上海、2023年4月21日 /PRNewswire/ -- 4月19日、CATLは上海モーターショーで最先端のバッテリー技術である凝縮電池を発表しました。最大エネルギー密度500 Wh/kgで、高いエネルギー密度と高度な安全性を同時に創意工夫で実現し、旅客機の完全に新しい電動化シナリオを開拓することができます。CATLは、凝縮電池の大量生産を短期間で達成することができます。
電気化学反応に伴う超高エネルギー密度材料の変化に対処するため、CATLの凝縮電池は、高導電性の生体模倣凝縮型の電解質を利用して、チェーン間の相互作用力を調整できるミクロンレベルの自己適応型ネット構造を構築することにより、電池の導電性能を向上させて、微細構造の安定性を高めつつリチウムイオン輸送の効率を向上させます。
さらに、凝縮電池は、超高エネルギー密度の正極材料、革新的な負極材料、セパレータ、製造工程など、さまざまな革新的な技術を統合しており、優れた充放電性能と良好な安全性能を提供します。
この最先端技術の登場は、これまで電池分野の発展を制限してきた枠を取り払い、高い安全性と軽量化を中心とした新しい電動化の流れを切り開くことになるでしょう。現在では、CATLは電気旅客機の開発においてパートナーと連携し、航空レベルの安全・品質要求に応じた規格・試験を実践しています。また、年内に量産が予定されている車載用の凝縮電池も発売します。
「顧客の要望を満たすことは、CATLの技術革新を推し進める中核的な原動力です。」と、CATLのチーフサイエンティストであるWu Kai氏は述べました。今日、CATLは電池に関する世界で最も広範な技術ロードマップを有しており、基礎研究を産業で応用し、そして商業向けに大規模に応用・転換する能力を開発してきました。一例として、2021年にCATLはエネルギー密度160 Wh/kgの第1世代のナトリウムイオン電池を発表し、この展示会の期間中に奇瑞汽車から発売されました。2022年、CATLは世界最大の集積効率を有する電池「麒麟」を発表し、今年3月から量産を開始しています。ZEEKR、AITO、Li Autoなど、複数のハイエンドBEVに導入されています。
電化が陸から空に広がるにつれて、航空機はよりクリーンでスマートになるでしょう。凝縮系電池の登場は、海・陸・空の交通の普遍的な電化の時代をもたらし、産業発展の可能性を大きく広げるとともに、世界のカーボンニュートラル目標の達成時期を早めることになります。