ジャカルタ(インドネシア) 2023年5月5日 /PRNewswire/ -- 世界的な金融混乱にもかかわらず、インドネシア最大の国営銀行PT.Bank Rakyat Indonesia(Persero)Tbk(バンク・ラクヤット・インドネシア)(IDX: BBRI)は、2023年第1四半期には前年同期比27.37%の成長を反映して15兆5,600億ルピアの利益を叩き出し、資産も前年同期比で10.46%と飛躍的な増加を見せて1兆8,229億7,000万ルピアとなりました。
同行の取締役社長を務めるSunarso氏は、「11.18%の成長を遂げたマイクロセグメントが当行の業績の原動力となりました。結果、与信および融資総額は1,180兆1,200億ルピアとなりました。当行の与信総額のうち、中小零細企業向けが83.86%、額にして989兆6,400億ルピアとなっています」と述べています。
同行の融資能力は堅実なリスク管理にも現れており、2023年第1四半期における同行の不良債権残高比率は282.49%であったことが確認されています。また、当座預金(CASA)残高が前年同期比で13.01%増加したことを主因として、第三者による資金提供が前年同期比11.45%増となったことにより、当座預金比率は64.53%に上昇しました。
好調な業績に貢献したもう一つの要因は、前年同期比11.45%増となる5兆800億ルピアに上る手数料収入です。これは、BRILinkの代理店数(65万社以上、取引総額325兆6,500億ルピア)およびBRImoによる金融取引(2,630万人を上回るユーザー、2023年第1四半期末までに884兆ルピア)の増加に伴うものです。
デジタルに対する需要の高まりを受け、同行はAgenBRILink、Super Apps BRImo、BRI APIを通じて取引の最適化を行いました。また、現金管理、貿易金融、サプライチェーン管理、外国為替、投資、金融ダッシュボードサービスを提供する統合デジタル決済システム「QLola」の開発も行いました。
同行の効率化への意気込みは、事業費と利益、費用効果比率(CER)、費用収益比率(CIR)の改善に見ることができます。業務費は68.26%から64.47%に、CERは45.68%から42.69%に、CIRは42.23%から41.83%へと、それぞれ改善されました。
また、事業の成長は、84.94%の預貸率(LDR)、24.98%の自己資本比率(CAR)、19%のリスク選好といった良好な財務比率に補完されています。
Sunarso氏は2023年の銀行業界の展望を明るいと見て、同行の融資額の伸びを10~12%と予測しています。この予測は、同行がマルコフ・スイッチング回帰モデルを採用していること、また2023年の世界経済の減速がインドネシアにもたらす景気後退は2%にとどまるという見方を根拠としています。
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