北京、2023年6月13日 /PRNewswire/ -- 昨年10月開催の中国共産党中央委員会第20回全国代表大会(CPC)以来初めて、習近平国家主席が月曜日から木曜日にかけて、中国北部の内モンゴル自治区を視察しました。
中国の習主席兼中央軍事委員会委員長は、実情視察旅行の際に、当地域の戦略的立場の堅持し、生態系保護優先でおこなうグリーン開発を続行するよう呼びかけました。
習主席また、中国近代化の新たな章を綴るよう努力していくために新たな発展哲学を追求し、中国国家の強い共同体意識を築くために尽力すべきである、と述べました。
グリーン開発
蛇行する黄河の曲がり角、頂点に位置する五梁湖は、黄河流域最大の湖沼湿地です。水流調整、水質改善、氷形成と洪水の防止などをおこなう機能性を備えた中国北部における生態学的機能をもった重要な拠点です。
習主席は、視察旅行の最初に湖を視察し、山岳地帯、河川、森林、農地、湖、草原、砂漠などの統合的な保全と体系的な管理を強調しました。
地方政府が示したデータによると、内モンゴル自治区は過去10年間で、1億2200万ムー(約810万ヘクタール)の木と、2億8600万ムーの草が植えられ、砂漠化した土地面積が、継続的に減少しています。
習主席は、当地域が成し遂げた成果を確認する一方で、グリーン開発を促進するために継続的に努力する重要性も強調しました。
続けて、内モンゴルの発展における最優先課題は、伝統的エネルギー産業の転換・高度化、グリーンエネルギーの積極的な開発、中国の主要エネルギー基盤の強化であると述べました。
フフホト工業団地を視察した習主席は、同公園内に位置する企業で半導体・太陽光発電材料製品の研究開発と生産についての説明をうけた後、中国が科学技術における自給自足を実現するために尽力するよう促しました。
習主席は内モンゴルに対し、改革開放の速度を上げるために、一帯一路イニシアチブと中国ーモンゴルーロシアからなる経済回廊の建設に、積極的に参加するよう呼びかけました。
習主席はまた、当地域に対して、北京ー天津ー河北地域、長江デルタ、広東ー香港ーマカオのグレーターベイエリア、および中国の東北省との連結性を強化するよう促しました。
中華民族共同体
中国は統一多民族国家であり、内モンゴル自治区は、中国で最初に設立された省級自治区です。
木曜日に習主席は、国家の観点から、全国民に繁栄をもたらす中で、最も困難な課題が、主に少数民族を抱えるいくつかの国境地域に残っていると述べました。
また、これらの国境地域は、共通の繁栄への道程で取り残されるべきではない、強調しました。
習主席は、雇用経路を増やして、多層な社会保障制度を改善し、貧困緩和の成功例を集約すべきだ、と述べました。
さらに、中国の指導者が何度も強調してきた概念である、中国国家の民族統一と共同体意識の重要性を強調しました。
中国は過去10年間で、少数民族や国境地域に向けた支援政策、開発基金、産業プロジェクトなど、より強い中華民族共同体意識を育むための確固たる措置を講じてきました。
国家民族問題委員会によると、2012年から2022年にかけて、少数民族が多く居住する地域について、都市住民の一人当たりの可処分所得は年平均7.7%増加し、農村住民の可処分所得は10.2%増加しました。