2028年プーケット万博(Phuket 2028):単なる万博ではなく、持続可能性が主な目的。

【バンコク2023年5月8日PR Newswire】この数年間に、Bio-Circular-Green (BCG)Economy Model(バイオ・循環・グリーン(BCG)経済モデル)は、タイの開発戦略の主な要素になってきました。端的にいえば、これはあらゆる形で持続可能性を支持して地域社会や草の根経済の復元力を高め、持続可能かつ総体的な方法で産業界の競争力を強化します。

Artist’s impression of the 22.5-hectare planned site for Expo 2028 Phuket Thailand, located in the Maikhao Beach area, to the north of Phuket, representing harmony between People, Planet and Prosperity.
Artist’s impression of the 22.5-hectare planned site for Expo 2028 Phuket Thailand, located in the Maikhao Beach area, to the north of Phuket, representing harmony between People, Planet and Prosperity.

人間、地球および繁栄の間の調和を代表するアーティストによるイメージであるタイのプーケットの北部にあるマイカオ(Maikhao)ビーチに位置する22.5ヘクタール規模の2028年プーケット万博(Expo 2028 Phuket)の予定地。

昨年バンコクで開催されたAPEC Economic Leaders Weekで、BCG経済モデルはAPECタイ2022において主要な成果文書の1つである「バイオ・循環・グリーン(BCG)経済モデルに関するバンコク目標」に基づいてAPEC全域にわたる地域的な約束を取り付けたことで、最高の瞬間を目の当たりにしました。この国と地域がよりグリーンに、より包摂的に、さらにより持続可能になっていく変革の道をタイが目の当たりにするための土台は、実質的にこの時に敷かれました。この変革は既に始まっています。

実際には、本格的な持続可能性への道筋は長期にわたります。そのためには社会全体のアプローチが求められます。これはまた、最終目的地ではなく、我々の地球と資源を育み、さらに革新し、開発していくための継続する取り組みでもあります。いずれにせよ、2030年は持続可能な開発目標(SDGs)を追求する中で重要な転機を象徴することになるでしょう。そのためにタイは、BCG経済モデルを持続可能性に向けたすべてのロードマップに組み込みました。国の政策アジェンダ、官民パートナーシップ、それにAPEC 2022やBIMSTEC 2022-2023(ベンガル湾多分野技術協力イニシアチブ2022-2023)、2028年プーケット万博などの国際会議やイベントなどで、これによってSDGs達成に向けた道筋に新たな活力を与えていきます。

政策段階においては、APECタイ2022とその後のBIMSTEC 2022-2023に出された重要文書が、BCG経済モデルを通じた持続可能性に向けたタイの社会全体のアプローチを強固にしていくものです。これは民間部門からの明確な対応によって支持されてきました。しかしながら、実際の変革には人々や地元社会からの賛同が求められます。タイのプーケットでの2028年万博への立候補は、人々やそれぞれの地元社会にグリーンと持続可能性のコンセプトをより密接にもたらすことを目指した1つの取り組みです。プーケットで22.5ヘクタールの地に建設されるバイオ-エコロジカル(生物生態学的)な万博会場は、持続可能な開発の取り組みに地方色を与える最高かつ具体的な実例となり、人々や地元社会に長期にわたって恩恵をもたらすことでしょう。

2028年プーケット万博は、people(人間)、planet(地球)、prosperity(繁栄)という3つのPに関してBCG経済モデルを応用することによってこれをすべて成し遂げることを目指しています。これは偶然にSDGsの(peace=平和とpartnership=パートナーシップを加えた)5つのPの一部およびパッケージとなっているものではありません。例えば、人間に関して推し進める取り組みには、現地の持続可能性プロジェクトを拡大することや、健康や福祉インフラを開発することなどが挙げられ、これはメディカルツーリズム(医療観光)を視野に入れ、プーケットを世界的なメディカルハブにすることを目指すプーケットの5カ年開発計画(2023年-2027年)の一部となっています。地球に関して推し進める取り組みには、万博閉幕後の利用計画として万博で建設した施設である質の高い医療センターや生態公園である環境に配慮した公園の公用化、プーケットにおけるすべてのマリーナがそれぞれの事業運営において環境に優しい技術を確実に導入し、地元の観光をより持続可能で、グリーンで、復元力のあるものにすることなどが挙げられます。繁栄に関して推し進める取り組みには、雇用を創出し、貧富の格差を縮め、地元経済を刺激するグリーントランスフォーメーションを推進し、その一方でさまざまな分野で自然と調和して生活することを推進する取り組みなどが挙げられます。

2028年プーケット万博の開催に備えたプーケットのグリーンな拡大と開発は、このプーケット県で多くの熱狂を呼び起こしています。しかしより重要なのは、プーケットをBCG経済モデル実現のための、拡張可能な地域の最優良事例(ベストプラクティス)として究極的に位置づけることができることです。したがって、プーケットが2028年万博開催地として当選されるか否かにかかわらず、取り組みは既に始まっています。万博開催を勝ち取れば、この都市の最大の可能性をさらに開放する手助けをすることになり、願わくは、そのサクセスストーリーが世界のより多くの人々に刺激を与え、持続可能性を探求していく上での先例となることでしょう。

(日本語リリース:クライアント提供)