group

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