ソウル、韓国、2023年6月7日 /PRNewswire/ -- Gencurixは、乳がん予後予測検査「GenesWellBCT」の精度を、世界で最も売り上げを伸ばしている「OncotypeDX」と比較した臨床研究結果を発表し、その優れた性能を確認したことを発表しました。 米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)で発表されたこの研究は、世界中の乳がん研究者から注目されました。
本研究は、2019年に韓国の5つの病院が実施した研究のフォローアップとなります。 これまでの研究では、一致度の比較に重点が置かれていましたが、本研究では追加の追跡観察により、予後予測性能を評価および比較することを目的としています。 特に、アジア諸国で多く見られる閉経前患者を含む50歳未満の患者を中心に、どの検査が高リスク群と低リスク群を正確に区分できるかについて、実際の症例に基づいて評価しました。
追跡調査を受けた759名の患者コホートを対象に実施された本研究は、1次評価変数として無再発生存期間を用いました。 結果、GenesWellBCTが高リスク群と低リスク群のグループを正確に区分する上で優れた予後予測能力を示しました。高リスク群の場合のハザード比が、OncotypeDXは2.093であったのに対し、GenesWellBCTは2.469を示したのです。 このGenesWellBCTに有利な差は、リンパ節転移に基づくサブグループ解析でより顕著に現れました。 GenesWellBCTがリンパ節転移の有無にかかわらず優れた予後予測性能を示す一方で、OncotypeDXは有意な結果を示しませんでした。
さらに、OncotypeDXによる低リスク患者に焦点を当てた詳細な解析でも、GenesWellBCTの性能が確認されました。 OncotypeDXによって低リスク群に分類された患者のうち、GenesWellBCTは、再発リスクが高い高リスク患者を特定しました。
NCCNガイドラインでは、50歳未満の患者の場合、OncotypeDXで低リスク群と分類された患者でも、一部のリスク範囲(16から25ポイント)を取る場合は化学療法を含む追加療法を推奨しています。 これに対してGenesWellBCTは、50歳未満の患者を含め、予後予測に臨床的な有効性があることが実証されています。
韓国では、GenesWellBCTが既存の検査に代わるものとして、既に多くの病院で採用されています。 4月には、世界乳癌学術大会(GBCC 2023)において、日本の相良病院とソウルアサン病院が共同で実施した日本と韓国における15年間の追跡調査の臨床結果も発表されました。
今回の比較研究で得られた有望な知見により、GenesWellBCTは、精度を高めた先進的な乳がん予後予測検査としての位置づけをさらに強固なものにするとともに、 医療従事者が十分な情報を得た上で治療方針を決定するための信頼できるツールであることが確認されました。