メルボルン(オーストラリア)、2023年6月21日 /PRNewswire/ -- テリックスファーマリミテッド(ASX: TLX, Telix, the Company) は、本日、ライトポイントメディカル社とそのラジオガイド手術事業SENSEI®を買収する契約を締結したことを発表します。ライトポイントメディカル社は、英国を拠点とする医療機器メーカーで、標的放射性画像診断薬を用いた術中がん病巣検出ビジネスに特化しています。
SENSEIは、術中にリアルタイムでがんを検出し、放射性画像診断薬を用いた手術ガイダンス(「ラジオガイド手術」)を提供することができる、手術室内用の超小型ロボットガンマ線検出プローブです。 テリックスの最初の商業目標は、SENSEI をテリックスの前立腺がんに対する Illuccix®/TLX599-CDx [1]プログラムと連携させることです。更に他の泌尿器科および非泌尿器科の悪性腫瘍に適応拡大する余地も大いにあると思われます。ライトポイントメディカル社はまた、手術ガイダンスのための人工知能(A I)において革新的な能力を有しており、テリックスのAIプログラムを補完することになります。
この戦略的かつ相乗効果の高い取引により、テリックスは、外科手術における分子イメージングを展開する能力を幅広く強化することができます。この買収により、初期診断や病期分類から外科的介入や治療使用に至るまで、がん患者ケアの全過程において標的放射線を利用できるようになり、泌尿器科におけるテリックスのイノベーションポジションと製品力は、さらに強化、差別化できるようになります。
SENSEI は、2020 年 9 月より米国食品医薬品局(FDA)に登録され、米国での販売承認を取得しました。また、SENSEIは、リンパ系を介したセンチネルリンパ節およびがん転移の術中検出を目的として、2021 年 1 月に欧州経済領域(EEA)(およびその他の適用国)で使用できる CEマーク(欧州適合)を取得し、本製品[2]の幅広い臨床利用をサポートしています。SENSEI プローブは現在、Intuitive Surgical 社のDaVinci®ロボットシステムで使用するために検証された唯一のガンマプローブです。[3]
テリックス は当初、2021 年 8 月にライトポイントメディカル社と戦略的提携契約を締結[4] し、SENSEI とテリックス の前立腺がんに対する治験薬 PSMA[5] -標的SPECT[6] 画像診断薬 TLX599-CDx を共同開発することを決定しました。ライトポイント社の SENSEI 事業は テリックスに統合され、外科医に特化した新しい事業部門として運営され、テリックスの医薬品パイプラインと組み合わせた SENSEI を継続的に開発することになる予定です。この新しい事業部は、テリックスが最近買収した人工知能プラットフォームなど、テリックスのその他の関連医療機器およびソフトウェア技術の開発もサポートする予定です。[7]
米国だけでも2023年には推定 288,300人の男性が前立腺がんと診断され、約3分の1(96,100 人)が根治的前立腺摘除術を受けるといわれています。[8]このうち少なくとも 85%以上ロボット手術[9]で行われます。手術室での分子イメージングの使用は、スループットと患者のアウトカムの観点から、がんの外科的治療のパラダイムシフトを推進する可能性があります。
テリックスのチーフ・メディカル・オフィサーであるColin Hayward博士は、「PSMA をターゲットにした画像は、前立腺がんの発見に変革をもたらすものです。ラジオガイド手術では、 PSMA のターゲティングパワーを利用して手術を正確にガイドし、この病気を検出、管理、治療するための総合的な『PSMA ツールキット』を作成することができます。これは、前立腺がん患者の診断から治療に至るあらゆる段階において、革新的な取り組みを続け、医師とパートナーシップを結ぶという弊社のビジョンと一致しています。ロボット手術や腹腔鏡手術を行う際に術野で使用できる小型で柔軟なガンマ線プローブは、強力なイノベーションです。」
テリックスのマネージングディレクター兼グループ CEO である Christian Behrenbruch 博士は「ライトポイントメディカル社との取引は、インターベンションにおける放射性医薬品の使用を変革する可能性を持つ魅力的な商業段階の資産を弊社にもたらし、Illuccix の市場シェアに相応の影響を与えることになるでしょう。また、この買収により、この資産の開発を推進する非常に優秀なチームが誕生し、弊社が Illuccix のために構築した商業インフラを活用して、顧客との関係をさらに深めることができます。」
ライトポイントメディカル社の創業者兼 CEO である David Tuch 博士は、「ラジオガイド手術の開発を推進するために テリックスと手を組むことになり、大変うれしく思っています」と述べています。この買収により、SENSEI 技術のアクセスが向上し、PSMA に基づく検出と治療の選択肢が広がるなど、当社の外科医ユーザーにとって多くのメリットがもたらされます。我々は、テリックスと協力して、標的がん治療の未来を切り開くことを楽しみにしています。」
Telix社のグローバル企業ウェブサイト( www.telixpharma.com)では取引条件を含む詳細情報を記載したTelix社のASXディスクロージャー(英語版)を閲覧またはダウンロードできます。
Telix Pharmaceuticals Limitedについて
テリックス社は、診断用および治療用の放射性医薬品の開発および商業化にフォーカスしたバイオ医薬品企業で、オーストラリアのメルボルンに本社を置き、米国、欧州(ベルギー、スイス)、日本に国際的な事業所を有しています。同社はがんおよび希少疾患における重大なアンメット・メディカル・ニーズに対応することを目的とした臨床段階の製品ポートフォリオを開発しており、オーストラリア証券取引所(ASX: TLX)に上場しています。
最新の株価の詳細、ASXへの発表、投資家やアナリストのプレゼンテーション、ニュースリリース、イベントの詳細、その他関心のある出版物など同社に関する詳細情報は、www.telixpharma.com をご覧ください。また、Twitter(@TelixPharma)およびLinkedInでフォローすることもできます。
TLX599-CDxは、いかなる地域においてもまだ販売認可を受けていません。同社の主力製品であるガリウム-68(68Ga)ゴゼトチド(別名:68Ga PSMA-11)注射剤は、米国食品医薬品局(FDA)、オーストラリア医薬品局(TGA)、カナダ保健省から承認を得ています。 また、テリックス社は、この治験薬候補の英国およびEUにおける販売承認申請を進めています。
ライトポイントメディカル社について
同社は、精密誘導ロボットによるがん手術技術のリーダーです。同社は術中の高度ながん検出のための小型化されたイメージング・センシングツールを開発・販売しています。私たちの使命は、ロボット手術の有効性を向上させ、がん患者様の生活を改善することです。
テリックスファーマジャパン株式会社お問い合わせ先
西村伸太郎
テリックスファーマジャパン株式会社代表取締役
Email: shintaro.nishimura@telixpharma.com
テリックス・インベスター・リレーションズ
Ms. Kyahn Williamson
Telix Pharmaceuticals Limited
SVP Corporate Communications and Investor Relations
Email: kyahn.williamson@telixpharma.com
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[1] 99mTc-HYNIC-iPSMA (TLX599-CDx). |
[2] Lightpoint Medical media release 20 January 2021. |
[3] Registered trademark of Intuitive Surgical Inc, |
[4] Telix ASX disclosure 23 August 2021. |
[5] Prostate-specific membrane antigen. |
[6] Single photon emission computed tomography. |
[7] Telix ASX disclosure 27 April 2023. |
[8] Oberlin et al., Urol Oncol. 2016. |
[9] Harvard Medical School, 2022. |