ミレイユ夫人とデニス・ギブリングス卿のグローバル公衆衛生フェローシップ、次世代リーダー育成をを推進

ニューヨークおよびパリ, 2023年7月25日 /PRNewswire/ -- 米国パスツール財団(Pasteur Foundation USパスツール研究所(Institut Pasteur2023年度のミレイユ夫人およびデニス・ギブリングス卿主催による公衆衛生フェローシップ(Lady Mireille and Sir Dennis Gillings Global Public Health Fellowshipsが授与されたことを発表しました。これら科学に秀でた人々はビジネスや財務の才覚を習得し、公衆衛生の分野における事業家として成功するために必要なスキルを身につけ、未来の世代に影響を与える貴重な機会を得ることができます。

ミレイユ・ギブリングス夫人の構想によるこのフェローシップは、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)、ノースカロライナ大学公衆衛生大学院(University of North Carolina Gillings School of Global Public Health)、モントリオールのコンコルディア大学(Concordia University)から構成される史上初の国際的パートナー集団により運営されています。フランスに拠点を置くパスツール研究所を主体とするこのコラボレーションは、多様で代表的な学術資源、教授陣のリーダーシップ、専門知識、そして比類ない機会が確保されています。

「公衆衛生における将来のリーダーは、いわゆる3つのM、すなわち運営(management)、資金(money)、医薬(medicine)全般のスキルをもっていなければなりません」とミレイユ・ギブリングス夫人は語っています。さらに、「このフェローシップは、次世代を担う世界の科学者たちに不可欠な、最高の科学的経験におけるビジネス感覚を培うために設けられました」と述べています。

この2年間のポスドク・フェローシップの狙いは、研究の卓越性を背景に経済的理解と起業家精神を吹き込み、参加者に公衆衛生環境で成功するためのスキルを身につけさせることです。応募資格はケンブリッジ大学、ノースカロライナ大学公衆衛生大学院、あるいはコンコルディア大学の学士号を取得して卒業予定または卒業していること、あるいは過去2年のうちに博士号を取得していることが条件です。

「新型コロナウィルスを経験し、私たちは、科学はあらゆるフロンティアを横断しなければならないことを実感しました。また、科学とビジネスのスキルを融合させることがいかに重要であるかも理解しました。このフェローシップは他に例のない、国境を超えた学際的なコラボレーションです」と、パスツール研究所の所長を務めるスチュワート・コール卿博士(KCMG、FRS取得)はコメントしています。 

「ミレイユ夫人、デニス・ギブリングス卿主催による公衆衛生フェローシップはミレイユ・ギブリングス夫人の将来を見据えたリーダーシップから資金ならびに支援を提供されています。このフェローシップは、科学とビジネスのリーダーシップの間に明確なつながりを確立し、次世代の公衆衛生のリーダーたちに生活向上のための確固たる基盤を築かせる、刺激的なチャンスを提示するものです」と、米国パスツール財団のディレクター、グレッグ・コルシコ(Greg Corsico)氏は語っています。

米国パスツール財団

パスツール財団は、ポルドクフェローシップ、学部生の夏季インターンシップ、および科学的発見を推進する関連プログラムを通して米国の科学的交流を支援しています。2001年以来、私たちの友人やその他の支援者の皆さんの寛大な支援のおかげで、米国パスツール財団はパスツール研究所に勤務する200名以上のポスドクフェローを支援してきました。

パスツール研究所

1887年6月4日の設立以降、パスツール研究所 は感染症研究、神経科学および関連基礎研究の最前線に立ってきました。128年以上にわたり、同研究所は研究、教育、そして公衆衛生プログラムなどを通して疾病の予防と治療に尽力してきました。世界中で、パスツールで研鑽を積んだ数千人もの研究者がパスツール研究所のコミュニティの中核をなす次のような価値を共有しています:

·  科学的アプローチの独自性;

·  研究の応用への献身;

·  世界の公衆衛生に対するニーズへの人道的アプローチ

·  国際的コミュニティにおける知識および専門技術の共有に尽力すること

パスツール研究所は非営利団体であり、研究プログラムの実行にあたり、人々の寛大さと支援に頼っています。130以上のラボに加え、研究所は最新の技術プラットフォーム、学習教育センター、そしてバイオバンクなどの施設を提供しています。独自の資産の一つ、パスツール研究所の国際ネットワークは5大陸に33の研究・公衆衛生ラボを持つグローバルな組織です。それぞれの施設が現地の公衆衛生の監視および治療、ならびにグローバルな健康モニタリングに大きく貢献しています。

その独自の構造と、微生物学発祥の地としての栄えある歴史を持つパスツール研究所は、長きにわたりイノベーションの先駆者であり、急速に発展する生物学の研究とその応用の世界に対応してきました。

研究所の現在の優先事項:

·  感染症、微生物学、ウィルス学、免疫学、神経学に戦略的に重点を置く;

·  新規および新興疾病の調査にコミットする;

·  世界5大陸で主要な公衆衛生機関や保健省とともに活動してきた研究所の128年間の歴史をさらに発展させるグローバルな視野を持つ